〜憧れのロンシャン競馬場2 ターフビジョンと馬券購入方〜







 ロンシャン競馬場はとてつもなく広い。う〜んこれが、世界最高峰のレース・凱旋門賞の行われる競馬場かぁ。
 雄大で古風で、建物は西洋風で(あたりまえだ)きれいな競馬場だ。しばらく感慨にふけっていた。
 
 

 見晴らしがすごくいいな。



 ん〜?何か足りないような・・・

 

 あっ!ターフビジョンがない。。。
 
 
 
 そんな;;このでかい競馬場でターフビジョンなしに競馬を観戦するの?
 
 
 
 これでは自分の馬がどこ走っているのか分からないじゃないか。



 いくら古風でも古過ぎるんじゃない?ターフビジョンがないなんて・・・



 そう、ロンシャン競馬場にはターフビジョンが無いのだ。
 フランスでは競馬はもともとスポーツオブキングと言われて、王様の持ち馬を競わせるスポーツとして始まったという。大金持ちの道楽のスポーツなのだ。確かにここではそんなゴージャスな雰囲気が漂っている。しかし近年では諸国の王様がいなくなって、ターフビジョンを作れるスポンサー(大金持ち)がいなくなった?そして古いままの競馬場が残った・・・。
まあ、それは分からないが、とにかくこのでかい競馬場でターフビジョンなしに競馬を観戦することだけは確かであった。

 さっきも言ったとおりロンシャン競馬場なとてつもなく広いのにターフビジョンはない。場内アナウンスはフランス語でわからない。これではレース中に自分の馬がどの辺りに位置しているのか全くわからない。なので馬券売り場にある小さなモニターで3コーナ途中までレースをTV観戦して、4コーナからはダッシュしてゴール板前に行き生でレースを観戦する方法をとった。そうすれば、レース序盤の自分の馬の位置取りも分かるし、4コーナーからの直線は実際に生で観戦できる。ちょっと慌ただしいが、日本でターフビジョンを観て競馬に慣れ親しんだ私にとって、これぐらいしないと競馬でギャンブルをしている気にならない。後で分かったことだが、こんなことをしているのは私ぐらいだろうと思っていたら、他にもやってる人がいた。競馬人ばんさ〜い。


 さて、馬券の購入方法というと
 まず、オッズだが、モニターに馬番と複勝と単勝が映しだされていた。その他、馬連などのオッズの表示はない。単複のみ
 馬券売り場では人々は口頭で買い目を言って馬券を買っていた。投票用紙がない(探したがなかった)

 う〜ん、これって大昔の日本の競馬場だよな。全然近代化されていない・・・。
 単勝と複勝と枠連だけなら口頭で済むけど、ボックスとか、流しとか、3連単フォーメーションとか、口頭で伝えるのは大変だぞ!?
 どうするんだ?
 私のかたことのフランス語では到底口頭では伝えられない。
 仕方ないので、紙を用意して馬券の種類と馬番と金額を書いて売り場の人に渡す方法を取った(というかそれしかできない)
 3連単は日本のように投票用紙があれば便利で何通りでも買えるのだが、手書きでは、はっきりいってめんどうくさい。
 3連単を買うとき時には買い目が数百点にも及ぶことがある。煩雑を極めるので3連単を買うのは諦めた。
 あっさり3連単100万馬券の夢はなくなった。
 こうなったら3連複だ。
 3連複でも10万馬券ならたまに出る。10万馬券でも大した配当である。ムーランルージュも夢ではない。
 3連服は比較的簡単に書くことができた。

 3連服はTRIOといって、
 
 3連服1−2−3なら
 
 TRIO1−2−3

 と書けばいいのである。

 購入額が10フランなら
 
 TRIO1−2−3  10F 

 と書けば馬券が買えた。

 
 さて、いよいよレースに参加だ!



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