<エアジャマイカはちょっと怖いぞ>

アメリカ横断の旅行の最後に念願のジャマイカ詣でを果たしたときの話です。
 フロリダでイエローページをめくって見つけた旅行会社〜その名もカリビアンエクスプレス〜で飛行機とホテルをブッキングしてもらってツアーを組んでもらいなんとその日のうちにマイアミからジャマイカのモンテゴベイへ。
そしてその後モンテゴベイからキングストンまで列車で移動しようと言う計画を立てていた(何かの本にレゲェ列車とか書いてあった)が、ホテルで知り合ったアメリカ人カップルが、その移動当日に「ぜぇっっっったいやめたほうがいいよ。汚いし、虫もでるし、時間もめちゃくちゃだし」と力説する。あんまり言うのでどうしょうかなと迷っていたらホテルの姉ちゃんがひとこと言った
「いま、それ、走ってないで」
「え?」
なんと列車はいつぞやの嵐で線路が切断されたまま放置され、今も運行していないのだとか。  なおせよ。たのむぜ!
 結局そのアメリカ人カップルもその日にキングストンまで行くから、同じ飛行機で行こうよという。そんなの当日そんな急に飛行機になんか乗れるのかいなと思っていたら、不安げな日本人観光客をしりめに前出のフロントの姉ちゃんは空港に電話をし
「OKよ」
とにっこり笑ったのでありました。(かんた〜ん)
値段も破格で列車で行くのとそうかわらないみたいだった。「ほんとかよー」と空港へ行くとエア・ジャマイカの乗り場(?)は、明らかにメジャーの飛行機が発着するところとは離れた、隅っこの裏庭みたいなところ。そのうえまるで長距離バスの切符でも買うみたいに切符売り場で搭乗券を購入し、待合室で待つことしばし、何の放送もなく急にみんながぞろぞろ移動しだす。しかもチケットのチェックもなしに。
広場いえ飛行場(?)へ出ると“セスナの兄貴”くらいの大きさの飛行機が停まっている。「あれなの?」と前を行くアメリカンにきくと笑顔でうなずく彼ら。「げー、こわ〜」と怯える友人を見て笑うジャマイカの子供。皆さん根性すわってんのか慣れているのか。
 もちろん座席の指定もなく、しかも機体の両側からドアを開けて車に乗るみたいに乗りこむ。そう、2人乗るとドアを閉める。“2列通路なし、前に見えるは機長さんじゃないか、ほいほい”状態(わかっていただけるでしょうか)アンド後ろを振り返ると“あ、あれあたいの荷物じゃん”状態、そう飛行機の後部に荷物を積んでいるんです。ますます不安げな表情の高所恐怖症の友人を見てまたまた笑うジャマイカの子供。
 それでも何とか飛びたってちょっぴり青い顔の友人に前に座ったアメリカンが何事か下を指さし笑いながらささやいた。
「ほら見てごらん、あれ」と彼らのゆびさしたその先に見えたものは

“地面にささって煙を上げる小型機”

・・・・ほんまあんたらすごいわ

<旅の記録;1992.6.飛行機代605ジャマイカドル(約US$30)同行者:S>

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