2004年夏 北海道の17日間の山旅 その4 二ペソツ山

10日目724日(土) ニペソツ山アタック【1110】《47K+47k》

キャンプ場 505―ダート11k−R27330K−林道6K―杉沢出合 705−前天狗905−コル 1115−ニペソツ山 1205―杉沢出合 1600  下山―6k−R27330k−ダート11k−然別温泉キャンプ場

 天気は上々、峠道をツーリング気分で越えていく、然別湖はしまふくろうが住んでいそうな山深いいいところだった。その湖畔を抜け、なつかしの糠平スキー場のよこをとおり、国道273号線を北上する。このあたりはなんにもない、民家もない、むかしの鉄道跡がわびしい、蝦夷ジカが道路を横切っていた。ダートはいやだが、少しなれてきた。びびらず、アクセルオンでバランスをとるのがコツかな、杉沢出会いには、車が数台あり、先行パーティーがありそう。最初は樹林帯の急登、やがて前天狗をみとおせる尾根上に、結構、時間がかかるコース、前天狗を前に森林限界を超えてきたのか、蝦夷つつじなどの高山植物と岩稜の世界となっていった。しかし、天気もやや下りなのか、視界がだんだんとなくなってしまった。写真でみたニペソツの鋭峰はガスの合間に何度かみえただけで充分みることができなかった。前天狗から急で長い下降をする。ここを登り返すかと思うと長く辛いコースである。細く切れたコルからいよいよ尖った山頂をめざして急登だ、這い松の間を登っていくが、その切れた岩稜から谷底にむかって素晴らしいお花畑があった。ニペソツ山の山頂は、風とガスで寒かった。それでもバナーを出し昼食とワインは忘れない。下山は、登り返しはさほどではなかったが、全体に行程が長く、疲れた。
 帰りのツーリングはこたえたガソリンスタンドがなく、街まで遠回りすることになった。コンビニで食料を買い、やっとキャンプ場にたどりついた。温泉があってよかった。

11日目 75日(然別温泉キャンプ場から稚内へ《370k

然別温泉キャンプ場 705―旭川 1015−名寄市―音威値府―浜頓別−猿仏−宗谷岬 1600−稚内 1700

 天気予報は、雨、きょうは北に向かったひたすら移動、三国峠から層雲峡を抜け、旭川の手前をさらに北に向かっていく。コンビニの店先で、朝炊いたご飯の残りを食べる。北海道は広い、やはり雨が降りはじめた。それでも北に向かっていく。音威値府から街道をはずれ浜頓別をめざす、何もない、時折、牧場がある程度で民家すらもない、雨は幸い、ひどくはならなかった。単調な走りが続く、クッチャロ湖畔に着いた。荒涼とした感がある、当初予定していたキャンプ場に寄り、博物館を見学した。稚内をめざして北に向かった。オホークツ海に出たあたりで、予想外にも急に青空の下に飛び出した。前線が北よりに通過したためか、素晴らしいオホークツの眺めを楽しみながらのツーリングになった。宗谷岬でガソリンを入れ、岬で写真をとる。ゴールも見えてきたせいか、天気の回復のためか気分は上々、泊まってみたいライダ−ハウスも何軒か通りすぎたが、稚内のネオンにひかれ走っていく。
 稚内は、やはり大きな町だった。ライダーハウスをさがす、2軒ほどみつけた。お風呂屋さんが経営しているライダーハウス「旭温泉」お風呂セット1000円コースにした。最初は誰もいなかった。とりあえず風呂に入り、そのあとは駅前の飲み屋をめざした。駅前通りに歓楽街があったがそれほどの店はなく、はじまでみえる程度だった。高級そうなところか、チェーン店らしきものも多く少し探し、結局、駅前の小料理ふうな店に入った。地元の海産物はまあまあおいしかったが、包丁使いが大雑把というか、切り身がでかいというかやはり北海道だった。えいのひれの煮込み、たこ、ほたての卵、甘ええび、ウニ入り豆腐がおすすめ、ライダーハウスに帰ったら3人ほどいたが、疲れていたのですぐに寝る。

2004年夏 北海道の17日間の山旅 その5 礼文島