今回は、私の大好きな詩を紹介します。
谷川俊太郎の「朝のリレー」
この詩はネスカフェの広告でも使われているので 知っている人も多いと思います。
私も新聞の1面の折込広告でこの詩を読んで、切り取って、今は部屋に飾っています。
朝のリレー
谷川俊太郎
カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚ましのベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
ちなみにリンクのページで紹介している「はやぽんと仲間達」に詩集のページがあるのですが、その中の(その1)と(その7)が私は好きです。皆さんよければ読んでみてくださいね
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