南アフリカ読む葡萄酒 その19
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南アフリカワイン史
南アフリカのワインの歴史は、1652年オランダ東インド会社ヤン・ファン・リーベックの指揮の下、喜望峰に食糧供給基地の開設に始まります。1659年最初のワインが生産されました。1688年150名のユグノー派の人々が、フランスからケープタウンに移住。ぶどう栽培・ワイン醸造の技師を持った彼らは、フランシュック・ヴァレーを中心に定住しました。

1952年ペロード教授がピノ・ワールとサンソーを交配し、南アフリカ独自のぶどう品種、ピノタージュを開発。1994年ネルソン・マンデラ氏が大統領に就任し、アパルトヘイトの終焉となりました。その就任パーティーで祝われたワインが、グラハム・ベック・ワインズのスパークリングでした。アメリカ合衆国の今の大統領であるオバマ氏も大統領就任演説前に祝杯を挙げたのもこのワインでした。これは、今やホワイトハウスで定番スパークリングとなり、月に80本も飲まれているオバマ大統領夫妻の大のお気に入りだそうです。

南アフリカのワイン
南アフリカワインの主な葡萄は、白ワイン用はシュナン・ブランです。これは、ケープ地方で古くから広く栽培されています。次にソーヴィニヨン・ブランです。これは、成熟したフルーツの香りがします。あと、シャルドネ、コロンバールがあります。赤ワイン用は、先のピノタージュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、メルロが栽培されています。
南アフリカワインのエチケット(ラベル)には、
- 産地名(WO)
- 品種名
- 収穫年
が記載されています。生産地名は記載の産地のぶどうを100%使用しなければなりません。85%以上を使用している場合には品種名を記載できます。記載されている年に収穫されたぶどうを85%以上使用している場合には収穫年を記載することが出来ます。
