h28/2/24 初掲載![]()
中・高電圧可変電源を作りました。(DC 25v ~ 140v)
30Vまでの比較的低い電圧の電源はあります。
少し前に、簡易真空管テスター用に100~250Vの電源を作りました。
今回まさにその間、25~100V超辺りをカバーする電源をつくりました。
少し前から真空管アンプを作ってみようと思っています。
ただし、真空管は出力のみとし、ドライブ段までは半導体の利用を考えています。
その実験用として、扱いやすい電源を目指しました。
技術的には特徴的なものは何もありません。ただ、ジャンク部品の活用等お金のかからない製作をモットーとします。
カバーを外し内部を前から1.費用総額を抑える。
2.現有するものを利用する。
3.25V~150Vの電圧可変できる。電流は100mA程度は欲しい。
4.電圧・電流とも値が読み取れるメーターを設置する。
5.出力端子のショート等への対処(保護回路)も必要。
内部を上から 内部を後側から 電圧のコントロール部分の基板 冷却用ファン 9vのACアダプター(プラスチックのケースは除去) ケースの前後のパネルを補強 ![]()
トラブルと言う程ではないけれど・・作ってみての反省点
- 電源トランスは、当初 140vの表示があった<電源トランスの再生2>でリメイクする前のトランスを使うつもりでした。しかし、よくみると1次巻き線と2次巻き線が分離されておらず、AC100vのアースがそのまま電源のアースになってしまうことになり、いろいろ不具合も起きそうなので、全部巻き直して絶縁トランスにしました。費用を抑える・・・という方針に反しますが、この部分も楽しみのうちですから、目をつぶります。
- メーターは秋月のPM128Eというデジタルメーターを使いました。ジャンパーパッドの設定を変えれば、200vにも200mAにも対応できて、理想的と思われました。しかし、説明書や[Q & A]をよく見ると電圧計と電流計のように2台使う場合は、それぞれ別電源が必要でした。 電圧計には、供給電源を分圧して5Vを供給すればOKですが、電流計には別のDC9Vが必要です。トランスの巻き直しの時に、10V程度の別巻き線を用意すれば・・・と後悔しましたが、ジャンク品のスイッチング型のACアダプターがありましたので、プラスチックのカバーを外して使用しています。
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- 電圧の可変と保護回路は、簡易真空管テスターと基本的に同じ回路および部品を使用しました。トランス2次側116vをブリッジ整流して、可変出力25v~140vが得られました。ただ、出力制御用のトランジスタ2SC3447は小型のヒートシンクを付けてもかなり熱くなります。出力端子の短絡等(過電流)に対する保護回路は組み込みましたが、低い電圧時の電流値には要注意です。少しでも冷却の足しになるかと60mm角のファンをつけました。パソコン用のファンです。定格は12v駆動ですが、9vでも充分(静かに)回りますので電流計の電源9vから供給しました。
- 電圧・電流制御部の回路自体は簡単なので、画像のようなユニバーサル基板に組みました。(42×58mm)
- 購入したデジタル・メーターはバックライト無しなのでメインスイッチをONしても、明るくはなりません。それで、急遽直径3mmの穴を開けて緑のLEDを付けました。しかし、こんなところはケチらずに、バックライト付きを買うべきでした。
- 細かいことですが、電圧を可変するボリュームは、W数の高いB型を使いましたが、7時の位置(最小)で約24v、12時の位置で42v、17時の位置(最大)で142vです。3.9kΩに近い側の変化は大きく、75kΩに近い側は緩慢で、視覚的な感覚と実際の電圧の変化がマッチしません。VRはA型を使うべきでした。流れる電流は約1.5mA、消費電力も0.05w足らずでした。