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芥×学+香野=?

 





     
ここの所週末となると学の部屋に香野が泊まりにくる。

芥にとっては不愉快な事だが、当の学は弟が出来たみたいだと
無邪気に話すので余計にたちが悪い。

芥はなぜか香野に過敏に反応する自分に嫌気が差していた。
たかが子供だと、ほっとけばいいと思いながらもそうできないのだ。


どうにも芥にとって香野は気に食わない存在なのだ。



香野は週末化学部に来ると学を独占し、子供特有の
武器をたてに学に甘える。
しかもこの俺に敵愾心を見せるコトを忘れない。

その上、太刀が悪い事に香野は学そっくりでその容姿に
化学部の部員も騙されてしまっている。




先週末 学の部屋を研究成果のことで訪れた
芥はたまたま同じベットで眠る二人を見てしまったのだ。

その時の感情はたとえようのないものだった。


できる事なら香野を放り出してしまいたいと思う気持ちを
抑えて部屋を逃げるように後にしたのだが・・・・。


そして今夜も香野が泊まりに来ているかも知れないと思うと
芥はいても立ってもいられない気持ちで、よせばいいのに
学の部屋に足が勝手に向かっていた。



学の部屋をノックして待つ事十秒。

芥は学の部屋の合鍵を持っているので待つ必要などないのだが
反応を待つ。

もう1度強くノックをして数十秒。

ガチャリと音がして眠そうに瞼をこすった学が開いた扉から
顔だけを覗かせた。

「芥・・?どうしたのこんな時間に・・。」

「用がないと来てはいけないか・・?」

用を言わない時の芥の訪問理由はいつも決まっていた。
だから芥が部屋に入ろうとすると学は慌てただした。

「わりい芥 今日はその・・・ちょっと。だからまた今度・・な。」

さして悪びれた様子もない学に芥のいらだちが募る。

「またあれが来てるのか?」

芥がそう聞くと学はニヘっと笑ったのだ。

「まあな。」

芥は先週ここに来た時に見た光景を思い出し
その学の屈託ない表情に苛立ちを覚えると
学を押しのけ強引に部屋に押し入った。


香野はすでに学のベットで眠っていた。
ベットの半分は空いてるという事は今まで学が添い寝でも
していたのだろう。

そう思うとたとえようもないほどの怒りがこみ上げてきて芥はいきなり
学を壁に押さえつけた。


「芥・・なに?」



学は突然の事に驚きながら芥をにらみつけてくる。

ばか 香野がいるだろ・・!!
その目はそう訴えているのはわかるが芥はそんなこと
知った事かとばかりにいきなり学のジャージの中に手を
いれてきた。

「芥・・・!」

必死に抵抗し抗議してくる学の瞳は潤んでる。

そんな瞳をされると余計に泣かしてしまいたくなる。
芥が学の一番感じる部分をにぎりこむと
力を入れていた学の体が緩んだ。

それでも瞳だけは必死に抵抗し芥に訴えようとする。

「なんだ 学 俺に言いたい事でもあるのか?」

「芥は何でそんなに香野を嫌うんだよ?」

学の問いは何か意図があるような気がした。

「お前にこびるようなまねをする。」

「そんなのうそだろ?」

「なぜ俺がうそなど言わなくてはならん。」

「だって芥は香野と・・・。」

そこまで言って口を閉ざした学に芥は怪訝な顔をした。


「俺調べたんだぜ。香野と俺そっくりだったからさ。きっと遺伝子
レベルでもにてるんじゃないかって。はじめは
ただのお遊びのつもりだったんだ。そしたら香野は芥と同じ・・」

「それ以上いうな。」

「だって本当のことだろ。芥だって知ってたんだろ?
だったら香野は芥にとってたった一人の弟
じゃねえか。おれ香野と芥には・・。」

芥はそれ以上聞きたくなくて学の細い首を両手で押さえこんだ
さすがに怖くなった学は喉をひきつかせて口を閉じた。

「あれとオレとは何の関係もない。」

芥は右手は喉に押し当てたまま学の体をもてあそぶように
左手は学の下腹部に這わせた。
肩に唇を這わせそのまま左手はスェットの上から学自身を
揉み解す。学は抵抗する事も出来ずわなわなと震えだす。

