h30/1/19:新規掲載
アクリル・ベンダー
◎アクリル曲げ器を自作しました。
- 今までに、アクリル板の加工を何度かやりました。切断や接着は簡単にできますが、少し広い板をツールなしで曲げるのは非常に難しく感じていましたので、web上の先達を見習って、「曲げ器」を作ってみました。
- 熱源はニクロム線です。DIYの店に売っている300Wの電熱コンロ用です。
- それを、外径10mmのアルミパイプにとおしますが、パイプの中に絶縁のために、8mmφの耐熱ガラスチューブ(エクシルチューブ)を入れました。アルミパイプの長さは 40cm 、ガラスチューブは少し長く 45cm に切りました。
- アルミパイプはパイプ受け金具で浮かして板に取り付け、電極として4mmのボルトを裏から出し、それにニクロム線を巻き付けてナットで締めました。パイプ受け金具に見えるビスはパイプの回り止めです。受け金具に穴を開けてタップを切りました。
- ニクロム線の長さは、真中で折り返して2重にした位置が「適度な熱量」でした。抵抗値は約8Ωでした。100Vで300Wですから約33Ωで、半分に折って並列にすれば、大体その辺りで計算は合っています。ただ、螺旋状態が重なるようにしないとうまくチューブに収まりません。
- 電源は、AC100V直はコントロールが難しい(危険を感じる)ので、ACアダプターにしました。利用したのは、SONY-Vaio(ノートパソコン)の18V 6Aのもので、ケースを外してあります。基板に調整用のVRが付いており、回すと出力電圧が20Vになりました。
- この 20V出力を(2重にした)ニクロム線につなぐと、約3A弱の電流が流れて、パイプはかなり熱くなります。(計算上は 20V÷8Ω=2.5A ですが、熱くなると多分抵抗値が減る?)
- アクリルの端材で試すと、1~2分接触させれば曲げることができるようになります。白濁したりすることはなかったので、この辺りが適当かと思われます。
- 電源のACアダプターは、ダイソーで購入したプラスチックのケース(SystemBox2)にピッタリ収まりました。
- ACアダプタの100V入力はメガネ形のプラグで周りに溝がありましたので、上記のケースの縁を長方形に削って溝にはめ込みました。
- ACアダプタのDC出力(20V)は、陸軍端子型にしてコードの先は、付け外しが簡単なワニ口クリップにしました。
材料・パーツの画像 |
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材料のアルミパイプと耐熱パイプ |
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300wのニクロム線 |
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端は4mmφのボルトに巻きつけて |
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直流電源の基板(18v 6Aのスイッチング電源) |
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消費電流は3A弱でした。 |
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端材のアクリルを曲げてみました。 |
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プラスチックのケースにピッタリ |
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AC100Vのメガネ形入力コネクタ |
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出力はテスター形の端子に |
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