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 葡萄酒日記

その10 「アルザス」

 この地「アルザス」はドイツの国境で、今はフランスの領地ですが、 歴史的にドイツ領になったり, フランス領になったり、落ち着かない地です。 「アルザスの葡萄酒」は瓶もドイツの葡萄酒の瓶の形をしており、 細ながの瓶の形をしています。ここにも歴史的な背景が伺えます。
「アルザスの葡萄酒」の特徴は、ほとんどが白の葡萄酒です。 どうしてかといいますと、「アルザス」は葡萄酒用の葡萄が作られるところで、 高緯度に位置しているからです。 太陽の恵みを受けるには、赤の葡萄には難しいのです。
「アルザスの葡萄酒」の面白いところは、葡萄の品種が葡萄酒の名前になるところです。 一番有名なのは「リースリング」。これは、私の私見ですが、 ある幼稚園の送迎バスにもついている「キューピー人形」の香りがします。 また、「市バス」の後ろに立った時に感じる香りがします。すなわち、「石油香」です。 この香りはとても魅惑的で私は大好きです。
もう一つ「アルザス」で有名な葡萄酒、 舌がもつれそうな名前の「ゲヴュルツトラミネール」があります。 ドイツ語で「香りの葡萄酒」といわれるほど、とても香りが特徴的です。 またこれも私見ですが、中国のフルーツ「ライチ」の香りがします。 私は、中華料理には、この「ゲヴュルツトラミネール」を選んでいます。 「アルザス」はフランスでも有名なレストランがたくさんあるところです。 「ミシュラン」の星があるレストランが多くあります。 三大珍味の一つ「フォワグラ」の産地として有名で, 「アルザスの葡萄酒」はこの地の「フォワグラ」にとてもよく「マリアージュ」します。 やはり、当地の食材には当地の葡萄酒、これはセオリーです。
「アルザスの葡萄酒」で忘れられないのは、甘口の葡萄酒があることです。 「ヴァンダンジュ・タルディヴ」という葡萄酒です。 これは、収穫をふつうより遅く収穫し、葡萄の糖度を上げ、 これを葡萄酒に醸造します。 甘さもエレガントで香りがとてもすがすがしく、飽きがきません。 当地の「フォワグラ」には最高!
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