氷ノ山(殿下コース)
三ノ丸より氷ノ山を望む

三ノ丸より氷ノ山を望む
◆【山行日時】 2001年6月9日  晴れ
◆【コース・タイム】

殿下コース・登山口=25分=坂ノ谷コース・合流点=10分=三ノ丸・休憩所

=5分=三ノ丸・展望台=30分=氷ノ山山頂

=30分=三ノ丸・展望台=10分=坂ノ谷コース・分岐点=15分=登山口

注;三ノ丸には避難小屋のほかに、鳥取県側の休憩所と兵庫県側の展望台とがあります
◆【正味歩行時間】 2時間05分
◆【詳細】
梅雨の晴れ間、どこにしようか悩んだが、結局、氷ノ山にした。

林道・登山口には数台駐車可なので駐車して登り始める。

すぐにブナの大木が迎えてくれるが、少し急坂だ。しばらく辛抱すればすぐに傾斜もゆるくなり、のんびりした道に変わる。

仙人門(左手下、すぐのところに水場あり)をくぐれば間もなく辺りの木々は姿を消し、ササ原の中を歩くようになる。
どうやって出来たのかな?仙人門
周りのササは2メートル以上もの背丈なので、展望は利かない。

それでも、目を上にやるとササと空とのコントラストが素晴らしく、今、自分がササの大海原の真っただ中にいる状況を想像しながら歩くと、思わずほくそえんでしまいそうだ。

やがて大きな樹が何本か見えてくると、坂ノ谷コースと合流。(左手には三室山、板馬見山方面が見える)

右へ進んで行くと、心持ちササは低くなったように思えるものの、展望はあまりないが、しばらくして現れる”見返りの丘”標識地点で振り返ってみると藤無山も見え、本当はかなり展望があることに気付く。

すぐに、左、鳥取側の三ノ丸・展望所、右、避難小屋を経て展望台、氷ノ山山頂への分岐がある。

鳥取側の展望所は春にもお世話になったので、現況を知るべくちょっと寄り道。
(春には雪の下だったベンチや標識もすっかり姿を現していた―当たり前や!)
三ノ丸休憩所と扇ノ山 氷ノ山山頂(左)と三ノ丸・展望台
用を足して(トイレには大量のハエ、要対策)すぐに、山頂へ向け出発。真っ赤な三角屋根が愛らしい三ノ丸・避難小屋を過ぎると展望台に出る。

ちょっと古びていて頼りなく見えるが、ここからの展望は素晴らしい。

北に、これから向かう氷ノ山と左、陣鉢山の向こうに扇ノ山。

東にかけては妙見山、すぐそこのように見える杉ヶ沢高原や藤無山。南には三室山が大きく、その左右に植松山、板馬見山。西には雲海が広がり遥か彼方に大山も見えそうな雰囲気・・・(実際は見えず)
氷ノ山山頂を望む
氷ノ山山頂を望む
氷ノ山は見えるものの、他の山の山頂付近には雲がかかっている山もあり、見通しもあまりよくないので、展望は下山時の楽しみとして、とりあえず氷ノ山山頂へと急ぐ。

山頂は遠くのように見えるが、歩いてみると以外と時間はかからないので、是非、兵庫県最高峰まで足を伸ばそう。

一旦下り、ササの中の快適な道を進む。小さなアップダウンはあるがとても歩きやすい。

時折山頂も見え、振り返ると先ほどまで居た三ノ丸が随分遠くに見えるようになる。
三ノ丸が遠くなると氷ノ山は近い
夫婦杉を過ぎ、上りにかかると山頂は見えなくなるが、千年キャラボクが左手に現れると、間もなく山頂に着く。
山頂で憩う登山者 赤倉山と氷ノ越避難小屋 三ノ丸と奥に三室山
山頂から北の展望は、あいにく雲がかかりあまりない。

扇ノ山や青が丸、仏ノ尾は見えるのに、なぜかすぐそこの鉢伏高原、鉢伏山は見えない。大平頭・避難小屋が辛うじて見える程度だ。

一方、南面は展望が開け鳥取の東山、鳴滝山や沖ノ山。岡山、鳥取との県境の板馬見山、三室山。植松山や三久安山、阿舎利山、一山、東山と続く稜線の向こうに黒尾山。播州高原のたおやかな稜線と続き、手前に藤無山、少し奥には須留ガ峰山塊の展望が広がる。東尾根の向こうには妙見山も見える。
山頂ではトイレ付き休憩所新築工事中
ここで、もっとゆっくりするつもりだったが、氷ノ越方面から次々に人が登ってきて、よろしくない雰囲気なので(全くの個人的見解)少しだけ腹ごしらえをして、早々に三ノ丸へと引き返す。

到着した三ノ丸・展望台で先ほどよりも随分よくなった展望を楽しみながらゆっくり昼食を摂る。氷ノ山山頂とはうって変わって、とても静かで美味しい昼食となった。
兵庫の山々
(左、三室山と板馬見山)
鳥取の山々
(左遠く沖ノ山と東山、鳴滝山)
あとは来た道を引き返すだけだ。

”見返りの丘”の少し下方までは展望が利くので、それを楽しみながらのんびり歩こう。

坂ノ谷コース・分岐で進路を左へとると、ササ原からあちこちにブナの大木もある自然林帯へと入って行く。
登山口〜仙人門間にはブナの大木があちこちにある
登山口〜仙人門間には
ブナの大木があちこちにある
仙人門をくぐれば間もなく急な下り坂となり、ほどなく登山口の林道に出る。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】

登山口へはR29から少し長い林道走行となる。
当、林道は近年入山車両が多いせいか、県内屈指の高所林道にもかかわらず乗用車でも走れるほどの林道となってしまった。(ちょっと残念)

個人的には、この林道は距離が長く、4駆車での走行に多少なりとも支障をきたす乗用車での走行は極力遠慮して欲しいが・・。

山頂のみの往復なら林道をさらに進み、大屋・関宮町境、大段ヶ平からのコースを選択すれば(大屋町、横行からの林道もある)約一時間で山頂に立てる。(展望等、総合的な判断では、当、殿下コースの方がお薦め)

登山口からしばらく登った所に、とても立派な大屋町避難小屋あり。他の避難小屋、等についてはこちら

林道は関宮町の氷ノ山国際スキー場、ハチ高原を経て村岡町へと入り、瀞川山を経てR9へと通ずる。

詳細のとおり山頂に休憩所、新築中。9/10、工事終了予定。(完成済み)

のんびり、ゆっくりするなら山頂よりも三ノ丸・展望台で決まり!

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◆【他の画像はこちら


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