気功とは、「気」(生命エネルギー)によって、

  ★自己(じこ)の免疫力(めんえきりょく)、
  ★治癒力(ちゆりょく:治す力)


を高めて、健康のレベルを上げ、「自養其生(じようきせい:みずからその生命を養う)」
を目指す健康法です。

気功を半年以上練習しますと、身体的(しんたいてき)、精神的(せいしんてき)な状態が
同時に改善されます。


なお、「気」については、決して特別なものではなく誰しも
「内気」(ないき)という気が身体を流れています。その
「内気」を高めるのが気功であり、気をコントロールすること
は誰にでもできます。

自然界や他者と自分の気がどのように影響しあい、融合して
いるのかを感じ、呼吸とともにコントロールすることが気功法。


気功の「気」という文字は呼吸という意味があり、「功」と
いう文字には呼吸や姿勢やバランスを整えるという意味が
あります。







1 免疫力(めんえきりょく)を高め、自然治癒力(しぜんちゆりょく)を増強する
2 リラックスすることにより心身(しんしん)のストレスを取る
3 経絡(けいらく)のとおりを良くして、気血(きけつ)を調和する
4 自律神経(じりつしんけい)のバランスを良くする
5 さまざまな潜在能力(せんざいのうりょく)を開発する


【補足】

 @ 免疫力(めんえきりょく)とは
   病気に対する抵抗力(ていこうりょく)のことで、病気に
   かかりにくいだけでなく、病気にかかった場合、それと戦う
   力も含まれています。

 A 経絡(けいらく)とは
   身体を流れている’気’エネルギーの通路(道筋)です。
   全部で14本あるといわれており、経絡(けいらく)の
   要所(ようしょ)には、 ’気’の流れを調整する「ツボ」
   があります。

 
B 気血(きけつ)とは
   ’気’のエネルギーを持った体液のことで、人間が必要
   とする「自然の生命力(気)」と「栄養(血)」が結びつい
   た漢方用語です。




呼吸法は、気のコントロールにとって、とても重要でかつ基本となりますが、とても奥が深いため
簡単に解説します。

まず、呼吸は心身(しんしん)をつなぐ「命の営み」であり、癒し(いやし)のメカニズムといえ
ます。心身(しんしん)が疲れたとき、自然に「ため息」や「あくび」が出ますが、この無意識の
作用は、疲れ・イライラ・不安などのたまった邪気(じゃき)を外に出します。

呼吸法は、年齢に関係なく、誰にでも、どこにいても簡単に出来るリラクゼーション方法です。



 ・練功者が気功をする際に、呼吸のリズムや吸う息と吐く息の割合を意識的に
  変えることで、身体のバランス(自律神経)を調えるとともに内臓器官の
  活動を調えることです。

  
@ 胸式呼吸(きょうしきこきゅう)
   ・肋間筋(ろっかんきん)と横隔膜筋(おうかくまくきん)を使います
   ・日常の呼吸

  
A 腹式呼吸(ふくしきこきゅう)
   ・肋間筋(ろっかんきん)と横隔膜筋(おうかくまくきん)、
    腹筋(ふっきん)を使います
   ・気功の呼吸

    (順腹式呼吸(じゅんふくしきこきゅう))
     ・息を吸ったときにお腹を膨らまし、吐いたときに
      お腹を引っ込ます。
    (逆複式呼吸(ぎゃくふくしきこきゅう))
     ・息を吸ったときにお腹を引っ込まし、吐いたときに
      お腹を膨らます。

             
      


 ・ストレスや不安を感じると脳波がみだれ、呼吸が浅くなります。(ストレス状態)
   
→ 交換神経が働き、血流(気の流れ)を悪くします。

 ・複式呼吸をすると脳波が安定し、血行がよくなります。(ストレス改善)
   
→ 副交換神経が働き、血流(気の流れ)を良くします。

 ・呼吸法を行うと、体がしだいに熱くなってきます。体が熱くなってくるのは、血液の循環が
  良くなるからです。それは腹部にあった静脈の「うっ血」した血液がスムーズに心臓に戻り
  その後、細胞の末端まで十分に血液が流れていくからです。

      



 ・最も楽に呼吸ができ、横隔膜の動きを制限しない姿勢でやります。
  
  
@ 立式(りっしき)
   足は肩幅に開き内股、外股にならないようにし、
   背筋をスッとまっすぐ伸ばします。軽く目を閉じ、
   肩やお腹の力を抜き、体全体をリラックスします。
   この時、猫背や気をつけにならないように注意します。   

