これも市の怠慢?


12月10日
 妻の仕事の都合で、自動車を一台増やさなければならないかもしれない事態が生じてきた。そこで、区画整理以前から、南庭に、カーポートを作っていたので、塀を壊し、門扉に変えて、車庫を増設しようと考えた。
課題
 1 歩道と車道にある段差。
 2 歩道にある植栽。
 3 電柱を支えている2本の支線。
以上の変更と撤去が必要。

これまでの経過
 1 カーポートは、道路の整備が実施される以前から有った。
 2 塀は、道路工事終了後、用心のために作った。その時には、車庫としての使用はしていない。
 3 歩道、植栽の整備時には、市当局からは道路を利用するこちら側の都合は打診されなかった。
 4 もちろん電柱と支線の件についても、関西電力、NTTからの打診もない。

私の言い分
 1 元々カーポートが先で、後から道路、歩道、植栽、電柱と支線ができたので、その工事の時に、出入りするかどうかの打診はあってしかるべきではないか。
 2 NTTと関西電力は、おそらく市当局の計画に沿って工事をしたものだから、責任はないように見えるが、電柱はともかく、カーポートの正面に支線を持ってくるのは非常識では。
 3 市当局は、広い道路を利用できるのだから、清算金を払えと言っていたが、実質利用できない状況にしているのは、食えない食料を売りつけるようなもの。


今日まで
 私は、日頃親しくしてもらっているNさんに、工事を依頼することとし、相談した。私が市当局とトラブっているのをご存じなので、市に話をしてみるとおっしゃった。私が出向くと、初めからけんか腰になるのは目に見えていたようで、とりあえず代行して話を聞いてみると言ってくださったので、お任せすることとした。
 電柱の支線の件は、私が言った方が良いというので、まず、関西電力相生支店に電話したところ、電柱はNTTのものであるという返答だった。
 そこで、NTTに電話して、事情を説明し、この地区担当の業者と本日会って説明することとなった。
 時間通りに業者が見えたが、神経を逆なでする話が出てきた。もちろん、下請け業者に何の恨みもない。そういう決まりになっているのだろう。だが、おかしかった。

問題点
 1 支線を移動するが、なにがしかの負担(数万円)をして欲しいとの要請。
 2 申請書記入と捺印が必要とのこと。

私の言い分
 1 塀があったとしても、元々カーポートがあったところを塞ぐようにしたのに、何の打診もなかった。少なくとも支線設置時点で確認がないと、道路の利用はほぼ不可能である。これでは、他人の家の前に、車を止めて、立ち退き料を請求するようなものだ。
 2 元々、利用できなくした時点で、打診・申請する義務があるのはNTT側であって、撤去する申請を私にさせるのは、明らかにおかしい。それでは、今までの配慮不足の点についてはどうなるのか問うた。

 納得のいかない費用は払う気もないし、申請書の手間よりも気持ちの問題だ。担当者は、次週連絡をする旨を言って帰って行った。もちろん、彼個人には、何の不満もないのである。こんなことでは、市当局に私が行っていたら、ただではすまなかっただろう。
 恩恵を得ているから、清算金を払えと行っておきながら、利用できなくしているのは、弱い者いじめか。今後が思いやられる。


12月11日
 Nさんと会談。
 市の土木は、申請をすれば、1週間ぐらいで工事ができるが、その時点で、電柱の支線の撤去が住んでいなくてはいけないとの返答だったそうだ。気さくなNさんは、「こちらでうまくやるから、申請書だけ書いて欲しい。」と、言われた。
 本来、余計なことをして道路を利用できなくしているのは市当局なので、不満はあるが、Nさんはこちらのことを考えて、余計なトラブルを避けようとしてくれている。いや、それよりも、市とはそのようなものだと、割り切っているのだ。市民にそう受け取られている市当局も、情けないものだ。
 書面を見ると腹を立てそうなので、そのまま受け取って、机上に置いておいた。トラブっている直接の相手は、都市計画課なので、土木課とはやり合わなくても良いが、市当局全体が同じ穴のムジナであるということは明白で、市民への奉仕より、組織を維持することに心血を注いでいるから、こちらとしては、スッキリしない。もう期待はしないから、迷惑はかけないでくれ。


