h28/6/18 更新簡易型の可変電源を作りました。(DC 1.25v ~ 28v)
現有可変電源(重量も3.5kgある)
・随分前に作った30Vまでの比較的低い電圧可変の電源があります。(右の画像⇒)
・電源トランス(24v 3A)からブリッジ整流して、レギュレータIC723Cを使ったタイプで過電流保護も付けてあります。
・電圧計・電流計も備えてあり、DC30vまで連続的に電圧を変えられます。
・ただ723Cをオーソドックスに使っているため出力電圧が7v以下には下がりません。重いことと、Picを触り始めて5v付近での工作が増えてきましたので、少し不便を感じていました。
・リサイクル店で32v 1.5AのACアダプターを見つけたのを機会に、LM317を使って簡易型の可変電源を作りました。
今回作製した簡易型可変電圧電源 外側(170x85x60mm) 右の丸穴は放熱器の通風用
◎次のような方針です。
- 手軽に取り扱えること。
- 現有するものを利用して費用総額を抑える。
- 乾電池の電圧(1.5v)を出力できるようにしたい。
- 電圧表示は必要。
- ACアダプター後の回路図です。デジタル電圧計への6v以外は推奨の回路例と大差なしです。
(電流測定用端子を追加)
左側は32vのACアダプター 右側が電圧可変部(配置はギリギリです) 電圧可変部(矢印は6vのツェナーDi) 矢印は丸ピンソケット(接続用) 3端子レギュレータは放熱器に取り付け LM317(放熱器はCPU用を流用した)
- 気軽に使えるようにプラスチックケースを利用し、ACアダプターをそのまま組み込みました。
- ケース内の配置は長さ方向がギリギリで、ACアダプターのプラスチックケースを一部削ってなんとか納めました。
- ACアダプターのプラ・ケースをくり貫いてあるのは、コンデンサの膨れ等のトラブル点検のためと、少しでも密閉度を下げて放熱の助けに・・・の意味です。
- LM317の熱対策は、CPUの放熱器を流用しました。(ユニバーサル基板の下側)
- 回路図では、LM317の前の平滑コンデンサは1000μFになっていますが、実際は100μFで代用しています。
- 電圧計は、amazonで購入した2線式の7セグLEDメーター(2.4~30v)を3線式に改造(下の画像参照)して使用しました。
- 7seg電圧計が点灯するので、パイロットランプは無しです。
- 組立時の半田付けを避けるため、接続用のピンを利用しています。
- 電源スイッチはつけていません。不便を感じるようなら、ACコードに中間スイッチを付ける予定です。
その後の改造1
- リサイクルショップで32v 0.6Aの少し小ぶりのアダプターを見つけたので交換しました。
- ケースの内部に少し余裕ができましたので、電流計測用の端子を取り付けました。
- 通常(計測しないとき)は、導通ピンを刺して置き、計測時にはそこにテスターのリードピンを差し込みます。
交換した32vのACアダプター 電流計測用端子(+外した導通ピン) 導通ピンをセットしたところ
その後の改造2
電流計測用端子と電源SWを付けた外観
◎小さなのシーソー型のSWが手に入ったので、電源スイッチも取り付けました。さすがに使い勝手が良くなりました。
現在(最終)の外観
その後の改造3
◎made in china の小型デジタル電流計(Max 1A)が入手できましたので取り付けました。電源はデジタル電圧計に並列につなぎました。電流計測用の線(白と黒)のマイナス側は電源のアースと共通なので、出力のアース側に直列に配置しました。(下図参照)
◎前回の改造で追加した電流計測用の端子は、出力端子にそのままつなぎ、細いピン用の出力としました。
(電流計を追加)
<小型デジタル電圧計(2線式)を3線式に改造>
◎電源は2.4v~30vまでならOKのようです。ZDを使って6vに下げて接続しました。
◎緑色のケーブルは出力端子につなぎました。◎air-variable さんのページや秋月ファンクラブ掲示板に、秋月の7segLED電圧計を、3線式に改造する方法が掲載されていました。所有していたものとは違っていたのですが、「似たようなもの・・・」だと思われるので、「エイッ! ヤーッ!」とやってみたら、上手くゆきました。
【シンプル雑貨】小型デジタル電圧計 左下の[000]と表示された表面実装抵抗を外す (-,+,I)の表示のIが電圧表示用のポイント(緑色線を半田付け)