  
A 座式(ざしき)
   正座、あぐら、椅子などに座わり、背筋をスッと
   まっすぐ伸ばします。椅子に座る場合は深く腰をかけず、
   両足が平らに床に着くようにして座ります。
   軽く目を閉じ、肩やお腹の力を抜き、体全体をリラックスします。
   この時、猫背にならないように注意します。





スワイショウは、中国に伝わるごく簡単な健康体操で、気功や太極拳の準備運動として行われており、
気功の基本と言えます。「腕をボーンと放り投げる」という意味があります。もともとの由来は、
中国武術の訓練法のひとつで「腕の力を抜いて振るだけ」の誰にでも出来る運動法です。

スワイショウは、血のめぐりを良くすることで、便秘や肩こり、背中の筋肉痛予防/治療、また腰痛
やぎっくり腰を防いでくれます。座りっぱなしの仕事の人、一日中ペンを持つ仕事の人/パソコンを
使った仕事の人などには特におすすめします。

スワイショウは中国に伝わる健康体操で、「腕をポーンと放り投げる」という意味があります。



 スワイショウでは上体が前後左右に動くため、私たちは無意識に足をぐっと踏ん張ったり、緩め
 たりしてバランスをとろうとします。こうした動作を行っているとき、足の筋肉内を通っている
 血管に、次のような刺激が加わります。

  ・筋肉が収縮 → 血管が締め上げられて、血液が心臓に向かって押し出されます。
  ・筋肉が弛緩 → 血管の圧迫が緩み、末梢から血液を引き上げます。

 筋肉は、血液循環を助けるいわばポンプの働きをしています。スワイショウは筋肉のポンプ作用
 を促し血液をスムーズに心臓へ戻します。ここに上体の運動も加わって、全身の血液循環が促進
 されます。



 自律神経は無意識に内臓や血管を調整している神経で、交感神経と副交感神経からなります。
 交感神経は体を緊張させ、活動的にする神経で、心臓の拍動をふやし、血管を収縮させて血圧
 を上げます。

 一方、副交感神経は体をリラックスさせる神経で、心臓の拍動をゆっくりにし、血管を拡張
 して血流を促し、消化管の活動を活発にします。
 交感神経と副交感神経がシーソーのようにバランスをうまくとって働いているとき、私たちは
 はつらつと活動し、適度にリラックスするというように、体調を健康的に保つことができます。
 反対に、自律神経のバランスが乱れたとき、種々の病気や体調不良が生じます。

 自律神経はストレスの影響を受けて乱れやすく、主に交感神経が緊張します。その結果、血管
 が収縮した状態になって血流障害が起こり、こりや痛みが発生します。
 また、交感神経の緊張状態が続くと、血糖値や血圧の上昇をもたらすなど、生活習慣病の引き金
 にもなります。

 スワイショウを行うと、交感神経の緊張がおさえられ、副交感神経が優位になって心身ともに
 リラックスします。血管も拡張して血流がよくなり、内臓の働きも正常になって、さまざまな
 不快症状が解消したり、改善されたりします。



 @ 前後のスワイショウ


 
(やり方)
   1.つま先がまっすぐ前を向くようにして、足を肩幅に開きます。
     背すじはまっすぐに伸ばし、肩の力を抜き、両手を下ろします。

   2.ひざの曲げ方が決まったら、まっすぐ前を見て、両手をいっしょ
     に前後にぶらんぶらんと振ります。
     手は後ろに放り投げるようなつもりで振り上げ、力を抜いて腕の
     重さで自然に振り下ろします。手の振り幅は、前は胸の高さまで
     後ろは自然に上がる所までです。


 A 回転のスワイショウ

 ウエストをしっかりひねることによって、胴体内部の内臓や骨周辺の細かい筋肉が動き、
 筋肉周辺の毛細血管もくまなく刺激されます。血流促進効果 が非常に大きいスワイショウ
 です。
 肩や腰のこりや痛み、生活習慣病の改善が期待できます。また、ひねり運動は腰周辺の筋肉
 や内臓にマッサージ効果をもたらし、腰の血流を改善します。 腰痛をはじめ、骨盤がうっ血
 して起こる冷え症や、生理痛など婦人科系のトラブルにも有効です。ウエストをねじるので、
 シェイプアップ効果 も狙えます。


 
(やり方1)
  ひざを伸ばす (ひざを突っ張らない程度に、まっすぐ伸ばす)ひざを少し曲げる
  (ひざを軽く曲げたまま行う)

