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ムシ
その2 学童保育との出会い−2

 上の子が小学校へ入学するのにあわせて、京都から滋賀へ引っ越してきた。
 引越し準備やら小学校入学準備で忙しい中、嫁さんが、『子どもを学童保育
 に入れる』と言い出した。

 自分が学生時代に学童保育でバイトしていた事などすっかり忘れていて、
 また自分が子どもの頃は母親が毎日家に居たので、「なんで、そんなところ
 に子どもを預けなあかんのや?かわいそうやんか!」と喧嘩した。

 指定された全体説明会など、場所が遠かったり連絡のミスなどで、なかなか
 参加できなかったが、学童の先生(指導員)が臨機応変に対応してくれて、
 なんとか入所準備が整った。

 入所早々、親子揃っての懇親会のようなものがあるという連絡をもらったが、
 「参加しないといけないのですか?」と指導員に聞くと、
 (用事があると勘違いされたようで)「いや、別に構わないですよ」との返事。
 こちらもなるべく参加したくなく、強制ではないと聞いて欠席した。

 そして、月に一度開催されるという「父母会(現在は保護者会)」の案内。
 学童は父母会が運営しているので、運営のための会議をするらしい。
 またしても「参加しないといけないのですか?」と指導員に聞くと、
 (用事があると勘違いされたようで)「別に構わないですよ」との返事。

 なんかちゃうんちゃう?と思い、「家に居るんやったら参加してこいや!」
 「だって、別にいいって言われたもん。そんなに言うんやったらあんたが
 参加したらええやん」ということで、私が参加することに。

 行ってびっくり!役員と呼ばれる人達が前で一列にずらっと並んでる。
 (役員は、役員になるために産まれて来た人たちであって、
  一年交代で、誰かがならないといけないなんて、想像もできなかった)
 反対側には一般人(?)がぎゅうぎゅう詰めになって座ってる。

 会議の内容は重苦しく、誰かが怒られてるような、喧嘩してるような。
 議題が進み、そして最後に「一年生の親だけ残って下さい」とのこと。

 栗東町には7つの学童保育所があって、それらの学童の横連携を強める
 ために『町連協』(その後、栗東市になったので市連協)というのがあり、
 うちの学童からは2名のメンバを出す必要がある。
 そのうちの1名は一年の親から選出するとのこと。

 それはどんな仕事なの?負荷は?うちは参加できないとか、
 議論は進むのだが、一時間たってもその担当者が決まらない。

 引っ越したばかりで土地勘もなく、知り合いもおらず、ほとんど連日深夜
 まで残業していた頃なので「僕にはムリ」だと思っていたし、
 特に私に話を振ってくる人もいなかったので、おとなしく聞いていた。

 しかしあまりにもダルイので「いい加減にして欲しいなぁ」と思い始め「常の
 参加はムリですけど、私みたいなのでも良いのでしょうか?」と質問した。
 なんかその一瞬で全てが決まったみたいで「メンバは二人居るから大丈
 夫」で片付けられ、みごと当選?あら?

 家に帰って報告すると、けちょんけちょんにののしられた。

 これが、学童にどっぷりはまり込むきっかけとなった瞬間の出来事

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