◆【山行日時】 2002年10月13日〜14日
◆【コース・タイム】
□10月14日 雲ひとつない快晴
おかめヒュッテ=25分=西熊山山頂=60分=三嶺山頂=35分=カヤハゲ=30分=白髪別れ=10分=白髪避難小屋
=50分=四ッ小屋谷・渡渉点=15分=三嶺林道・登山口
◆【正味歩行時間】
□10月14日 3時間45分

◆【詳細】
猫の目のようにクルクル変わる前日の天気から一転、夜明け前に目を覚まし外を見ると白髪稜線の上空には満天の星空。
急いで食事を済ませ大急ぎで西熊山へ。
「やばい!」
急がないと、今回の目的とした西熊山からの三嶺の朝景を見れるチャンスを逃してしまいかねない。
夜が白々と明け、茜色に変わる東の空と競争するようにようやく山頂に着くと、そこでは素晴らしいサンライズ・ショーが繰り広げられた。
ショーが終わると、三嶺までは徐々に大きくなる頂上を見ながら歩く。
快晴に恵まれたこの日、三嶺までや三嶺山頂からはもちろん、その後、稜線を外れるまでのカヤハゲ、白髪別れ、さらに、白髪小屋付近からはかつてなく、また言葉では表現できないほどの眺望を得ることが出来た。
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大タオ西より三嶺 |
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大タオ東より三嶺 |
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青ザレ脇西より西熊山方面を西望 |
三嶺山頂からカヤハゲに向け下るようになると、直下(南面)の紅葉は真っ盛り。
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山頂方面から大岩を見下ろす |
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大岩下から三嶺を見上げる |
カヤハゲまで来ても三嶺は圧倒的な様相で迫る。
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三嶺〜カヤハゲから石立山 |
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カヤハゲから三嶺 |
左手には祖谷の谷の奥に剣、次郎笈。
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四ッ小屋谷の紅葉 |
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剣山と次郎笈 |
白髪別れからの三嶺は前景にカヤハゲ、左手には天狗塚〜西熊山のたおやかな稜線を配し、やはり堂々たる姿を見せてくれる。
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白髪別れ北よりカヤハゲ、三嶺 |
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白髪別れより天狗塚〜西熊山〜三嶺 |
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剣山、次郎笈と高ノ瀬〜白髪別れの縦走路 |
ササ原の広がる白髪小屋付近からも、三嶺はもちろん白髪山、塔ノ丸が素晴らしい。
白髪小屋をあとにすると、いきなりの急降下。それでも、しばらくは黄葉した木々の合間から三嶺を見ながらなので最後の展望を楽しもう。
尾根を右に外れ、沢に向け下るようになると三嶺は見えなくなるが、やがて沢音が聞こえ出す頃にはこれまでの大展望に勝るとも劣らないブナ林の黄葉が違った面持ちで迎えてくれる。
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見納めの三嶺 |
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見事な黄葉 |
この後は沢沿いの下山路となるので赤テープを見失わないよう注意しながら下ろう。
右手からいくつもの沢を合わせながら下り、高さ2、3メートル幅4、5メートルもありそうな巨大な岩まで来ると、さらに右手からの沢を合わせる。
広葉樹の広がるこの付近、黄葉にはほんの少し早いようだったが、見事な樹林帯が広がるのでのんびり行こう。
何度か沢を渡りながら下流へと向かい少し大きくなった沢を左岸へと渡ると小さく登り返し、沢を外れたら樹林帯をしばらく歩く。
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一旦、左岸へ渡り、画像右上へと上がる |
すると、目の前には、これまでの小さな沢に較べると水量が多く流れの速い沢が現れた。
一瞬、
「どこをどう渡れば・・・」
しばらく悩み、
「ここで渡るしかないか・・・」
と度胸を決め、下方、激流に浮かぶ大き目の石にずり落ちようとしたまさにその時、ふと左手に目をやると仮設ではあるものの向こう岸まで渡してあるロープが目に飛び込んだ。
半ばずり落ちかけたお尻を「よっこらせ」と持ち上げ、ロープの架けてある上流へ行ってみる。
ロープのところで渡ることは出来ないと判断したが、もう少し上流で何とか石伝いに渡ることが出来、ロープが目に入ったことに安堵した。
最後に、もうひと踏ん張り。しばらくジグザグに急登すると東屋の建つ登山口に出る。
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◆【ワン・ポイント・アドバイス】
三嶺山頂からの展望は言うまでもないが、欲を言えば次々に人が上がって来るので、案外、腰を落ち着けゆっくり出来ない。
こんな時、時間に余裕がある人には、カヤハゲ、白髪別れのそれぞれのピークがお薦め。
好天に恵まれれば絶景が広がり、人も少ないのでわずらわしさがなく、時間の経つのも忘れさせてくれる。
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カヤハゲ南の岩上から剣山、次郎笈 |
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【所要時間】 |
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三嶺=35分=カヤハゲ=30分=白髪別れ
白髪別れ=25分=カヤハゲ=45分=三嶺
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カヤハゲのすぐ南側、休むには打って付けの大きな岩あり。
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下山路の白髪小屋から三嶺林道へのコース、増水時や荒天時にはお薦めできない。
しばらく尾根伝いのコースなのでまだしも、その後、沢沿いのコースになってからはルートがはっきりしない。
赤テープが随所にあるので迷うことはないと思うが、数回もある渡渉箇所では注意が必要だ。
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中でも最も注意を要するのは最後に現れる四ッ小屋谷の渡渉。
(左画像)
赤テープの個所で渡るにはかなり無理があり、少し上流にはロープは張ってあるが、あまりあてに出来そうもなく、実際はもう少し上流でようやく岩伝いに渡ることが出来た。
この後、三嶺林道までしばらく最後の急登あり。 |
仮設ロープの架かる四ッ小屋谷渡渉点 |
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