   1.つま先がまっすぐ前を向くようにして、足を肩幅に開きます。背筋をまっすぐに
     伸ばし肩の力を抜いて、両手を下ろします。

   2.まず顔を左に回し、次に胴体をウエストの位置で左に深くひねります。

   3.胴体の回転につられるように、両手を左方向にぶらんと振ります。このとき、両手
     は完全に脱力し、体の回転に任せるつもりで振ります。

   4.胴体をひねったら正面に戻り、同じ要領で右方向へひねります。左右交互に回転を
     繰り返します。

 
(やり方2)
  体重移動しながらひねる(ひねる方向と反対側の足に体重をかけながら状態をひねる)

   1.つま先がまっすぐ前を向くようにして、足を肩幅より広く開きます。背すじをまっ
     すぐに伸ばし肩の力を抜いて、両手を下ろします。

   2.まず顔を左に回し、次に胴体をウエストの位置で左に深くひねります。体をひねる
     とき、同時に右ひざを少し曲げ、右足に体重をかけます。左ひざは伸びた状態に
     なります。

   3.両手は完全に脱力し、胴体の回転に任せるつもりで、手を胴体に巻き付けるように左
     に振ります。足が緩んで体重が右足から左足に移ります。腰を左に振りすぎないよう
     にします。

   4.胴体をひねったら正面に戻り、同じ要領で右方向へひねります。左右交互に回転を
     繰り返します。


 B 上下のスワイショウ

  前後のスワイショウと、回転のスワイショウの合体版です。上下の
  スワイショウは、3種のスワイショウの中で、最も運動強度が高く
  スピードをつけて行うとウォーキングに匹敵する有酸素運動になり
  ます。

  このスワイショウが適しているのは、前後や回転のスワイショウでは
  もの足りないという人、ジョギングをやりたいけれど、時間もないし
  場所もないという人、体をしっかり動かしたい人、など

  上下のスワイショウは、上体をひねる、腕を振るという2つの動作が
  組み合わさることで、下肢の筋肉を中心に、背筋や腹筋なども効果的
  に鍛えることができます。特に、ふだんの生活ではあまり使うことの
  ない大腿四頭筋(太ももの筋肉)を鍛えることができるので、強じん
  な脚力を保つことができます。それが年を取ってからの転倒防止につ
  ながります。

 
(やり方)

   1.つま先がまっすぐ前を向くようにして、足を肩幅よりやや広く開き、左右の腕を横に
     伸ばし、肩の高さまで上げます。

   2.両腕を脱力してパタンと下に落とした反動で、顔、肩、胴体、ウエストの順で、上体を
     右にひねります。このとき、ウエストのひねりに合わせて、左腕は右方向へ右腕は左方向
     に振ります。手の位 置は左手が前方にあり、右手は後方に。

     後方の手は手のひらを天井に向け、後ろへ飛ばすように振ります。脚は、体をひねるの
     と同時に左ひざを少し曲げて重心を左足に移します。顔と肩が正面に対して、直角になる
     までウエストをひねります。

   3.体をひねり終わったら正面に向き直り、左右の手を横に伸ばし、肩の高さまで振り上げ
     ます。

   4.同じ要領で、今度は体を左にひねります




瞑想は、実は一番難しいことです。すぐに違う事が頭によぎり、頭で理解したつもりでも、集中する
ことは本当に難しいのです。

どこでも簡単にできる瞑想法を簡単に紹介します。自分のやりやすい、また独自の瞑想や独自の場所
を見つけて楽しんでください。



  @ 2〜3分間(もちろん長くてもOKですが、 最長
    20分くらいまで)
  A 自分が楽な場所(椅子や床など)に座って
  B 目を閉じる
  C ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から息を
    吐き出す。
  D 音楽は好みであってもなくてもどちらでもOK
  E できるだけ何も考えないようにする(雑念が入って
    もあまり気にせずに)



  「ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から息を

  吐き出す」これが一番のポイントで、あとは自由に
  されたらよいと思います。



 
※ 基本瞑想法1とほぼ同じです!

  @ 椅子にすわって軽く目を閉じます。
  A 深い呼吸を繰り返して下さい。
    ゆっくりと、長ーく、大きく息を吸って下さい。次に、吸った息をゆっくりと吐き
    切って下さい。息を吐ききると、吸わなくても自然に空気が入ってきます。
  B 深呼吸の数を数えて下さい。
    呼吸にそっと意識を向けてみて下さい。そして、呼吸の数をひとつ、ふたつとゆっくり
    数えてみてください。だんだん、ボーっとしてきます。そのまま、その状態を楽しんで
    下さい。(5分間くらい 目を閉じたままボーっと)
  C 終了動作に入ります。目を閉じたまま、伸びをします。
    目を閉じたまま、大きく伸びをします。
  D ゆっくりと、目を開けます。
    自分の好きな音楽などをかけてもかまいません。波の音や水の音などを 録音して、流して
    みるのもいいでしょう。時間も3〜5分程度で、自由に設定してみて下さい。
 
