藤無山  天滝 一宮町小原より

一宮町、小原より藤無山を望む
◆【山行日時】 2001年6月2日  晴れ
◆【コース・タイム】
林道・駐車地点=7分=大屋スキー場からのコースと合流地点=33分=藤無山山頂

=30分=林道への分岐点(大屋スキー場へのコースから分岐地点)=5分=林道
◆【正味歩行時間】 1時間15分
◆【詳細】
藤無山の登山口は通常、大屋スキー場のようだが、より山頂に近い地点の尾根に出るルートが西を走る林道よりあるようなので、このルートで登った。

その登山口へは一宮町でR29を大屋町方面へ道をとり(県道6号へ)、三方町から公文川沿いに遡り藤無峠を越えるか、もしくは、R29をなおも直進し引原ダムを過ぎ大屋町方面へ右折し(県道48号へ)、道谷(どうたに)集落の少し先、若杉峠の手前から右の山間へ入って行くか、のどちらかだ。

今回は前者を選択したが、この道は公文川沿いの最後の集落、小原を過ぎると地道となり、徐々に細くなっていく渓流を見ながらの何とも趣のある道で、久しぶりにちょっとした林道ドライブを味わえた。

峠を越え波賀町側に入ってしばらくすると、大きく左へカーブして右側が広くなった地点がある(右のガケが少し崩れている)。どうやらここが登山口らしいので車から降りて確認してみると、ササが繁った中の少し高い木に赤テープが巻いてあった。他にもいくつかテープがあり、間違いないようなので駐車して準備にかかる。
ササの繁る登山口
ササをかき分け進むとすぐに広い道になる。その後、植林帯の中のけもの道のような踏み跡程度の道を進んで行くが、テープが沢山あるので迷うことはない。
何時の間にかスキー場からのコースと合流して、尾根を登るようになる。少し急坂だが、やがて一気に南がパッと開け、藤無山山頂や三久安山〜東山の稜線が見える地点に出る。気持ちが晴れやかになる一瞬だ。
開けた地点に出ると、藤無山や三久安山、一山、東山が見える
これからは気持ちのいい稜線歩きだ。展望はあまりないが、右側(波賀町、一宮町側)には自然林帯が広がり、その木々を揺るがす風や、そこでさえずる鳥たちの鳴き声が視覚、聴覚に何とも心地よい。
人間の動物としての本性だろうか、何故かいつも右を向いて歩いている自分がいる。不思議なもので、登山道からは左右どちらもそう展望はないので均等に見てもよさそうなのに、左手の植林よりも右手の自然林を見ている時間が格段に多いようだ。

左手の様子は相変わらずだが、それでも植林を伐採してある地点が何箇所かあり、そこから見える展望はやはり素晴らしい。妙見山が杉ヶ沢高原のすぐ向こうに意外なほど大きく見えている。
妙見山と蘇武岳
山頂手前の小さなピークに立てば、須留ガ峰山塊や粟鹿山も見える。すぐに小さなコルがあり、山頂への最後の上りだ。右の自然林にはブナも混じるようになって、左の植林もやがて自然林となる。左の開けたところを過ぎると間もなく山頂だ。
登山道の周りにはブナ林も広がる 展望はないが自然林の広がる山頂
山頂からの展望はあまりよくない。
それでも南東の木立ちが途切れたところからは、段ガ峰や千町ガ峰が大きな姿で横たわっているのが見える。その手前には隠れてしまっている感の笠杉山。達磨ガ峰の遥か向こうには千ガ峰の稜線。真東、須留ガ峰山塊の右側遠くに見えているのは粟鹿山、三国岳。一人っきりでのんびり出来たし、これだけ見えれば良しとしないといけないか!?。
木立ちの向こうに段ガ峰、千町ガ峰(左画像)と須留ガ峰山塊(右画像)
他の方向が見える所がないか辺りをぶらついて見たが、なさそうなので下山する。
(山頂より南東にある、一宮町・志倉へのルートも、しばらくはしっかりした踏み跡があったが、詳細は不明)

来た道と同じ道なのに意外と北方面がよく見えていたことに気づく。
氷ノ山から鉢伏山への稜線と、その向こうに青が丸。戸倉峠から三ノ丸、氷ノ山にかけてのなだらかでのんびりとした稜線は特に印象的だ。
氷ノ山 氷ノ山
戸倉峠から三ノ丸、氷ノ山へと続く稜線 尾根上からは氷ノ山が正面に見える
また、綺麗な花が咲いていたことにも気づき、思わず足を止めてしまう。
タニウツギ サラサドウダン
タニウツギ サラサドウダン
南西遠くには、板馬見山(後山)や三室山も見えるので、展望を楽しみながら下って行こう。やがて、山頂や三久安山が最後に見えるピークを過ぎ、植林帯の中へ入って行くと、展望はなくなる。

木々に二重のテープの巻いてある地点から進路を左へとり、林道への道を下る。
林道への分岐点
植林帯の中をテープを頼りに進んで行くと、登山道はやがて広い道となり、ササが現れると林道に出る。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
乗用車で林道・駐車地点へ公文川を遡る場合、小原から上流は地道なので、ちょっと難がある。

波賀町・道谷(どうたに)からの場合も最後は地道となるが、そう長くないので、こちらのアプローチを選択する方が良い。

林道からでも一宮町側からは播州高原方面、波賀町側からは氷ノ山、三ノ丸が望める。

登山口の様子は詳細のとおり。

展望が開ける地点から山頂への尾根道は、のんびり歩いてもそう時間はかからないので、ゆっくり行こう。


◆【早春のコース・データはこちら


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天 滝 (日本の滝百選、兵庫一の名瀑) 天滝

天滝を仰ぎ見る
◆【コース・タイム】
駐車場=25分=天滝=20分=駐車場
◆【正味歩行時間】 45分
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◆【詳細】
藤無山が少し物足りなかったので、兵庫県下随一の名瀑、天滝へ。
夫婦滝 鼓ヶ滝
渓谷沿いにはいくつも滝があるが、あくまでこれらは天滝の引き立て役に過ぎない。
まさに、天から水が降るようだ
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
登山口に駐車場はあるが20台程度しか駐車できず、そこに通じる道は行き止まりなので、休日や行楽シーズンには、県道48号から間もなくにあるキャンプ場の駐車場からさらに長い距離を歩くことになる。

このコースは心してかからないと、思わぬ大汗をかくことになるが、
辿り着くと県下一の滝にふさわしい姿を見せてくれるので、その汗も吹っ飛ぶはずだ。

滝の下辺りは格好のビューポイントでもあり休憩するにはもってこいだが、岩はヌメっているので細心の注意が必要。

遊歩道をさらに進むと杉ヶ沢高原。

表題の画像に左右に横切る橋が映っているが、老朽化と景観上の問題により近々取り壊されるらしい。


◆【’02 盛夏の様子はこちら


◆【天滝の他の画像はこちら


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