外回りの芝２０００ｍ戦のコース設定はあるが、現在レースは行われていない。
芝２２００ｍはスタンド前からの発走となり、最初のコーナーまでの距離は約４００ｍ。枠順による差があまりなく、１コーナーまでには各馬の位置取りがスムーズに決まることが多い。コーナーを２つ回って、向こう正面にかけて比較的穏やかにレースが進む。レースが動き出すのは３コーナーの下り坂から。そのため、前半が遅く後半が速いというレースになりがちである。折り合いの難しい馬（スローペースで我慢が利かない馬）、瞬発力に欠ける馬にとっては、勝ち切ることが難しいコースである。 外回りコースでは、４コーナーの出口で内回りコースと合流するため内柵がなくなり、内にポッカリとスペースができる。そのため、内ラチ沿いを走っていても前が詰まることが少なく、脚さえ残っていれば確実に馬群を割ることができる。よって、脚を余して負けるということが極めて少ない、実力が正直に反映されるコース設定となっている。このコースではエリザベス女王杯が開催される。

４コーナー引き込み地点からのスタート。第１コーナーまで直線の約６００ｍのホームストレッチを通過して一周する。 コーナーまでの距離が十分あるため枠順に左右されることはなく平均的なペースになる。３コーナーの頂上付近では馬群が固まるのが特徴でここから一気に下るためスピードが加速され、差し・追い込み馬も仕掛けが早くなる。ゴール前の直線も４０４ｍあることから、差し・追い込み馬が活躍。先行馬もそれなりに活躍しているが逃げ馬が残ることは少ない。 特に重賞クラスになると､好位抜け出し型の安定した競馬ができる馬が圧倒的に強い。

秋のクラシックレース菊花賞が行われるコースである。スタートして３コーナー途中までに４００ｍで４ｍを上る緩やかな坂となっており 長丁場であることからも先行争いは少ない。３コーナーで一気に下る坂も１週目はさほどスピードを抑えて４コーナー から正面スタンド前直線に向く。騎手は歓声によって馬が掛からないように折り合いに専念して１コーナーに向かう。 ２週目の坂を下りながらの８００ｍはスピードアップされ平坦なコースとなるため上がりの競馬になりやすい。 ペース配分が重要で騎手の腕の差が影響する。またスタミナと瞬発力を兼ね備えた実力馬が好走する紛れの少ないコースである。

天皇賞（春）の専用コースで菊花賞より２００ｍ距離が長くなる。菊花賞はＡコース（幅員３５ｍ）で行われるのに対して、 天皇賞はＤコース（幅員２５ｍ）で行われるため、４コーナーで差し馬は外を回るロスが生じ、ペースによっては逃げ・先行馬が 残って差し馬が届かないケースも多い。