  やり方は簡単です。軽く目を閉じて、深呼吸を繰り返しながら、呼吸の数を数えてみる。それ
  だけです。しばらくすると、ボーっとしてきます。難しく考えず、あくまでも自由にやって
  下さい。
  既成のやり方をするよりも、自分に合ったやり方を作り出す方が、いっそう効果的です。



  散歩先でも公園でもお気に入りの場所があったら腰を下ろし、目を閉じます。手のひらは、
  ひざの上に上向きにおきます。目を閉じると、視覚以外の感覚が鋭くなってきます。
  風の向きを肌に感じるでしょう。鳥の声や、イヌやネコの鳴き声などが聞こえてくるかも
  しれません。音や香り、風の感覚など充分に感じたら上に向けた手のひらに注意を向けて
  見ましょう。

  何かくすぐったい感じ、あるいは暖かい感じ、冷たい
  感じなどエネルギーを感じるかもしれません。瞑想は
  何も考えないことといいますが、それはとても難しい
  ことです。深呼吸を5回しましょう。

  いろんなことが浮かんでは消えていくのを判断せずに
  そのまま眺めてください。 吐く息と共にそれらを解放
  しましょう。そして吸う息と共に、自然の素晴らしい
  エネルギーが自分の中に入ってくるとイメージしま
  しょう。

  自分の中に、素晴らしいエネルギーがいっぱいに
  なったと宣言しましょう。理屈はなしにしてそう
  なると信じてください。そうすると安らぎと穏やか
  さに包まれた自分を感じることができるでしょう。


 

  毎朝、太陽の光を全身に浴びます。そして太陽のエネルギーの柔らかさと暖かさを感じます。
  太陽のエネルギーで私は光で充たされ、心が愛で充たされることをイメージします。 この地球
  上におけるすべての生き物や植物は、同じ太陽の恩恵を受けているのですから、すべては一つ
  ですべては守られてることを心の底から感じることができるようになります。

  @ まず朝早い時間に太陽に向かって立ち、ほんの一瞬太陽を直視します。
  A そしてすぐ目を閉じます。目を閉じた時、手を重ねて光をブロックします。
  B 目に入った光は臍下丹田(下腹)まで流しいれます。目から入った光のエネルギーが、のど、
    肩、胸、腹、丹田と全身を満たしながら下りていくようにイメージします。同時に手のひら
    のぬくもりを、イメージで丹田まで流しいれましょう。
  C 丹田が光で充ちてきたら、その光が丹田から全身に発散するイメージをし、全身が光り輝い
    ているとイメージしましょう。



  どこか静かな場所を探して楽な姿勢で腰掛ける。背筋を伸ばして足の裏はぺったり床につける。
  両手は膝の上。やることはただ息を吐くときに、その息をひとーつ、ふたーつと数えていく。
  「吸って・・・ひとーつ、吸って・・・ふたーつ、吸って・・・みーっつ、吸って・・・
  よーっつ。」四つまで数えたら、もう一度はじめから。

  いちばん肝心なのは、いくつまで数えたか忘れないことです。呼吸もリズムも速さも自然のまま
  でよいです。息を吸ったり吐いたりするたびにどんな身体感覚があるかに注意してみましょう。

  もしも息の感覚や息の数以外のことを考えているのに気づいたら、気づきしだい息の感覚と数
  だけに注意を戻しましょう。いくつめの息かわからなくなったら、直ちにはじめからやりなお
  します。集中しているのは難しいが、だんだん自然にできるようになると思議な満足感がある
  のがわかります。



  天、地、東西南北、そして自分に感謝と祝福を送ります。そして太陽の方を向き椅子に座っても
  立ったままでも、目を閉じ、「ありがとう」を気がすむまで言い続けます。

  声に出しても心の中で言ってもどちらでもOKです。そうすると、自分の中にあるありがとうの
  エネルギーではないもの(怒り、憎しみ、悲しみなどネガティブな感情や痛み)が、動き出します。

  咳が出てきたり、吐き気がしてきたりします。それらのエネルギーを体の外に出します。そして
  また「ありがとう」とことばを続けます。

  お日さまの光を浴びながら、どんどん自分の中がありがとうのエネルギーになっているとイメージ
  します。

  そして今日一日眠るまでありがとうのエネルギーに満たされていると宣言します。今日一日を
  ありがとうの思いで過ごします。




    文字ではわかりづらいので、健康気功・回復気功へ一度お越しください