石徹白、白山中居神社より野伏ヶ岳 

大日ヶ岳よりみる小白山〜野伏ヶ岳〜薙刀山と経ヶ岳〜赤兎山方面(’13.02撮影)
◆【山行日時】 2013年3月31日   くもりのち時々雨、稜線はガス



パタゴニア

前夜は気の悪い話しもあったが、駐車場で一夜を明かしたら、すっかりそれも忘れて歩き出す。

石徹白川に架かる橋上からは、その奥に雪をかぶった山が見えた。(6時20分)

林道歩きは覚悟のうえショートカットもしながら行く。

右の尾根に上がると林越しに芦倉山方面か、きれいな形をした山が見えた。大日ヶ岳はガスの中。

和田山牧場跡に着き、ようやく今日の野伏ヶ岳とご対面。(7時40分)

石徹白川と銚子ヶ峰(?) 和田山牧場跡の一端に着くと野伏ヶ岳がようやく姿を現せる
石徹白川と銚子ヶ峰(?) 和田山牧場跡の一端に着くと野伏ヶ岳がようやく姿を現せる

林道歩き中にも一時、小さな雨に降られ先行き不安だったが、この頃はまだ向かう稜線は見えていた。

できれば右に見える薙刀山のピークを先に踏んで、その後、野伏ヶ岳に向かおうと考えていたが、牧場跡を歩くうち空の様子がこれまでよりも更に怪しくなってきた。

しばらくしても天気が回復する要素はなさそうなので、薙刀はキャンセル。野伏のみとしてダイレクト尾根に取りつく。

芦倉山と初河山 大日ヶ岳を振り返る
芦倉山と初河山 大日ヶ岳を振り返る

尾根に達するかどうかという段で雨降りになってしまった。(尾根着8時35分)

ダイレクト尾根は何とかシール歩行でこなす。小白山方面に見えるメローな斜面は何とも魅力的。

しかし、この天気、のんびり見る余裕はなく、やがてガスに突入。

ここまで来て雨降りには閉口だが、雪になったらなったで、それもタチが悪いので条件的にはいずれ良くない。

クラックによる雪割れが大きくなったと思われるジャンクションピーク付近で、ホンの数メートルのながら雪割れで板を脱いだ。

野伏ヶ岳と薙刀山 野伏ヶ岳
野伏ヶ岳と薙刀山 テントと1,173の丘と野伏ヶ岳

ピークまでシール歩行できたことを考えると、傾斜はそう大したことはなかったようだ。

尾根上部で既にガスってたので、自分の高度がよく解らず歩いていると傾斜が緩くなり、あっけなく広いピーク着。(10時15分)

誰もいない。展望もなし。

野伏ヶ岳山頂にて
野伏ヶ岳山頂より北望

雨にも増して風も吹き、寒いばかりなので滑る。(10時35分)

とはいえ、視界がないのでコンパスも見ながら慎重に。

あいにくの天気、状態もよく把握できてないので安易にルンゼに入るわけにもいかず、慎重に高度を下げると、どう見ても登りとは違うルート。

ジャンクションまでは登路どおりだったが、その後は北東に伸びる尾根を下っていたようだ。

快適斜面だけあってシュプールやシリゼード跡が沢山あった。

ガスを抜け牧場跡が眼下に見えたことで自分の位置がしっかりと理解できた。

雨はやんでいたので適当なところでブレイク。

「誰も居ず、天気が良ければ言うことなしなんだが・・・。」

この後はルートを右にとり、ルンゼを中間あたりで横切り快適に滑る。

下り切った1,173ピークの丘付近で再度、ブレイク。

ここはルンゼを見上げられる、心落ち着く場所だった。

牧場跡を見下ろす ブレイクポイント
牧場跡を見下ろす ブレイクポイント

丘を越えながらもう少し高度を下げると、やがて朝のトレースに合流。

牧場跡をテクテク歩き(11時30分頃)、往路のルートは取らずに石碑のあるところから林道へと滑る。

長い林道も、最後の何度もの板の脱着を除けば、それなりに快適に滑り無事、除雪ポイントまで帰還した。

大進橋で石徹白川を渡ると駐車場は間もなく。(12時15分)

長い林道歩きのあと白い頂を見た今回の野伏ヶ岳周辺の光景は、かつて歩いた但馬の最奥ともいえる小代渓谷にそびえる仏ノ尾、青ヶ丸のスケールを大きくした、とても雰囲気のいい山域だった。

小白山谷に架かる橋
小白山谷に架かる橋

雨に降られながらの後片付けは、雪の際にも増して大変だ。

ウィングヒルズ白鳥リゾート近くの『満天の湯』でひとっ風呂と食事もとった後、家路に着いた。

おまけ、、、郡上八幡〜美濃白鳥間で見た長良川鉄道 『信長の野望 日本刀の世界展』 の車両。

長良川鉄道
長良川鉄道

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