12月12日
 昨日預かって帰った書類に目を通した。3枚の書類
 1 「道路工事承認申請書」
    道路は市のものだから、勝手に手を加えられては困ると言うことだろう。通常では、当然かとも思うが、勝手に変更したのはそちらさんではないのかという思いはぬぐえない。
 2 「帰属承諾書」
    手を加えた後は、市の所有になるということ。これも分かるのだが、こちらに不利益を生じさせているのだから、それならそちらで工事しろと言いたい面がある。
 3 「損害賠償責任負担請書」
    工事の結果、市や他に損害を及ぼしたときは、責任を負えと言うこと。
    オイオイ、他人の土地をさわるときには、何の書類も出さず、承諾を得る手だてもとらなかった。まるで封建時代そのままではないか。役所は、なんか悪い事していると思われても仕方ないぞ。市民より自らの組織を大切にするのだから。

 市民から離れたところで仕事をしていると思われても致し方ないのでは。確かに、坊主憎けりゃ...で、八つ当たりしていると自戒しているが、当たらずとも遠からじとも思うし...。


12月15日 赤穂市への質問メール
赤穂市長様 並びに 担当者様

 私は、○○○町○○○番地の地権者、○○○○です。現在、県には審査請をしておりますが、負担金百万円あまりの支払いも続けております。当初、市担当者の説明では広い道路に私の土地の西側面が接したため、価値が上昇した結果の負担金であるとの説明を再三受けました。このことの妥当性は、審査請求中なので、論議するつもりはありませんが、以下のような不可思議な状況に気づきましたので、ご回答を願いたいと思います。

 私の土地は、当初、すでに家屋があり、北側道路に面して駐車スペースをとり、南側に将来を考えて、駐車スペースとしてカーポートを敷設しておりました。もちろん、該当の道路に面する塀は、当時はありませんでした。道路ができた結果、安全のため、敷設したものです。

 このたび、先の南側カーポートを利用するために、塀の一部を改造しようと思いましたが、西側には歩道があり、ほとんどが植栽され、西側面中央にはNTTの電柱があり、そこから指示のための支線が2本(1本は関西電力)出ており、特にカーポート正面は、先の植栽と電柱、支線で90パーセントがふさがれいてる状況でした。

 市に問い合わせたところ、植栽と段差改造は、申請の上、自費で工事をするようにといわれました。電柱と支線に関しては、NTTに当方が申し入れるようにということでした。NTTに関しては、支線の移設は申請を出して、数万円の工事費の負担をして欲しいとの解答がありました。電柱等の敷設は、区画整理時の計画通りしたので、責任は市にあると言われました。

 そこで、疑問点が生じております。
1 隣接する道路による負担金であると説明を受けたが、何故利用できるようにしていないのか。そのままでは利用できないものに負担を強いているのは何故か。
2 工事以前から、カーポートが存在していながら、何の打診もなく、何故植栽、段差、電柱と支線を敷設し、利用できない状態にしたのか。既存住宅に関しては、地権者等に打診してしかるべきではないか。

 区画整理後に、住宅を建築したのなら、何の不都合もないし、改造費の支払いもやぶさかではないのですが、すでに居住していた者としては、この事業のずさんさというか、配慮の無さ故なのかなと考えてしまいます。失礼な言い方かとも思いますが、開かない扉を売りつけられた感がします。以上の点について、ご一読ご検討の上、ご回答いただきたい。



12月23日
 NTTの下請け業者に会ってから、明日で2週間になる。土曜日のことだったので、翌週早々には上に上げて結果を連絡するとのことだったが。今まで、何の連絡もないのは、彼の怠慢なのか、それとも、元請け業者であるNTTの怠慢か。NTTが分割民営化することによって、現場は下請け業者に任せきりで、私たちユーザーや地域の人々に直接触れることも無くなってしまった。公共事業的性格の業種がこのような経営優先・経済効率優先の状況では、先行きが暗い。


12月28日 赤穂市からのメール
 先に出していた質問メールに対して、返信が来た。中身は特にないが、黙殺だけはされなかったようだ。まあ、あのころの担当はもう替わってしまっているかもしれないし、もう少し待ってみようと思う。

○○ 様


区画整理係長の○○と申します。

ご質問の件につきまして、返事が遅れまして申し訳ございません。
現在、施工関係書類の確認作業を行っております。
回答まで、今しばらくお時間をいただきますようお願いします。
(1月13日までに再度ご連絡を差し上げます。)



1月13日 赤穂市からの回答
 文書添付のメールが来た。
 これまでの一連のやりとりから、期待する気持ちは全くなかったので、回答の内容には驚かなかった。行政の対応とは、所詮こんなものだろう。

