岩木山 百沢コースの大バーンを滑走

滑走2日目は、天気は下り坂だったがなんとかまだ青空があった。シャトルバス乗り場に車で行き、朝一番のバスで7合目に上る、超満員で席がなく床に腰かけた。新緑がきれいだった、でも、雪があるか不安になる。7合目からの上のリフトも動いていた。躊躇なく乗りこみ、鳥海山避難小屋で仕度をする。雪もなく、あたたかい、2年前に小屋の床が凍っていた時と同じ季節とは思えない。

午前9時20分に、スタート、鳥海山からのドロップポイントへ登っていく、登山道がしっかりでていて、山頂への道はブッシュに覆われていた。展望台まですすむと道はなくなる。ブッシュの先にドロップできるところがないか、Kさんに偵察してもらうがブッシュが濃すぎてすぐに引き返してきた。岩木山の頂上に向かって、一段登ったところからドロップするパーティーをみたので、多分、この季節の百沢コースのドロップポイントだろうと思い、コルに引き返し、岩木山山頂側へ10分ほど登り、小さな小屋前の雪渓に立った。そこでわかったことは、鳥海山の展望台に行く手前に、雪渓が稜線近くまで伸びていることが確認できた、藪濃きは100mもないだろう。こちらからドロップすると沢沿いに滑ることになり、一番おいしい大斜面をショートカットしてしまう、これでは昨日同様に悔しい思いが残ると考え、みんなにもう一度、「鳥海山に引き返しましょう」と提案した。みんなもいいところを滑りたい思いがあったのか(強引な提案に渋々か?)、また、コルに下り、先ほどの道を登り返した。反対からみて、あたりをつけたところから藪濃きをする。思ったより遠く、先がわかない、それでも決めた方向にすすむと雪渓に出た。すでに11時近くになっている。1時間40分も行ったり来たりしていたことになる。

それでも、急な雪渓を少し進むと一枚大バーンのトップに出た。展望もある、津軽平野から八甲田山まで見える。雪質も上々である。大きなターンを切りながら、滑走する、あまりにもったいないので、途中で撮影会もしながら大バーンを楽しむ、春スキーの醍醐味を感じた。

大バーンあとは、やや傾斜ゆるくなるも軽快に滑れる斜面が続く、灌木が出てきたあたりもK会長がどんどん滑りこむ、いやな感じがした、急に斜面が狭くなった、2年前のルートと違うと思い、GPSで確認すると2つのルート真ん中の細い尾根に入っていた、雪があれば心配ないが、途中で切れると藪や崖はやっかいである。しんどいが登り返して、夏道のある尾根を下る提案をする。みんな渋々登り返しはじめるが、トラバースができそうなところをみつけ、沢をまたぎ、高度を落とさずに右の尾根に戻ることができた。そこからはピンクテープとGPSを頼りに下るが、しばらく行くと雪がきれ、夏道をひたすら歩くことになる。12時50分だった、そこから1時間スキーを担いで歩き、午後1時50分に百沢スキー場にでた。途中、カタクリの花の群生やふきのとうもみることができた。新緑のぶな林とともに、「春山を満喫した」ときょうも自分に言って納得した。でも大斜面の滑走はこの季節ならでは爽快な気分を味わったことは本当によかった。



  岩木山 山頂から弥生コースにドロップに続く