26番一乗寺

 一乗寺へは、姫路駅前から神姫バスで行く。開基法道仙人の飛鉢伝説が残る一乗寺だが、季節はずれからか境内に参拝客は少なく、ゆっくりとお詣りすることが出来た。
(姫路駅前から約35分)

兵庫県加西市坂本町

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 姫路駅前からのバス路線は、神姫バスと姫路市営バスの2社がある。姫路城に向かって左側の神姫バス乗り場に向かい、待合室に待っていたがバスは来ない。バス停が狭いためか、それぞれ整列して停車中の該当バスに向かい乗車するシステムになっているようだ。因みに市営バスの方は、バスが待合室前まで来るので分かりやすい。ともあれ、なんとか目的の10時40分発「社」行きバスに乗車できた。このバスは一日4回主に午前中1時間間隔で、一乗寺前バス停を迂回停車してくれる。予め神姫バスのHPで発車時刻を調べることが肝要だ。
 姫路城前を右折し、市内を過ぎ山中に入り、35分で一乗寺前に到着。私を含め参詣客4名が降車した。
 拝観料300円を支払い、正面の76段の階段を登ると左手に仮本堂。本堂は現在修復中であり、完成は平成19年、2年後とのこと。ご本尊は秘仏、銅造聖観世音菩薩。狭い仮本堂前で参拝。ご朱印をいただく。
 さらに石段を登ると、左手に三重の塔。藤原様式の秀作として日本建築史上名高い建造物。国宝。
 さらに上には修復中の本堂。

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一乗寺入口

本堂へ続く石段

仮本堂

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三重の塔

修復中の本堂(裏手)

一乗寺のご朱印

 三重の塔から右折し奥の院(開山堂)へ向かう。三十三霊場を模した石仏群のある道を辿るとやがて開山堂。いずれの建造物も古い。開山堂左横の岩場をさらに登ると賽の河原。

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開山堂への道

開山堂(奥の院)

賽の河原

 仮本堂でいただいたパンフレットの中の西国巡礼慈悲の旅に、開基法道仙人の飛鉢伝説と宮本武蔵の記述があった。「法道仙人が飛鉢の術を使うと、播磨灘を行く船の米俵がみな法華山中に飛び去ってしまった。驚いた船長は法華山に来て米俵を返してもらった。船に飛び帰る米俵の内一俵が空から堕ちた。米俵が堕ちたところは米堕村(高砂市米田町)と名付けられた。そこは法華山から十キロばかり南の村である。
 ところで法華山の観音さまに宮本武蔵が刀を奉納したという伝説がある。武蔵は法華山と関係の深いこの米堕村の生まれなのである。(中略) 当然多くの人を殺した。その苦悩は観音大悲によって救われたのではなかろうか。五輪の書の書き出しに「天を拝し観音を礼し」「天道と観世音を鏡として・・・筆をとって書き初むる」と記している。神仏を深く敬っていたのである。」 伝説は楽しく昇華されている。そして、武蔵の苦悩は如何ばかりだったか・・・。
 境内でゆっくり休憩、持参のおにぎりを食べる。用意したペットボトルのお茶はすぐ無くなる。寄ってきた子猫に、昼食のおすそ分け。涼風が気持ちよい。昼食後12時39分発のバスで姫路へ戻る。

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一乗寺前の休憩所(バス停横)

境内にある古池

大師堂

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