〜憧れのロンシャン競馬場3 初めて的中したのが万馬券〜







 今日は、天気が雨なので馬場は重である。
 ここはセオリー通り重巧者の馬から買うべきだ。斤量も軽い方がいい。

 最初のレース、出走馬のなかで重で成績のいい馬が一頭いた。しかも斤量は52キロと軽い。
 コース経験もあってロンシャン競馬場で1勝していた。
 ただ近走の成績が悪いので人気はしてない。(ふふ・・・こうやって穴馬を見つけるんだよ。よく見ときなフランス人)
 その馬(HYVINKAという名前))を軸にして人気馬と織り交ぜて3連複を10通り紙に書いて売り場に向かった。

 売り場のおじさんは「ボンジュール」と愛想よく言ってくる。私も西洋に溶け込もうと「ボンジュール、シルブプレ」=(こんにちは、どうぞよろしく)と言って買い目の書いた紙を手渡す。(日本では、売り場のおばちゃんに「こんにちは」とはまず言わない)
 売り場のおじさんは、紙を見ながら買い目をタイプしていく。


 「100フラン、シルブプレ」
 

 100フラン(2000円)支払った。


 「メルシー」


 馬券を渡され私も


 「メルシー」


 とかえした。終始笑顔のおじさんだった。こちらも気分がいい。


 しかし渡された馬券を手にして愕然とした。これが馬券?まるでコンビニで買い物した時にもらうレシートのようにぺらっぺらなのだ。雄大な競馬場とは裏腹に、この馬券には重厚さがこれっぽっちも感じられない。風に飛ばされたら天高く舞い上がっていきそうだ。ロンシャン競馬場って大きくてきれいで歴史があってすばらしい競馬場だけど、ことギャンブラーに対する施設には金かけてないよな・・・。ターフビジョンないし、投票用紙ないし、オッズプリンターはないし・・・。まあ、馬券は的中したらお金に換わるのだからこんなレシートみたいなものでもいいんだけどさ、もうちょっとマシなのを期待してたよ。



さて、レース発走だがファンファーレは無い。(当然ない。そんなファンにサービスするようなものは無い)
出走時刻が来て全馬がゲートに入ったらスタートだった。
後で分かったことだが、馬券発売はゲートが開いたと同時に締め切られる。出走前の発売締め切りのベルはない。(あるわけがない)


さて。ゲートが開いて各馬がいっせいにスタートした。私はそれをモニターで観戦。
各馬3コーナー過ぎまではモニターで観て、それからは走って中庭スタンドに出て続きを観た。



ロンシャン競馬場は直線が長い(1000m)。すごく遠くから馬群がやってくる。







そして、ドドドーと地響きを鳴らしながらやってきた。
なんと私が軸に指名した馬が先頭を走っている。
ゴール板を過ぎて順位を確認すると、3連複が的中していた。
すごい!俺って天才!初めて買った馬券が的中した!
そしてドキドキの払い戻し発表。


3連複134倍。


これは万馬券である。
初めて買った馬券で万馬券的中した!我ながらすごいと感動した。
ロンシャン競馬場サイコー!







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