<ラスベガス、サーカスサーカスに人生を見る>

ラスベガスと云えばいろいろな映画にも取り上げられて、あのはではでのネオンサインの24時間眠らない町として、有名ですが最近は、テーマレストランのみならずテーマホテルなんていうすごいものが立ち並び始めて、賑わいを増しております。ほんの数年前までは、大人の町、ギャンブルとポルノショップなどなんとなくいかがわしい雰囲気を漂わせる町だったのに。 ラスベガスは、昔からあるダウンタウンと最近開発されてきているストリップとにわかれているのですが、ダウンタウンの方は、フレモント通りに電飾アーケードなんてものを取り付けて、すごいイルミネーションショーを毎夜見せてくれるので、毎晩、毎晩、祇園祭の宵山状態です。皆さん首痛くなりますよ、といわんばかりにアーケードを見上げる人、人、人。有名だったあのカーボーイのネオンサインもアーケードに邪魔されて、ちょっと窮屈そうだし、写真も撮りにくいし、それより何よりダウンタウンがこんなに賑わっちゃいかん。これは全くわたし一人の偏見かも知れませんが、ちょっとさびれた雰囲気をかもし出しているのがダウンタウンのよさじゃないかと思っていたので。あんなにも,やんやしちゃいやだわ。
 しかしそう云いつつも、宿だけは、そんなダウンタウンの方には取らず、にぎやかなストリップに取っちゃうわたしです。ストリップには数々の有名ホテルが立ち並び、夜毎のショーにギャンブルに日本のみならず世界中から観光客が集まってくるのですがこの観光客の中にもピンからきりまでいろいろな人種がおりましてリムジンやキャディラックで高級ホテルに乗り付ける人から、我々のようなリーズナブルツーリスト、はたまた金はもってるけど超おのぼりのどこかの国の人々、パックツアーのお嬢様方等々。今回私がお勧め致しますのは、ホテル『サーカス・サーカス』のバフェ。そう日本で言うところのバイキングです。朝昼晩といろんなメニューを朝なら2ドル程度、夜でも7ドル程度で食べ放題。もちろん飲み物も。アルコールはチップ程度いるだろうけど。(それでもチップ程度ですよ)味もメニューもそこそこで、格安だからいつも長蛇の列だけどみんな並んでも入ります。それだけに座席についてぐるりと回りを見渡すといろいろな人達が観られます。テキサスから来たカーボーイ父子?親族一同勢揃い大騒ぎ大テーブル?場違いなおしゃれでおどおどしてるどっかの国のお嬢様方。ヨーロッパから来たと思われるはじけ切った若者。働いている人々も強烈なキャラクターの人が多い。年寄りか、生活に疲れた中年女性(?)いやこれも全くわたしの個人的な思い込みかも知れませんが。ここにくると映画を観てるみたいな、または人生の縮図を観るような、そんな錯覚に陥るのでわたしは好きなのです。

《P.S》
ところが、1998年にラスベガスを訪れたところ、一時のルクソールやMGMホテル、ハードロックホテルなどのブームが一段落した後、またもやニューヨークニューヨークやモンテカルロという新しいホテルができあがり、コカコーラやM&Mのアトラクションショップが立ち並び、一段とにぎやかに変貌を遂げる中、いつものようにサーカスサーカスへ食事にでかけてみると、なんと、改装工事をすっかり終えて、小ぎれいに姿を変え、値上げまでして、しかも座席まで変な制服を着た若いねぇちゃん(ウエイトレス)に案内されて前みたいに好きな所に座れないし、回りのお客さんのことも観察できないような座席配置になっちゃって、全然楽しくなかったです。友達と二人して『がっかりだねぇ』とよそのホテルなんかのバフェを覗いたりしていたら、みつけましたあの雰囲気をいまだに保っているところ。
これからはあそこだ。“エクスカリバー”そして“ホリデイ・イン”

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