「あっううう・・ん」

口から漏れたあらい息を噛むように芥は深く唇を這わせた。

「声を出せばいい。聞かせてやればいい。お前はオレの
ものだってコトを・・。」

「バカ か・・い」

力が抜けきって壁にもたれた学からスェットのズボンを下着ごと
引きずりおろすと芥は膝を落とした。

そして芥はコトもあろうに学自身を含むとくちゅくちゅとそこを犯しだす。

「な・・芥・・や・・・やめろ。」

「こんなに感じてるじゃないか。」

芥は含んだままそういうと学の一番感じるなくぼみに
舌を滑りこませた。

「そこは・・・ダメ・・・・・ 」

ますます硬さを持ったそこから液が溢れ出し芥は
舌と指ですくうと学の腰をひいた。

「自分でするよりいいだろう?」

「芥 だめ ・・・だって」

耐えられなくなった学はやがて理性を手放し芥の口を汚したのだった。





学が荒い息をつくと暗闇のベットから香野が起き上がった。

あわてて学はズボンを引き上げたが傍にいる芥はいたって
冷静だ。

「がく・・おにいちゃん?」

「香野起こしちまったか?ごめんな。これは・・・別に何でもねえっ。
本とに何でもねえんだぜ。だから香野は気にすんなよ。」

気が動転した学はかなりおかしなことを口にしたのだが
それさえも本人は気づいていない。

学はベットに腰を下ろすと心配そうに見つめる香野の髪を撫でた。

「学にいちゃん・・かいちゃん・・?」

「ええ?ああ、夜中だってのに芥のやつが来て。それで、あの
ちょっとやかましかったみてえだな。ハハハ」

香野は不思議そうに芥と学を交互にみつめるとまたベットに横になる。

学が香野の布団をかけ直す。

「香野、俺ずっとついててやるからな。」

安心させるように学がそういうと香野はうんと頷いてまた
眠りに落ちていった。



その二人の様子を芥は何ともいえぬ思いでみていた。
香野のあどけない寝顔は芥がよく知ってる学と同じものだったのだ。

「芥 香野かわいいだろ?」

「しらんな。」

そっぽを向いた芥に学は笑った。

「なあ、芥、俺なずっと考えてたことがあるんだぜ。
芥が大学卒業したらな・・・オレと一緒にっていうか、
綾野ちゃんから香野を引き取って一緒に暮らさねえ?」

思いもしなかった事を突然言われて芥は狼狽する。
学と一緒に暮らす。仕事上だけでなくパートナーとして
一緒に暮らそうというのか・・・?

しばらくたっても返事を返さない芥に学は呆れた。

「なんだよ。オレ芥がそんな驚くような事言ったか?」

言っただろう?ともそんな事はないとも芥にはいえなかった。
それほどに学が言った事は・・・芥にとっては重大な事だったのだ。


「なあオレにもう一回言わせるつもりかよ。芥・・?」

返事が出来ないでいる芥に学はもう1度催促する。

「なんでオレがこいつと・・・暮らさねばならん。」

ようやく返した言葉もどこかぎこちなくて学はわらった。

「なあ芥 オレはそんな事いったんじゃないんだぜ。オレと
一緒に暮らさねえっかって。」

「だからなぜそれにこいつがついてくる。」

「芥は子供が嫌いなのか?オレは子供好きだし・・・芥の子なら・
いいかなって・・。」

そこまで言うと真っ赤になった学の顔をみて芥はようやく
学が言いたい事を理解した。

「オレもお前の子なら・・・いい。」

ますます顔を赤くした学に芥はポーカーフェイスを崩した。

「オレとお前の子を作ってみるか?」

「芥と俺の子を?クローンはダメだぜ。」

「わかってる。」

「成功したら空先輩と藤守先輩の子供も作ってやろうな。」

楽しげにそういった学を芥は苦笑した。
そんな夢のような事が本当に叶うだろうかと。

それでも学となら不思議と出来てしまいそうな気がするのだ。
そんな馬鹿げたことをと思いながらどこかで・・・・

芥はもう1度苦笑すると言った。


「その前にさきほどの続きだな。」

ますます真っ赤にまった学が怒鳴った。

「何いってんだ。香野に見られたらどうすんだよ!!」

「見られたらお前の弟を作っていると言えばいい」

らしくもない芥の台詞に学は噴出した。


「全くしょうがねえよな。芥は・・けど付き合ってやるよ。」

芥は小さく息をつくとついばむようなキスを学に落とす。

「いつかホントに俺たちの子ども作れるといいな。」

「いつまでもつきあってくれるんだろ?」

「ああじいちゃんになってもな。・・芥・・・オレ・・・。」



学は芥にしか聞こえない声ですきだぜ!というと自ら深く口付けた。




 
                                  END