京都の「かわり種社寺」シリーズ 2

<ホ−ムへ>

p

縁ぎりさん!安井金比羅宮

「どうしても別れたい人」「別れさせたい人」がいるとか「悪縁をバッサリしたいなら東山安井の
金比羅さんへ行きなはれ、八坂さんの近くや」との言い伝えがあると聞き、面白い神社があるものだと訪ねました。

言われた通り有名な八坂神社の近くに隠れるように 建っていました、それもそのはず鳥居をくぐるといきなり境内は駐車場、車であふれ本殿はその奥にひっそり建っていました、
正直いって「嘘くさい」と感じました

由緒ある神社 由緒ありストーリーのある歴史を持った安井の金比羅さんもっともっとメジャーになって貰いたい、駐車場にするのははなはだ勿体無い、ガイドブックや観光ルートに載せるなどの努力を期待します、今回の参拝は「縁切り」の必要がないので参拝のみでしたが次回は全てに良縁
ありますようお賽銭を奮発したいと思います。

社務所の前に「お札」で張り巡らし穴のあいた祠がある、表から穴を潜ると悪縁を切り裏から表へ
潜ると良縁が結ばれるとの事でした、そういえば悪縁良縁は表裏一体でした。

しかし何かあると感じて調べました、あにはからんや!歴史あり由緒ある神社である事が解りました・・・大変失礼しました。

なぜ京都に金比羅宮があるのか 金比羅宮の前身は平安後期の崇徳天皇を奉った光明院観勝寺である、保元の乱で敗れた崇徳天皇は讃岐に軟禁され金比羅宮で仏教にすがったことから安井金比羅宮となった

保元の乱 崇徳天皇は鳥羽天皇の後継であるが、母侍賢門院と叔父の白河法皇と通じて出来た不義の子であると父の鳥羽天皇からうとまれ天皇の座から引きずり落とされたまた異母弟の近衛天皇を呪い殺したと噂され屈辱と怒りに燃えついにクーデターを
起こし

崇徳天皇と「縁切り」の関係 流刑に処せられた天皇は讃岐の金比羅宮で一切の欲を断ち切って仏教に帰依した事に由来する。愛する妃と別れた崇徳天皇の男女の仲を裂く哀しみが悪縁を切ってくれる信じられている