赤穂市の概要

 赤穂市は兵庫県の西の端、岡山県と県境で接する、人口5万人弱の典型的な地方都市です。

歴史と観光
 年に一度、「赤穂義士」という、元々広島県の浅野家から配置転換された人々の行動をたたえた、「義士祭」で有名になります。かつては、毎年、年末には、映画等で「赤穂義士」を紹介されるため、たいした努力をしなくても、観光客が来るので、油断をしていました。最近では、リピーターが増えない悩みで、じり貧の状態です。

交通
 海運業を保護するため、JR(国鉄)山陽本線の通過に反対し、国道2号線からもはずれ、市の東西に峠があるため、有力者がのんびり暮らせるまことに封建的な風情が残っています。

行政
 本市で出世ができるのは、有力者の血縁でないとだめだとか、風呂たきをしないといけないとかの噂を耳にしたことがありました。たしかに、何かよどんでいるなあと感じたことも多かった。

不思議な事業
 1.西の端に位置するためか、見栄を張るところがある。施設設備は周辺の市町に比べてそこそこ立派です。しか
   し、人材育成には金を使わない。
 2.工場を誘致しているが、市民からの採用がはかばかしくない。だから、大学を卒業しても働く場が極端に少ない。
 3.駅周辺に膨大な税金を投入して施設を増やし、客を増やそうとしているが、そんなことで客が増えるはずがないこ
   とに気づいていない。
 4.駅から赤穂城までの道路を拡張しようとしているが、駅を利用する観光客は徒歩なので、かえって両側の店を利
   用しづらくなる。姫路市のまねだと思うが、既に姫路は失敗している。広い道路は通過のための道路で、駅と城で
   両端をふさいでは役に立たない。
 5.30年前の高度成長時に私が考えていた大学を誘致を、今頃になって遅ればせながらし、アパート建設を奨励し
   たが、多くの学生は、もっと魅力のある姫路市の方面に下宿しているそうだ。もちろん、卒業しても、赤穂市では
   ほとんど就職できない。市民の子どもたちですら帰って来られないのだから。
 6.こんな失政だらけの状態で、人口増加、地価上昇をもくろんで区画整理事業をした。魅力のあるまちづくりが先で
   ないと、人は増えない。就職も娯楽も文化も教養も、全てが失速気味で、未来のビジョンがあるのだろうか。形だ
   けの整備で、心は育たない。
 7.もちろんがんばっている人もいる。しかし、広がりを感じない。大切な人材を見殺しにしているような気がする。か
   つて、武田信玄が「人は城なり」と言っていた。人づくりを最も大切な事業とするべきなのに・・・。

 よそ者の皆さん、赤穂市に人生の楽園を求めてはいけません。そのうち気づかれると思いますが、市当局を筆頭にして排他的な人が多いのです。