<オレゴン州ポートランドの不思議なホテル>

その年は西海岸を縦断しようと計画をして、たどり着きました北の果て(?)
オレゴン州ポートランド。
初めて足を踏み入れた北の町はやっぱりちょっぴり寒くて
先行きに不安を抱かせましたが、そのとおりに、あてにしていたホテルが取れず
第2希望のホテルはみあたらず、やっと見つけたそこは
「ごめんけど今夜だけならいける(泊まれる)」とフロントのおねぇちゃんに言われて
「翌日の宿はまた何とか探すか」と、とりあえずチェックイン。
 そこがまず、バスルームがすごい。
ドアを開けると床にねこあし(?)のバスタブがどんと置いてあって、
その向こうにトイレットがあるけれど流れが悪い。 バスタブの横にあるのは紙製の足拭きマット(始めて見たよ、こんなの!) バスタブの中に入ってみるとサーフィン気分。そう右に左にガタガタと揺れるのです
“おいおい”なんだかなぁと言ってる間にとうとう“流れが悪いトイレ”は“流れないトイレ”へと華麗なる変身を遂げ(!?)フロントのおねぇちゃんに電話すると
『すぐにメンテナンスの人間をそちらにやるから』
とすごくてきぱきと応対してくれたのでこれなら大丈夫と思い、部屋で待つもナシのつぶて。
明日の宿を探しに行かなければならない「わたしたちには時間がないのよ」と部屋を出る。
そして下りエレベーターを待つ私たちの前にチーンと音がしてエレベーターのドアが開くと、な・な・なんと、そこには一人の男性と山のような荷物。
荷物と言ってもスーツケースとかじゃなくて、スニーカーとかCDとか、はたまた“タンスから抜いた引き出し、中にいっぱいもの入りバージョン”が3段重ねとか
『もしかしておたく、ここで住んだはりますの?』状態。その家財道具(に見えたよ)を彼は山崩れを防ぐかたちで壁際におさえて立っているもんだから、これがまたとても不思議な情景で、「私たち、乗ってもいいの?」と目できくと彼も『ごめんなぁ』と目で答え、手と背中でそれらの荷物を押さえつつ足でぱぱぱっとスペースを広げてくれたので、よいしょっと2人乗り込みそのままとりあえずロビーまで降りたのでした。
 彼がすまなそうに、それでもちょっと怒ったような口調で言うにはカナダからなんだかの団体が大勢来て部屋の割り振りがうまく行かなくて、部屋を変わってくれといわれたらしいのです。が、やっぱり彼はここに住んでいたのでしょうか? 私たちが1Fで降りた後、彼はそのまままた上昇して行った。
 その後フロントでてきぱき姉さんにトイレ修理を頼み(大声で修理班をどやしていた)北の果てオレゴン州でまで宿捜しに町をさまよう2人でした。
 今回は、久々の徒歩による宿捜しで少し歩き疲れました。小さな町なので結局宿は見つかりましたが、そのホテル、見た目ゴージャスなわりには、私の天敵である小さな害虫に遭遇致しました。
<旅の記録;1995.6(一泊43.60j)同行者:T>

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