岩木山 山頂から弥生コースにドロップ(2015年5月5日)

滑走3日目、寒冷前線は夜の間に通過し、朝に雨が上が、青空が広がっていた。前日から、どこを滑るか議論していたが、Kさんが「岩木山の頂上を踏みたい、弥生コースの終了地点に自動車をデポすれば、歩きも少なくなる」という提案にのることにした。朝、スカイラインとは反対の側の弥生登山口に車で行き、バス停で降ろしてもらう、kさんが車を登山口まで持っていき、運動靴で下ってきた20分かからなかったという、その間、菜の花、りんごの花の上にそびえる岩木山をながめていた、そして、滑るルートを分析していた。同じような行動をするパーティーがいた、荷物番をしている若い子に話しかけると、津軽弁で丁寧に答えてくれた、地元のメンバー5人ほどで先輩が詳しいから聞いてくれとのこと、先輩が車のデポから戻ってくると、いろいろ教えてくれて、「よかったら一緒に滑りましょう」と言ってくれた。東北の人はあたたかい(彼は、今は東京暮らしだが)

     (写真 正面右の大凹角の谷を滑る)

ャトルバスに乗り、山裾をまわり、スカイラインから7合目へ、展望があるものの風が強くリフトが動いているか心配だったが、ギリギリ動いて、楽ちんでコルへ、そこからはザックに板を着けて、登山開始、午前10時30分、標高1485mのコルから標高1625mへ、標高差140m30分の登山で、午前11時に山頂に到着、日本海や白神山地も見える、最高に展望がいい、しばらく景色をみながら休憩し、山頂小屋裏手からいきなりドロップだった。急な雪渓を一段降りるだけだったが、山頂からドロップは気持ちがいい、一滑りして、一度スキーをはずし、10数メートル藪をこくとまた雪渓のトップにでる、そこからは下まで、広い大きなバーンが続く、滑り出しは下の様子が見えないが、一段下ると大きな凹角に広がったバーンの上に出た。傾斜もそこそこあり、「これが春スキーだ」という最高の斜面だった。同行してくれた地元のボーダーのパーティーが撮影会をしていたので、自分たちも真似て、動画をとってみる。本当に楽しい限りである。大きくターンをしたり、細かくターンをしたりと滑りを楽しむ。

凹角の谷の中に滑り込み、両側の斜面は新緑に輝く谷の中を滑る、先行した地元パーティーが待っていてくれた。そこは、谷が狭まり、段差があるようだが、雪が割れていて水流もあるようだ。わずか30センチくらいのブリッジを慎重にわたり、雪のついているところから谷に戻る、少し緊張した。そのあとも所々、割れや雪が途切れるもののどんどんと滑り下りれる。緑がいっそう増してきたところで、また、待っていてくれた。心配していた渡渉ポイントだったが、夏道の橋がかかっていた。そこわたり歩きとなるが、登山道を30分歩かずに、車をデポした登山口に出れた。今回は、地元パーティーの案内のおかげで、おいしいバーンを滑り、無事、下山できた。感謝を込めて握手して、別れた。気持ちのいい東北の方とのツアーだった。タラの芽などをみながら、白い花が満開のりんご畑を抜け、周回道路を走り、百沢温泉に向かった。昼飯をとるのも忘れて滑ったせいか、夕食はつくり過ぎてしまう失敗もあったが、楽しい3日間のツアーとなった。




 出発して6日目になる連休最終日は、午前3時に起床、出発した。1200キロの帰り道は長く感じたが、午後4時には大阪に無事帰ることができた。

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