○○ 様


赤穂市区画整理課の□□でございます。
12月15日にご質問いただきました件につきまして、回答いたします。(別添回答書)
回答内容につきまして、お伺いして説明いたしたいと思いますので、ご都合のよい日時をご指定願います。
よろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
赤穂市地域整備部区画整理課

  
□□
添付解答書抜粋

平成18年1月13日

○○ ○○  様

赤穂市 地域整備部 区画整理課

(担当:□□、△△)

塩屋地区区画整理についての質問について(回答)

塩屋土地区画整理事業に対するご協力に感謝いたしますとともに、今後の事務事業にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、平成17年12月16日に頂いたご質問に対してご回答いたします。

1.質問の内容
             省略

2.質問に対する回答

(1)清算金の算定についての主張

     省略(法の規定に則って、額が決められたとの従来からの主張。

疑問
 私は、その件については審査請求中であり、論争する意志がないと明記していたにもかかわらず、繰り返しの主張である。
 私の疑問は、既存住宅の周囲(特に道路)の形状等が変わると、当然、利用方法が変わる可能性があるのに、何故何の打診もなかったのかということ。将来地権者が利用変更をする場合、自己負担になるのなら、十分な確認をしておくべきではなかったのか。そういうことを問うているのであって、何かを期待しているわけではない。

(2)工事の進行についての主張

平成2年に実施された街路築造工事は、現況(H2当時)の土地利用に整合して整備を行ったものです。

平成2年当時、対象地内の駐車場は敷地北側の区画道路(6m)に面して整備しており南側のカーポート設置部分は庭及び物置として使用されておりました。

その後の、歩道整備、植栽整備、及びNTTによる電柱の設置を行った時点では、既に敷地西側の道路に面した部分は全面にブロック塀が設置されていた状況にあります。

疑問
 道路がなかったところに道路を造ったのだから、既存住宅の場合、持ち主にすぐに対応せよと言うのもおかしな話で、少しでも住民のことを考えるのなら、問い合わせてほしかった。
 カーポート部分は、庭には違いがないが、決して物置ではなかったし、どのように使っていたか聞かれたこともない。勝手に判断したと言うことを言っている。
 歩道整備、植栽整備、NTTの電柱の設置時点にブロック塀があったことは事実で私も認めている。しかし、繰り返すが、何の打診も無かったし、支線設置によってほぼ利用できなくなっている。



(3)自己負担で工事しろという主張

平成15年5月14日の換地処分(H15.7.4公告)により事業完了し、現在は市道として管理されています。

従って、歩道切下げについては道路法第24条申請(自己負担)により実施する必要があります。

なお、平成2年度の街路築造工事以降に歩道切下げを要望する箇所は、歩道整備工事等に併せて道路法第24条工事(自己負担)として切下げ、又は道路法第24条工事として申請者が単独で行っている状況であります。

疑問
 法律や規則を繰り返し聞かされても、こちらは困惑するだけだ。自己負担が納得できれば、別にいやがっているわけではない。唯、素朴な疑問がわいてきただけなのだ。結局、当局から今まで聞かされてきた、「西側道路の利便性から生じた負担」と、西側道路に出られない現状と矛盾についての疑問は、答えてもらえなかった。

(4)支線の変更についての回答

NTTに確認したところ、

D     道路法第24条工事による場合は有償移転となるとの見解です。
E「市に責任がある」と回答した事実はないとの見解です。

疑問

 一ヶ月あまりになるのに、NTT(下請け業者の担当)からは何のアプローチも回答もない。元お役所もこんなものか。
 市も、「責任」という言葉には、敏感に対応してきた。「市の道路計画に則って設置した」と言った言葉は、自己弁護のためであって、市に責任を負わせたわけではないそうな。お役所と元お役所の主張には、何の期待も持てない。




 説明したいと書いていたが、期待はしていない。



1月16日 赤穂市への2回目のメール
 所詮お役所とはこういうものかという思いがあり、他にも色々と煩わしいことが持ち上がっていたので、とても対応する気が起こらず、半ばあきらめのメールを送った。


