VER1.6以上の使い方必読!

◆◆具体的な使い方です。画面Bへの切り替えは、「画面の移動」からできます◆◆

 先ず、学習や生活、行事・行動など、児童の記録がしてある教務手帳やデータを用意しましょう。これを元に
各児童の所見を書き上げていきますね。

普通は、これらのデータを元に該当事項を選択し、その子の様子を思い出しながら、1人ずつ所見を仕上げて
いくと思います。1人出来上がったら、次の児童・・・というふうに。

◆このとき、ここ3〜4ヶ月の児童の様子が、すらすら頭に出てきたら、
◆そして、それをうまく文章にすいすい書き表せたら、所見出ーたちゃんは不要です。

しかし現実は、なかなかその時、その時の児童の状態が思い出せなかったり、
先生によっては、文章を書くのが得意な人もいれば苦手な人もいますので、
ぴったりその子に当てはまるような文章にできなかったり、
時間だけがジリジリたっていき、3人ほど終わったときは既に、2時間以上経っていた・・・
なんてこともあるかもしれません。

これでクラスの人数分書くと想像して、気が滅入ることも。
そうこうしているうちに度々行き詰まり、時間は更にどんどんたっていきます。
またまた悪いことに、子どもの必要なデータが記録帳に記録し忘れていて抜けている場合もあります。



さて、このようなことにならないように、そこで所見出ーたちゃんの使い方をお知らせします。

概要
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所見出ーたちゃんを用いて作る所見は、一人ずつ順番に所見を作るのではありません。
学習や行事や、生活、行動などなど一人一人に該当する「事柄」をまずは、
ざあーと各児童の所見枠内に配布していきます。そうすると、学習や行事や、生活、行動など
の記述が、クラスの児童分の「所見枠」にたまります。記述は多い児童もあれば少ない児童もあります。
もしかすると、全く記述がない児童もあるかもしれません。
これを元に、一人一人にぴったり合致するように、所見文を修正していきます。
以上が、簡単な所見作成の流です。
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では具体的に、

 画面Bでは名簿番号が標準で40人分用意されていますが、クラスの人数分ご使用
できます。(25人でも34人でも40人までなら可)


画面@、Aで作成した所見文が「選択所見文」に入っています。
例えば、
「学習発表会で意欲的に練習し、当日も目を輝かせて歌った。」
「1学期に比べ、発言が意欲的になり増えた。」
「学習係として、算数の答え合わせを上手にしたり、授業前に学習準備の呼びかけができた。」

これは画面@、Aから探したり、作成したりしなくても、画面Bで直接この枠内に入力す
ることができます。
まずは、所見文を作成し、次にその所見文を当てはめたい児童の名簿番号にマウスを用
いてチェックを付けます。これは40人分でも良いし、数人分でもかまいません。

 このとき
「個別コピー」ボタンを押します。
今はあくまで素案作りと言うことを考え、後で、1人1人にあった所見に修正すると言うこと
を覚えておきましょう。修正するときに、「○○係をがんばった」「運動会の○○が意欲的
だった」などということが書いてあれば、あとで修正するのに時間はかかりません。
 その他、学習態度や家庭学習の状況、行事等々も大まかに当てはまる児童にそれぞれ
チェックを入れて、どんどん素案文を各児童の所見枠にコピーしていきます。


(更に詳しい作成手順を見る場合は、
を参照してください)

 
ある程度コピーできたら時間が来てしまいました。続きは明日・・・というときは、必ず
保存します。このように少しずつつくっては保存、つくっては保存を繰り返すこともできます。

つくったデータの保存は、
「全データの保存とコピー」をクリックします。

このとき、初めて保存する場合は、
必ずファイルに名前を付けましょう。
名前は、アルファベットでも「三の一所見」でもかまいません。次回保存するときは、
前回保存したファイル名が付いているはずです。そのままのファイル名でよければ、その
ままOKボタンをクリックします。

 作った保存データを呼び出すときは、
「作成データの読み込み」ボタンをクリックします。
前回保存したデータが読み込まれているはずです。
 これらの作業を繰り返しながら、当てはまる項目について、「個別コピー」を繰り返します。
そして「全データの保存とコピー」を押します。

 ようやくできあがったデータは保存直後であれば、ワードやエクセルや一太郎に貼り付
けることができます。
直後でなくても、メニューの
「全員分所見を開く」から呼び出すことができますので、メモ帳
のそのデータを、いつでもお好みのソフトに「コピーアンドペースト」で貼り付けることができます。

こんな形でデータが出来上がります(クリック)

 さて、全員分の所見の素案が出来上がりました。この段階ではあくまで素案です。
各児童の名簿番号に該当する所見内容が書いてあるに過ぎません。文章もうまく繋がっていません
ので、これを一人一人に当てはまる内容、文意が通じる内容に修正していきます。仕上げ段階ですね。

このとき、「個人の所見確認・修正枠」を使います。(画面Bの上部のテキスト枠)

修正したい児童の所見が入っている枠をクリックします。すると上記の枠の上に、
「名簿番号 ○番の所見文」と表示されます。
その枠の中で修正し、それを元の児童所見文枠のほうに反映させます。これは、
枠の右にある
「修正」ボタンを押します。

これで、1人分修正できました。このようにして、1人1人仕上げていきます。
書き漏らしたくない内容については、全て記入されているはずなので、もう一度各学期に記録
したデータを見ながら、その子にあった所見にしていきます。

 いかがでしょうか。速く出来上がりませんでしたか?

私の勤務校では、あゆみ(通知表)へ直接印刷していますので、これでほぼ完成したも同然です。
「全員分所見を開く」からクラスの全員分の所見を呼び出して、まとめて印刷し、
教頭先生に誤字や脱字等をチェックしていただきます。その後、
印刷可能な状態にソフトに合わせて微修正して、あとは印刷するだけです。

学校によっては、手書きオンリーという学校もあるかもしれません。また、シール用紙に印刷して、
貼り付けるという学校もあるかもしれません。しかし、私は、やがて多くの学校が教科の評価や
所見などを「印刷」した通知表になるのではないかと思っています。
それは高等学校や中学校で既に実施さてれているし、多くの提出文書が「手書きからワープロ書き」へ
移行していることからも言えることではないでしょうか。

総合的な学習では、グループを作って調べたり、同じテーマの内容ごとにまとめたりする事が多いため、
所見出ーたちゃんが最も威力を発揮するでしょう。
使い方によっては、他の仕事にも役に立つかもしれません。先生方の工夫でよりよく効率的に
所見が出来上がることを願っています。