市民の皆様へ


 この度、赤穂市を去ることを決意しました。これまでさまざまな人と出会い、お世話になりました。心よりお礼を申し上げます。残念ながら、住みたいまちではなくなってしまいました。
 今回の負担金問題で、同じ隣保、同じ地区に住みながら、広い道に面しているかどうかで、隣り合った既存住宅の負担が全く違うこと(数百万円の家と負担ゼロの家)が発生しました。私は、隣近所、隣保、地区の人々は、仲良く暮らしたいと思っていました。しかし、このような格差が生じると、心の隅に「何でうちだけが?」の気持ちが生まれそうで、怖いのです。何のわだかまりもなく、生活する自信がありません。出て行くしかありません。まして、この状態が、赤穂市行政の施策の結果であることが、耐えられませんでした。「人づくり」を無視した、「まちづくり」は、将来に希望は生まれません。
 色々なアドバイスをくださった、人生の先輩。語り、遊び、笑い、時には助けてくれて、共に歩んだ友人。私に人生の喜びを感じさせてくれた若者たち。こだわりを捨てきれなかった私たち家族は、良き思い出だけを持って、出て行きます。さようなら。