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 葡萄酒日記

その28 「ポメリー」

 「エチケット」(ラベル)がコートダジュールの海の紺碧色。 そして金色の縁取りが印象的です。 シャンパーニュ地方の「ランス」に本拠地をおいている、 1836年創業の平均年間出荷量600万本の生産量第4位のメーカー。 自社所有の畑は約300haで「シャンパーニュ」ではトップ。 一番のお勧めは、『ポメリー・ブリュット・ロワイヤル』です。 バランスがよく、きりっとひきしまった味は特筆に値します。 そして価格も手ごろです。

 「シャンパーニュ」は料理を選びません。 日本料理によく合います。特にお鮨にはうってつけです。 私がお鮨と葡萄酒を合わすときは、醤油を用いません。 せっかくの葡萄酒の繊細な香りが醤油の強烈な香りで消されてしまうからです。 お鮨を塩を付けていただきます。 好みにもよると思いますが、一度皆様も試されてはどうでしょうか。 塩でいただくと、お魚本来の旨みが味わえます。 また、天麩羅が「シャンパーニュ」とよく「マリアージュ」します。 衣がカラット揚がった感触と「シャンパーニュ」の泡とが絶妙に調和します。 このときも、天つゆは用いずに塩を付けて天麩羅をいただくと最高です。 天つゆでせっかくの衣のパリッとした感触がそこなわれます。

ところで、なんといっても「ポメリー」で一番美味しいのは、 ヴィンテージ(収穫年)が入った『ルイーズ・ポメリー』です。 エチケットは以前は銅色のエレガントなものでしたが、 現在は白色のシンプルなものになっています。 自社畑100%の特級畑から、いいヴィンテージの葡萄酒のみ用いて造られます。 味わいはとても余韻が長く、馥郁とした香りで、とても繊細な泡が特徴的です。

パリでお洒落な飲み物としてうけているのは、 『POP』という187mlボトルのストローで飲む「シャンパーニュ」です。 色はポメリーの紺碧のお洒落なかわいいボトルです。 紺碧色のストローでこの『POP』を飲んでみてください。 夏の暑い日にはこれをストローで飲めば身も心も「スカー」とします。 暑い日には思いっきり冷やした「シャンパーニュ」が一番・・・
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