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■[エリア別ジギング情報] 明石

兵庫県は明石沖。言わずと知れた関西ジギングのメッカです。

明石一帯でのジギングターゲットはハマチ・メジロがメインとなります。 また、確立は少ないですが、カンパチも出ます。 最近ではサワラも魅力のあるターゲットとなりつつあり、その他明石名物のマダイ、スズキ、タコまで魚種も豊富です。

特にサワラは大きいのが来ますし、何しろ、食べると抜群に美味しいですからね〜、私はサワラ専門に狙いたいくらいです。

★はじめに

明石でのジギングですが、まったく異なった3パターンのポイントを攻めることになるため、タックルを少し工夫した方が面白いジギングができると思います(もちろん、平均的な1タックルで釣り通すことも可能ですが)。

明石ポイントの特色としては、とにかく「浅い!」ということです。 平均20m〜30mというところでしょうか。ここで、キーとなってくるのが、ショックリーダーの太さです。だいたい、明石あたりの船頭さんなんかは「リーダーの太さなんか関係ない!」と言われますが、私は(特に明石では)大いに関係があると考えています。

あと、明石の船頭さんの中にはジグのリアに「トレブルフックをつけろ!」とうるさく言う人もいますが、これはポイントによりけり、となりますので、明石のポイントに慣れないうちは基本的には無視しておいてよいと思います。
リアフックをつけていると、とんでもなくジグをロストするポイントが多々ありますのでご注意を!(後述)。ちなみに私はアシストフック万能派ではなくて、リアフック重視(大好き)派です。

★ジャークパターンについて

明石のジギングシーズンは7月頃〜12月一杯までとなります。 例年、7月のメジロに始まり、盛夏のツバス、秋口〜のハマチ、晩秋のメジロ・ブリと移り変わります。青物たちのベイトは初夏〜秋口⇒イワシ、秋口〜⇒タチウオと考えて良いと思います。

ちなみに、(明石の青物は)晩秋はイカナゴを捕食しているとよく聞きますが、私の実感としてはタチウオの稚魚がメインベイトになっている年の方が多いと思います。まぁ、その年によりけりですね。

その時期のメインベイトを想定するなら、初夏〜秋口はスピニングタックルによる速巻きジャーク(ジャカジャカやワンピッチショートなど)で、秋口以降はベイトタックルを交えたミドル〜スロージャークがセオリーと言えます。

実際、イワシをメインベイトとしている夏場はベイトタックルでは釣りにならないこともよくあります。

★ジグについて

ジグですが、シーズン全般を通してショートタイプのピンクカラーで問題ないと思います。

私はメジュームやチャクラなどをよく使用しますが、ハマチが釣れだすとジグは何でもでも良いような気がしますね。

但し、明らかにベイトがタチウオの場合はロング・シルバーのジグ1本で貫き通して下さい。 タックルボックスにタチカラー系を1本忍ばせておくことをお勧めします。

さて、ポイント毎の想定は以下の通りとなります。

●想定ポイント:明石海峡大橋西側(明石寄り)一帯


  ■対象魚    :メジロ・カンパチ
  ■タックル   :スピニング
  ■PE     :4号
  ■リーダー   :50LB(約14号)
  ■ジグウェイト :150g前後
  ■アシストフック:1本
  ■リアフック  :なし
  ■根がかり度  :★★★★☆

リーダー50LBはちょっと太いですが、メジロ・カンパチを(確実に)獲るためのタックルを想定してます。慣れた方でしたら40LBでも問題ないと思います。

明石大橋横(西側)の瀬周りは強力に根がかりしますので、間違えてもジグのリアにトレブルフックなんか 付けてはいけません。専業漁師も多く、遊漁船の方は長居しないよう配慮していると感じられます。さっと流すだけのことが多いので、根がかり⇒タックルシステムの復旧で時間をロスするのはなんとしても避けたいところです。

水深は20m〜30m位でしょうか。潮が速いので、80gのジグでスピニングタックルだとアシスト1本の場合でも根がかりしちゃうことがあります。150g程度のジグで確実に底をとれるようにした方が良いと思います。ヒットした場合はなにがなんでも強引に上げることをお勧めします。とにかく、私はいつも、強めのタックルで強引にいっています。


●想定ポイント:明石海峡大橋の橋脚一帯

  ■対象魚    :メジロ
  ■タックル   :ベイト
  ■PE     :3号
  ■リーダー   :40LB(約12号)
  ■ジグウェイト :300g前後
  ■アシストフック:1本
  ■リアフック  :なし
  ■根がかり度  :★★★★★

橋脚周りで底をとってメジロをかけるためのタックルを想定しています。

ご存知の方も多いと思われますが、川のように潮が流れています。まるでプチ鳴戸海峡です。水深は約50m程でしょうか。このポイントは不用意に底をとろうとすると100%根がかりしますので、くれぐれも注意して下さい。どんな底の状態になっているのか、一度潜って見てみたいぐらいに根がかりします。

通常のタックルでジギングする場合は30m前後を目安にジャーキングを開始するのがよいのでは、と思います。 無理をして底をとらなくても、ハマチ・スズキ・マダイなどは釣れるようです。難しいポイントですが、ポリシーのあるジガーとしては(笑)セオリー通り、底をとってからジャーキングを開始したいところです。実際、ここで魚をかけている人の大半はジグのロストなど気にせず、ガンガン底をとりにいきます。ジグのロストとラインシステムの再構築が面倒な人は、休憩用ポイントとしてもよいかもしれませんね。いずれにせよ、スリルあふれるジギングポイントです。あと、マダイやチヌがヒットするのをよく見かけるポイントでもあります。

●想定ポイント:その他
 
  ■対象魚    :ツバス・ハマチ
  ■タックル   :スピニング
  ■PE     :3号
  ■リーダー   :30LB(約8号)
  ■ジグウェイト :120g前後
  ■アシストフック:2本
  ■リアフック  :トレブルフック
  ■根がかり度  :★☆☆☆☆


明石大橋横の瀬周り及び橋脚周り以外でジギングする場合のタックルを想定しています。

上記のポイント以外はほとんど根がかりしませんので、心おきなくジギングできます。水深は浅いので、80gくらいのジグでも問題ないですが、明石のジギング船は混みますので、無用なオマツリを避けるために最低120gぐらいのジグにしておいた方が無難だと思います。PEは2号でも問題ないと思います。あとは、(明石に来る皆さんはみな細仕掛けですので)リーダーを強くしないことと、必ずリアフック(トレブル)を付けることが重要ではないでしょうか。ハマチなどは数が釣れますが、フックアウトしてしまう光景をよく見かけます(私もさんざんやりました)。 この「フックアウト」への対処についてはコチラを参考にして下さい。

以上、私が明石に行く場合は上記の3タックルを場所移動の度に、とっかえひっかえやっていますが、これからは超細仕掛けのベイジギングシステムも試してみたいと考えています。明石沖は浅場で、なおかつプレッシャーも高いエリアですので、基本的には弱いタックル(細仕掛け)で望むことが重要なポイントだと思います。


【明石篇】完


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