日本三大秘境の秘湯は 一風変わった温泉

徳島県の秘湯 祖谷温泉 徳島の秘湯 いや温泉
お湯の満足度
不満足 大満足
秘湯レベル
普通 秘湯
総合評価
悪い 良い
温泉施設名
 ホテル祖谷温泉
住所
 徳島県三好郡池田町松尾字松本367−2
アクセス
 徳島自動車道井川池田インターから国道32号線で約23km 途中狭い山道あり 
泉質
 単純硫化水素泉
効能
 アトピー、神経痛、リウマチ、外傷、婦人病、美容と健康、疲労回復
営業時間
 営業時間:日帰り温泉7:30〜18:00 
入浴料
 日帰り入浴大人1500円 
お風呂データ
 大浴場24H 宿泊 16800円〜
 露天風呂は39.3度で自噴する源泉掛け流し



秘湯中の秘湯 な〜んてタイトルを付けちゃいましたが
秘湯って実のところ何なんだろうって思ったりもするんですね。

文字から推測するに秘湯って秘密のお湯ですよね。
でも,検索サイトで秘湯って入力してみれば、
ドババァーっと源泉掛け流しのように秘湯がヒットしちゃいます。
もういいかい? もういいよ〜! はい見っけ!
隠れるのが下手な男の子のように、秘湯が1秒で見つかってしまうご時世なんですもん。
全然秘密じゃないですよね

おそらく今で言う秘湯ってのは、延々と続く悪路や狭い山道を腕をガチガチにしてハンドルを握る
まるで人の到着を拒むような所にある温泉(宿)の事を言うんでしょうね。
当然の如く温泉街があったり、ピンクのネオンが煌く大人の遊楽街があったりしてはいけません。
あくまで自然の音に耳を傾け、湯に浸かる事以外には何もする事がない。
俗世を忘れさせてくれるお湯、そこを秘湯って呼ぶのでしょう。

秘湯 ホテル祖谷温泉の外観
ホテル祖谷温泉 外観

そう言った意味での秘湯が徳島県の祖谷渓谷にあるらしいのです。
さていかなるお湯なのでしょうか?
徳島への帰省ついでに現代の秘湯の一瑞を味わって見ることにしました。
運転してる者でさえ軽く車酔いしそうになる日本三大秘境を走っていると、「お〜こんな所にあるんかい!!」断崖絶壁に立つホテル祖谷温泉が目に飛び込んできました。


驚かされるのはそれだけではありません。ぬぁ〜んと、ケーブルカーに乗ってお風呂まで行くんです。1500円とちょっぴり高めな入浴料を2人分払って乗り込んだケーブルカーは私と弟の貸し切り。そして運転するのが弟なんですね。仰々しく運転と言っては見たものの下りるってボタンを押すだけなんですけど・・・。42度もの傾斜を下るこの四角い物体の最前列に座ると、私の目は興味津々口はあんぐり、足はちょっぴりすくんでしましました。


秘湯 所要時間は約5分秘湯 いや温泉 ケーブルで行く湯

祖谷温泉は混浴ではありません   川のせせらぎを聞きながら入れる露天風呂
ケーブルを下りると、ふんわりと香ってきた硫黄臭
温泉が少ない四国にあって、祖谷温泉は希少な源泉掛け流しを施す温泉でもあるんです。
1分間に1500リットルも湧き出すという温泉は、何の惜しげもなく浴槽から川へと流れ出て行く。
おおよそ一般家庭の浴槽って500リットルそこらだと思うので、
湯張りするのに15分もかかっちゃううちの浴槽を例にあげれば、
20秒で満タンにしちゃうって事ですよね。そりゃ凄い!
実際にこれほどまでの湯量を誇る温泉ってそんなにはないと思います。

さて、少し濁り気味のお湯に浸かれば、すぐさま無数の泡が体に付着してくる。
この炭酸ガスがお肌をすべすべにしてくれるすべすべ泡なんですね。
39度と少しぬる〜いお湯のため、じっくりと川辺のお風呂に身を沈め
奥深い山々の風景を眺めながら川のせせらぎに耳を傾ける。
ただひたすらにのんびりと怠惰に湯に浸かる。
都会に暮らす現代人の私にとって、これほどまでに贅沢な温泉はない。
秘湯の名に相応しいのではないでしょうか。