赤穂市地域整備部区画整理課

   ○ ○ 様

 メール及び添付文書を拝見しました。
残念ながら、私の疑問に思っていたことについての回答はいただけませんでした。

(1)について
   a.このたびの区画整理事業についての妥当性については、先に書いたとおり、論議するつもりはありません。

   b.負担金の発生する主たる原因が、「西側に新たに付いた道路によるものであり、お宅も便利になり、土地の価値も上がる。」という説明を受けました。
     一区画中に入った他の土地には、負担金が発生していないので、「売るわけでもない土地に、余分に道路が付いても関係ないし、固定資産税が高くなるだけなのでどうかな。」とも思いましたが、妥当性はともあれ、「なるほどとそういう考えなのか。」と受け取っていました。
     しかしながら、現状を見ると、カーポートを設置していた空きスペースを駐車場にすることもままならないため、疑問がわいたわけです。

   c.その疑問に対する回答をいただけたとは思っていません

(2)と(3)について
   a.当時、確かにカーポートを設置していました。
     当面駐車場としての利用の予定がなかったので、花を植えたりはしていましたが、物置として使用したことはありません。
     また、ブロック塀は、道路ができたため、無断で侵入する人が多く、犬の糞なども多かったので、安全のため設置しておりました。

   b.私の疑問は、「歩道を造ったときに、何故、切り下げの希望の有無を訪ねてくれなかったのか。」ということです。
     以後の土地利用変更には自己負担が伴うのなら、打診があってもしかるべきではなかったのかと思っています。
     将来、駐車場として出入りする可能性が大きい西側部分のほぼ全面を植栽整備するのなら、一言声をかけていただいていたらと思います。

   c.自己負担なしでは活用できない状況が発生し、事前の打診も無かったのに、負担金の理由に何度となく、西側道路のメリットを言い続けられたことに、私は矛盾を感じるのですが、そちらは矛盾と考えられないようです。
     「事前の打診はする気がなかった。」とか、「いちいちそんなことに関わっていられない。」と言うのなら、そう言ってください。
     かつて、「気持ちはよく分かります。私もそう思いますが、どうにもできません。」とおっしゃった担当者の方の言葉が、解決はしないまでも、理解できるようになりました。
     おそらく、彼は赤穂市職員としては不適切な発言をしたことになるのでしょう。

(4)について
   a.当初、「ああそんなものか。植栽を変更して歩道を切り下げる手続きや自己負担は、嫌だが仕方がないか。」とも思っておりました。
     ところが、12月10日、NTTの電柱について、下請け担当者の△△氏と話したときの事です。

   b.「支線の撤去はできない。少し移動はできるが、申請書を出して、工事負担をしてほしい。」と言われました。
     そこで、「何故、普通は、境界線付近に設置するものなのに、西側面中央に電柱を立てて、なおかつ、カーポートまであり、今後利用する可能性のある空きスペースをおおうように支線を造ったのか。事前に断りを入れるべきではないか。」と尋ねました。
     竹本氏は、「区画整理の計画によるものなので、おそらくそれに従って工事したと思う・・・。」、
     私、「それでは、原因は区画整理にあるのですね。」、
     △△氏、「はい。」
     責任云々があったかどうかは、おそらく水掛け論になると思いますが、彼は、「帰って相談してみます。土曜日なので、翌月曜日以降、検討の上、連絡します。」と言って帰っておきながら、一ヶ月以上経っても、何の音沙汰もありません。
     
   c.不誠実な行為に、最初は「個人に文句はない。」と思っていましたが、今では、あの時間は、彼の言い逃れのためだけに費やされたのかという思いがして、全く信用しておりません。
     電柱と支線については、区画整理と関係ないとおっしゃるのなら、NTTとの問題になります。

  以上が率直な気持ちです。
 説明をしたいとのお申し入れがありましたが、経緯と法律を持ち出されて、伸展のない話をしても得るものはあるのでしょうか。
 以前、現場にきて見てくれと申し入れたときに、黙殺されたこともありました。
 そちらへ出かけていって、話をしても、結論ありきの対応で不愉快な思いしかしてきませんでした。
 時間を割いて、不愉快な思いをするのなら、積極的にお会いする気持ちが起きてきません。
 はっきりと、「これが赤穂市の対応です。」と言ってもらった方が、残り少ない赤穂市に対する気持ちに整理もつきます。


                         □ □


 この内容では、おそらく返事も来ないだろうし、来たとしても木で鼻をくくったようなものだろうと、思うことにした。係が変わっても体質は変わらない。
 市長宛に出したメールに、本人または市長室名での回答をもらったことがない。「よきにはからえ」と言って、任せるだけの時代劇の殿様のようだ。さすが浅野内匠頭の居た町の長だと皮肉を言いたくなる。
 他の自治体では、これまでおおむね首長名か秘書的部署からの丁寧な返事をいただいてきた。内容はともかく、それだけで相手を認める気持ちになれる。私はよほど嫌われているか、いや、歯牙にもかけてもらっていないのだろう。