近視の原因には諸説ありますが、
現在は後天的環境因子（生まれた後の環境）が
近視の発生に影響しているとされています。
もちろん遺伝的因子も考えられます。
「近視になりやすい体質」というものです。
これは日常の生活が近視になりやすい環境にある場合、
近視になってしまうということを指します。
一般に言われる遺伝（犬からは犬が生まれる、など）といったものとは違います。
同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても、
ともに近視であるとは限らないという報告もあります。
では、どういった環境におかれると近視になるのか。
一般的に言われているとおり、
近くを見すぎると近視になるのです。
極端に近いところをみる。
近い所ばかりを長時間見続ける。
こういったことが近視になってしまう原因なのです。
しかし、近くとはどのくらいの距離を指しているのか、
長時間とは何時間ぐらいなのか。
そういった事は定義されていません。
これは近視が個体差（遺伝的因子）に影響されるものだからです。
すなわち、
何cm以上離して本を読んでいれば近視にならないとか、
近い所ばかりを何時間も見続けたから近視になるというわけではありません。
ただ、一般的には本を読むときは３０cm以上はなして読むほうが良いとされています。