大相撲を観戦する 

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相撲の街、両国へ行ってきました。 もちろん大相撲を見に。 若貴時代が幕を引いて、もうずいぶんになります。 ウッキーは大相撲を見たことが無かったし、先日「ちゃんこ料理」を食べに行ったのも何かの縁だろうと思って、観戦に行くことに決めたのです。

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JR両国駅で降りれば、国技館はすぐ目の前です。 改札口を出たところに、「力相撲」と彫り込んだ大理石の像がありました。(写真左上) 見ての通り、おしりの辺りが黒光りしてるから、通りかかった人たちがさわって行くのでしょう。 隣の大江戸博物館へは何回か来たことがあったのに、国技館は初めて。 近くで見ると、凄くでかい建物。 きれいな「のぼり」の傍を通って、入場口へ向かう頃には、もう気分満点です。 

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建物に入ると、エントランスホールの突き当たりに、優勝賜杯(左)と総理大臣杯(右)が陳列してありました。 力士達はこれを目指して、連日戦うんだなあ。
そして、会場へ入ると随分広いけれど、思ったよりもずっと明るくて、土俵が大変見やすくできています。 そして、天井付近には、歴代の優勝力士の額が掲げてあります。(右端) 

大相撲は、前相撲が朝の9時頃から始まっていて、続いて序の口、序二段、三段目、幕下と続き、午後3時前後に十両の土俵入りとなります。

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関取と呼ばれるのは十両以上のおすもうさんだけで、化粧回しと大銀杏(おおいちょう:ちょんまげ)を結うことが許されます。 ウッキーは、十両土俵入りの少し前に席に着きました。 2階席最前列です。 国技館は1階が全部枡席で2階はイス席。 2階最前列からは、土俵がよく見えるし、絶対おすすめだ。

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左上の写真は幕内の土俵入り。 右は横綱武蔵丸の土俵入りです。 武蔵丸は、ひときわ巨体で、横綱の風格が十分でした。 十両の取り組みが始まる頃には、空席が目立ち、観客の歓声や拍手もまだまだでしたが、これからが幕内力士、強豪の出番です。 十両でもいい相撲が無くはなかったけれど、負けてもくやしそうな表情や仕草もなく、淡々とクールに引き上げて行く力士を見ると、ちょっと見てる方がしらけます。 全部見終わって振り返って見ると、会場が盛り上がったのは、やはり中入り(十両の取り組み後の休憩)以降に、幕内力士が登場するようになってからでした。 さすがに、金を稼げる力士達の相撲は、スピードも迫力も入退場の物腰さえも違います。 何しろ「ばしっ」という感じで、張り手の音が2階席までこだましてくるのだから。 巨体が激突し、すさまじい取り組みが終わると、力士の体は紅潮し、肩で息をしています。 取り組みによっては、力士の体が背丈くらいの高さまで持ち上げられたり、土俵下へたたきつけられたりします。 そのたびに観客は、地響きのように「どっ」と沸きます。 

印象に残った高見盛という力士の一番。 中入り後の取り組みの中で、まだ前半の取り組みでした。 この力士は青森県出身で、西前頭六枚目。 この日まで6勝4敗と健闘中。 地元から懸賞金もかけられていて、仕切る前から体を掌でびしびしたたき、ガッツポーズで気合いを入れます。 気合いが入りすぎたのか、3回も仕切直して、見事に勝ちを収めました。 緊張感は観客にも敏感に伝わり、取り組み中は「ヤンヤ ヤンヤ」の大声援、勝ち名乗りでも拍手の嵐でした。 

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上の写真は、優勝の行方を左右するかもしれない大一番。 左は千代大海と武双山の取り組み。 今場所は武蔵丸が全勝で11日目を迎え、それを千代大海が1敗で追撃しているという状況なのです。 武蔵丸と同じ部屋の武双山が、千代大海を倒して武蔵丸を援護できるかどうかという、興味深い局面。 この大一番で武双山は勝ちを収めました。 そして、右の写真は、優勝最有力の武蔵丸と栃乃洋の取り組みです。 この取り組みでも武蔵丸が勝って全勝を守りました。 うーん、翌日からの勝敗も目を離せないけれど、貴之花は休場だし、ここまできたら武蔵丸のものかな?。 

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ウッキーは、結びの一番が終わってからも、ゆっくり弓取り式まで見て、十分相撲を堪能して帰途につきました。 行く前は、2時間も3時間も見てるのは苦痛じゃないかと思っていたのに、なんと取り越し苦労だったことか。 

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