98年度生 アンケート調査


 毎年、行っているアンケート調査を今年も行いました。今年は趣向をかえて18人いる学生を2人ずつのペアにして活動
してもらいました。2月18日から2月23日までの午後の授業にかえて月曜日は前年度のアンケート調査の資料を見せ、
活動のおおまかな流れを説明し、何について調査したいか考えることから始めました。できるだけ母国語の違う学習者
をペアにして相互に日本語を使いながら協力して進められるように配慮しました。調査日時は平成11年2月21日、場所
は近鉄奈良駅周辺です。

← 道行く人にインタビューをする学生
奈良公園内でインタビューをする学生 →
 
持ち帰ったアンケート用紙をもとに集計し、グラフを作成↓
 それぞれのグループは二人で何を調査するか決め、質問を箇条書きにしてワープロで清書し、それを調査する人数分コピーし、出発する前に教師を相手にインタビューの練習をしました。相手に失礼にならないように、またうまく答えてもらえるように教室で練習をくり返しました。

それぞれのグループは発表の為に集計し、それを自分達が発表しやすいようにグラフや表にまとめます。それぞれに
工夫をこらしていました。

← 発表に備え、教室の黒板にグラフを張り、練習。

 
みんなの前で発表です。 →

 
熱心にグラフを解説しています。
説明にも力が入ります。
 
このペアは発表に工夫をし、みんなの注意を引いていました。

それぞれのグループの調査内容
「地球滅亡について」
「日本人のカラオケ好きについて」
「同性愛について」
「日本人の結婚について」
「映画について」
「国際結婚について」
「日本の若者達について」
「テレビについて」

今回の作業のおおまかな流れ
98年度 一組  アンケート調査  1999年1月18日〜22日

 
1 アンケート調査作業の説明。(教師)  以前の資料を見せる。
          (ペアで実施する由を伝える。)
 
2 ペアを決める。
 
3 二人で何について調査するか決める。
       参考資料として「アンケート調査」の本 を提示
 
4 アンケート用紙作成                      
 1 質問事項を考え、紙に書く。
   スタッフによる内容確認、ワープロ打ちできればする。
 
 2 コピー(人数分)
 
3 インタビューの練習
  1 必要な文型、言い回しの練習
    (夏期研修のやり方参照)
  2 外へ出てインタビュー開始
 
4 集計
  持ち寄ったものを集計する。
      必要に応じてグラフ化、図作成
      発表のためのまとめ、
      発表の練習
 
5 発表
   スタッフは内容を聞きながら採点する。
    (採点用紙作成)
 
6 採点発表
 
7 感想
  1 教室内にて感想を座談会形式で。
  2 感想文にまとめ提出  

終わってからの感想
 今回のアンケート調査は大変よかったという気がします。今年は学習者を2人のペアにして行いましたが、それぞれの
グループで二人が協力しあって、作業を進めてくれたので、私達、教師は周りからサポートするという体制で、学生が自
主的にやれたことが何よりよかったです。初めにどのような活動をするのか、参考資料として昨年度の学生が残してい
ったグラフなどを見せ、アルクの日本語テキスト「実践力のつく日本語学習 アンケート編」なども見せ、全体の流れを
把握させたことが成功へのかぎになったと思いました。私達スタッフはトランシーバーとカメラ、ビデオを持ち、アンケー
トの様子を見ながら、相互に連絡を取り合いました。幸い、何のトラブルもなく無事、アンケート調査ができました。
クラスへ戻ってからも、学生達は自主的に集計をとり、それぞれのグループが模造紙に結果を書き込んでいました。あ
るグループはカレンダーの裏を利用して、発表の時に、一枚一枚めくって発表できるように工夫していました。また別の
グループはグラフの説明を一人が担当し、まとめをもう一人が発表するなど、二人が協力してやっていることがよくわか
りました。発表には他のクラスの学生も来てくれて、にぎやかなものになりました。発表するほうも、聞くほうもいきいきと
していて、ふだんのテキストの勉強とはまったく違った雰囲気です。(喜んでいいのか、悲しんでいいのか、、)  発表の
時に学生が言っていたように、データーとしては数も少なく、傾向を調べたりするには時間も足りないと思いますが、日
本語の勉強として、自主的に活動でき、生の情報が集められ、学習者がお互いに協力しながら活動ができたことは彼
等にとっても日本でのよい思い出になるのではないでしょうか。


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