季節が木々を彩る時
item3
When the season paints the

*三蔵法師

*悟 空

*八 戒

*悟 浄

「愛なき・・」

*歌詞を載せるのは問題があるので、一部で雰囲気だけでも

(前  奏)落ちてくる葉
      一枚、一枚と数が増えてくる
      赤い枯れ葉が舞う中
      木にもたれてしゃがみ込んでいる青い姿

      暗闇に炎が見える
      炎は勢いを増し、何もかも呑み込む
      逃げ惑う人々
      庇うように子供を抱きしめる母親の前で
      長刀を手に立ち尽くす青い男
      その背後に黒い甲冑姿がある
      後ろからの命令に 男は長刀を振り上げる
      怯える母子 男の震える手から長刀がこぼれ落ちる
      男は五人に囲まれ 痛めつけられる

(感情さえ)口から血を流し 傷だらけで気を失っている男
(滲んだ )冷たい暗闇の牢獄で鎖に両手を繋がれていた
(汗ばむ )男の傷口を濡れた布で拭う誰かの手
(喘いだ )痛みで目を覚ます男
(不実すぎ)霞んだ視界で見つめる先に長い髪の女性が
(無垢な )傷の手当をしようとする女性に
(残響だけ)男は行き場のない感情をぶつけ、罵る
(崩れそう)しかし、女性は黙ったまま両手を差し出し
(私が  )そっと優しく男を抱きしめ その温かさに男は表情を変える

(愛なき )太陽の光に輝く青々とした葉
(君を  )木の下で待ちぼうけを喰らう男 胡瓜を差し出しながら謝る女性
(誇らせて)怒った素振りで不満を言う男 本気だと思ってすねる女性
(もう二度)女性は怒って帰りかけるが、男は笑ってその手を掴んで引き寄せる
(孤独だと)男の冗談に気付いて笑う女性 
(闇に  )二人の笑顔が重なる

(君は  )何かを見つける女性 別の女性と楽しそうに話す男
(交わる )女性は男に詰め寄る
(澄んだ )逃げる男を部屋に追いつめる女性
(遠い空 )口喧嘩を始める二人
(夜は  )男の苦し紛れの言い訳に吹き出す女性
(吐いた息)それにつられて男も笑い、二人笑い出す
(二人だけ)その時、部屋のドアが開き、差し込む光に浮かぶ黒い影

(間 奏 )黒い甲冑姿の前に 連れて来られる二人
      言われた言葉に反発する男
      周りの者たちに押さつけられ殴られる 
      女性は止めさせようとするが 
      男と同じように取り押さえられ近付けない
      互いに伸びた手は相手に届かず
      そのまま引き離されていく

(僕は  )走る男の頭に過る思い出
(出会う )緑の木の下で寝そべる二人 手を重ね合わせる
(だから )部屋に閉じ込められている女性の元に手紙が届く
(この胸 )手紙は男からで中に鍵が入っている 
(熱よ  )女性は鍵を使い、部屋を飛び出す

(愛する者)枯れ葉が舞い始めた思い出の木にたどり着く男
(僕に  )辺りを見渡し女性の姿を探す
(君を  )その頃、走り続ける女性の背後に黒い影が忍び寄っていた

(愛なき )枯れ葉舞う木の下で座り込む男
(何が待っ)舞落ちてきた枯れ葉を掴む 強く握り締められた拳
(祈らせて)じっと拳を見つめたまま 男はゆっくり立ち上がる
(もう二度)木を見上げると、ほとんど葉が残っていなかった
(孤独だと)男は握っていた枯れ葉を物憂げに見つめながら落とす
(闇に  )そして、男はその場から去って行った

<管理人の言い
これは、沙羅さんからのリクエストでポルノグラフィの曲「愛なき」で悟浄と金魚のプロモを!ということで書かせて頂きました。全く考えたことがなかった角度から書くというのは新鮮でした。もちろん大変さもありますが(笑)しかし、音楽というのは助かります。とてもイメージが湧きやすいんですよね。私も創作中はその書くシーンに合いそうなインストメンタルをよく流しています。自分の頭に浮かぶ映像と流れてくる音楽。一種の映画を見ている感じなんでしょうか?
 今回、歌詞に描かれてる二人が、まんま悟浄と金魚に当てはめて書いてますね〜。もっとひねった方が良かったかも?とちょっと反省してます・・。