若林通信




院長からのお知らせや、連載の解説など書いています
 2004年12月15日(水)
 ミセス1月号を読まれた皆様へ
雑誌「ミセス」の1月号(12月7日発売)から院長の連載「ドクター若林のヘルスエッセー・時代に聴診器」が始まっています。
第一回は鎌倉幕府をつくった源頼朝です。その謎の死を院長が現代最先端の医学の目から解き明かします。くわしくは「ミセス」1月号(12月7日発売)で。

 「ミセス」1月号を読まれた皆様へ
 感想はいかがでした。慢性硬膜下血腫という病気について、理解が深まったでしょうか。頭を打った時はどうもないのに、その後、2~3週間ほどしてから、頭痛が強まったり、吐き気や手足のシビレ・マヒが出てきたりしたらすぐに検査が必要です。この慢性硬膜下血腫は高齢者に多いのですが、若い人でもたまに見られます。この連載を書いている間にも、慢性硬膜下血腫の患者さんを診察しました。症状は頭痛だけでした。一ヶ月以内に頭を打ったことがありませんかと質問すると、あっ、そう言えばという答えが返ってきました。慢性硬膜下血腫の手術は脳外科の手術にしては簡単な方で、手術成績も良いので、ためらってはいけません。我慢していると、頭痛・嘔吐の後、突然意識を失い呼吸が止まって死亡してしまうからです。診断はCTで簡単にできます。
 予防法は、とにかく頭を打たないこと。泥酔すると頭を打つ危険性がふえるので、酒はほどほどに。車のシートベルトは必ずしめること。万一頭を打っても、この慢性硬膜下血腫という病気があるということを覚えていて、おかしいなと思ったら、すぐに脳神経外科で診察を受ければよいのです。

第二回は五千円札に肖像がのっている樋口一葉です。佳人薄命(美人薄命)とは言いますが、天才女流作家の流星のような短い生涯の原因は何だったのでしょうか。
涙なくしては読めない一葉エッセーの傑作。
くわしくは「ミセス」2月号(1月7日発売予定)で。

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