妙見山から野間の大けやき
（妙見口駅〜妙見山〜本瀧寺〜野間の大けやき〜妙見口駅）　　　１万９千歩・４時間

妙見山・星嶺からの展望
右手中程は高代寺山（489m）。中央はときわ台、光風台等のニュータウン。後方は六甲の山並み。その左手遠くに大阪湾を望む。

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妙見山上を経て本瀧寺へ至る妙見山越えハイキングと、本瀧寺から野間の大けやきを経て妙見口駅に戻るウオーキングの、どちらも楽しめる下り中心のコースです。

妙見山上付近地図

　妙見口駅から緩やかな坂道を妙見ケーブル・黒川駅まで約１５分。妙見ケーブルに乗り山上駅へ。約５分２７０円。ケーブル線路脇は春の桜、秋の秋桜が綺麗だ。

　山上駅から舗装路の急坂を登ると妙見の水広場に着く。遊具やミニ鉄道、バーベキューが楽しめるクッキングセンター等の設備がある。
　リフト脇を抜けて山道を山上へ向けて歩く。霊園を過ぎるとリフト終点に着く。

妙見の水

妙見ケーブル黒川駅から山上駅へ

　杉林の道をさらに進むと妙見山上駐車場に着く。ケーブル黒川駅から一緒に上がってきた初老の夫婦が、駐車場やバス停を見て思わず「ペテンや！」と言っていた。ペテンは大げさにしても、初めての方はちょっとびっくりするだろう。
　土産屋の横を通り、鳥居をくぐり、いくつもの神馬像や石碑が両脇に並ぶ階段を登る。内部に郵便局もある信徒会館「星嶺」の手前を右に折れ、坂道を少し登ると妙見山（660m)山頂。彰忠碑の裏側に三角点があった。
　星嶺の展望台からの眺めはすばらしい。曇天だったので六甲山や大阪湾はかすんで見えたが、晴天ならば如何ばかりかと思う。

妙見山参道

信徒会館「星嶺」

妙見山山頂　三角点

　妙見山は能勢妙見山観光協会のパンフレット（縁起）に、「日蓮宗関西随一の霊場として広く知られる能勢妙見山。旧領主能勢家の鼻祖鎮守府将軍源満仲公が家鎮として、鎮宅霊符神をまつられたことに始まるとされています。
　２３代頼次公は深く寂照院日乾上人に帰依し、法華経を信仰。慶長の頃、領内の寺檀を改宗させ、日乾上人の勧請によって妙見大菩薩として当山にまつり、今日に至っています。明治維新の勝海舟も、棋士坂田三吉もこの山を心のよりどころとしていました。」と記されている。

祖師堂

経堂

本堂

　本堂を経て石畳を下り、分かれ道（参道の鳥居方面と本瀧寺方面）にある案内板を本瀧寺方面へさらに下る。蝉時雨のなか杉並木は徐々に急坂となる。今朝方までの大雨で坂道は歩きにくい。雨に流された小動物の死骸にハエが群がっていた。所々に石碑があり、経文や○○天神などの文字が彫られている。石碑は下るに従って多くなり、独特の雰囲気を醸し出す。途中にまるやという古い旅館らしき建物があった。修行僧が使うのだろうか。

石碑があちこちに

案内図

杉並木

まるや？

　本瀧寺はパンフレットによれば、「慶長８年、領主能勢頼次は日乾上人を請い、領内を改宗し、妙見大菩薩を法華勧進した。能勢の旧瀧、通称”本瀧”を中心に建立されたお寺である。この霊瀑は古来幾多の修験者が集まり来って修行した処で、石造り龍王堂の龍の口は地上８ｍ余、その落下した足許には、法華経一字一石がおさめられている。（以下略）」と記されている。
　今朝方までの雨のせいか、境内には墓参客らしき数人以外人影はまばらだった。

本瀧寺・本堂

境内、案内図、鳥居

　本瀧寺から、急な石段などを通りさらに下る。「おおさか環状自然歩道」の案内標識が要所に設けられており、迷うことなく車道（茨木能勢線）に出られる。妙見山奥の院の鳥居横を通り、車道を下る。これからが快調なウオーキングだ。
　野間中の交番前に分かりやすい案内図があった。さらに２〜３００ｍ歩くと左側に野間の大けやきが見えてくる。

妙見山奥の院鳥居

本瀧寺参道石段

交番の案内図から３００ｍ程で大けやきへ

　野間の大けやきは、樹齢千年以上と推定され、幹回り１４ｍ、高さ３０ｍ、枝張り南北３８ｍ、東西４２ｍで、けやきとして大阪府下で１番目、全国的にも４番目の巨樹である。昭和２３年に国の天然記念物に指定された、とのこと。
　けやき前ベンチでしばし休憩後、国道４７７号線の坂道を快調に登る。妙見ケーブル・黒川駅前を通り過ぎ、妙見口駅に到着。
　歩数は１万９千歩だったが、休憩含め４時間もかかってしまった。

天然記念物・野間の大けやき

能勢電鉄・妙見口駅

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