2014北海道の旅−山・カヌー・オートバイ

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日目(718日)大阪―舞鶴 124k  

 12日間の北海道への旅立ちだ。夕食を食べて、少し早かったが、午後8時前に、出発をする。スズキST250は、購入当初から後部座席をはずし、替りに、先輩が作ってくれたステー、収納箱が載っている。その上に45リットルの登山用ザックをベルトで絞め、さらに、小物を載せ、ネットで固定している。これほどの大荷物は、10年前の北海道を旅して以来である。時間に余裕があるので、高速に乗らずに、京都縦貫道をめざす、茨木、高槻を抜け、島本町から京都に入り、大山崎ICから京都縦貫道に乗った。

 市街地は混んでいるところもあったが、高速には、まったく車がない、照明もなく、真っ暗中を走る。ST250は街乗り用のバイクで、高速は不向きで振動が強くなるので80キロで走っていく。後ろから四輪がすごい勢いで抜いていくのが怖いが仕方ない。京都縦貫道の終点まで走り、そこからは国道24号線で、そのまま舞鶴港をめざす。街灯も少なく、暗いし、カーブも多いがゆっくりと走った。舞鶴が近づいてきた頃に、遠くに稲光をみる。雨はすでに通過したはずと思っていたのに、こんな夜半からの「夕立ちか」、「なんとか降らないで」と願ったが、夕立のような雨が降り始め、だんだんと大粒になる、もう少しだったが、ガソリンスタンドがあったので、そこに逃げ込み、給油をして、雨具を着て、再スタートした。東舞鶴を抜け、自衛隊基地の前を通り、午後11時前に、新日本海フェリーの埠頭に着いた。どしゃ降りの雨の中だったが、すでに、たくさんのバイクが乗船のための列をつくっている。3列目に並んだ。雨具を着たままで、乗船手続きにいった。きょうはバイクから入れるので、もうすぐ乗船できるとのこと、これはありがたい。バイクに戻り、予定よりかなり早い乗船がはじまった。係員の誘導で、チケットチェック、1台づつ間隔をあけて、鉄の桟橋を登っていく。雨で濡れているので、こけないように慎重に登り、フェリーの甲板に、バイクがずらりと整列している。大型バイクが多いが、トレイルや250CCもある。海の日を前に、北海道に渡るライダーが多い、乗船すると荷物をバイクから降ろすのがルール、ザックとタンクバックを持って、客室に上がる。10年前は10人くらいの広い部屋だったが、今は改装して、すべて2段ベット、少しずつずれていてプライベート感のあるかたちに変わっていた。時間が長いので圧迫感があり、自分は前の方がよかったと思った。

 初日からずぶ濡れになるとは思ってもいなかった。少し辛い旅のはじまりになってしまった。雨具や濡れてしまったズボンを干しながら、さっそく、ビールでひとりお疲れ様の乾杯をし、焼酎も少しのみ風呂には入らずに、そのまま寝てしまった。

2日目(719日)舞鶴―フェリー−小樽着 走行距離3

 朝、さっそく朝風呂を楽しみに行く、一番だった。海をみながらゆっくりと、半身浴で汗を出す、そのあとスチームサウナにも入る。1時間くらいお風呂を楽しんだあとは、朝食である。朝のメニューは、フェリーの後部のオープンデッキで、ワインとオイルサーディン・クラッカー、めんたいこスパである。ワインをゆっくりと飲みながらの朝食は最高である。そのあとはお昼寝を楽しむ。昼食は、インスタント焼きそば、ワインの残りを少し飲み、フェリーの船首がみえるロビーで、読書を楽しむ、読みかけの小説「海の声」を一気に読みすすむことができた。

 夕方には、お風呂に入り直した。小樽には午後9時、小樽市内のライダーハウスをめざす。そこから夕食を食べに出る予定だが、お腹がすいてきたので、「緑のきつね」を午後7時過ぎに食べた。あとは荷物をまとめ、下船を待つだけである。

いよいよ北海道である。着岸前に、下船の案内があり、客室のある第4甲板から、第3甲板へと続々とライダーは降りて行く、それぞれ荷づくりをはじめ、いよいよ着岸である。係員の案内どおりに一列にならび、1台ずつ、鉄の桟橋を渡って出ていく、自分もフェリー埠頭から小樽市内をめざして走り出す、道に迷うことなく、ライダーハウスだはんこき舎はみつかった。大通りに面した古い民家だった。オーナーは気さくな方で、バイクを家の裏へと移動させてくれた。安くておいしい寿司が食べられる郷土料理「おおとも」を紹介してくれた。

小樽の昔からの繁華街である花園町へは、歩いて15分くらいだったか。メインストリートから10mほど枝道に入ったところに「おおとみ」があった。ご主人と奥さん、息子さんの3人でやっていた。おすしがメインで、酢のものから揚げ物(北海道では鳥の唐揚げをザンギという)など一品も多く出している。すしも1貫から握ってくれた。ウニ、ほたてなど7貫食べ、魚貝のかき揚げを食べたが絶品だった。日本酒のセンスもいい、生ビールも飲んで3,900円は安い、地元の方の行くところは安くておいしいところがあると思った。

だはんこき舎に戻ると、オーナーが缶ビールをひとりで飲んでいた。自分も少しフェリーで残したワインを一緒に飲み始めて、旅の話、山の話、スキーの話をした。苫小牧への下道も教えてもらった。北海道では高速に乗ることはないとのことだった。「だはんこき」とは、「駄々っ子」「わがまま」という意味らしい。この日の泊まり客は、自分ひとりだった。2階和室でゆっくりと寝ることができた。宿泊代は、1,800円だった。

  2014北海道の旅 その2に続く

バイク
走行距離
山行時間 宿泊先 温泉
第1日目 7月18日 124 フェリー
第2日目 7月19日 3 ライダーハウスだはんこき舎
第3日目 7月20日 200 3時間30分 幌尻小屋
第4日目 7月21日 6時間33分 幌尻小屋
第5日目 7月22日 255 3時間30分 オンネトーキャンプ場 上士幌町健康プラザ
第6日目 7月23日 172 4時間 ライダーハウス熊のはいった家 羅臼・相柏湯
第7日目 7月24日 100 シーカヤック 斜里・みどり工房キャンプ場 ウトロ温泉・夕陽の台の湯
第8日目 7月25日 40 6時間15分 斜里・みどり工房キャンプ場 清里町温泉緑清荘
第9日目 7月26日 134 リバーカヤック ホテルラッソ釧路
第10日目 7月27日 216 アポイキャンプ場 アポイの湯
第11日目 7月28日 276 4時間12分 フェリー アポイの湯
第12日目 7月29日 134
1654q 32時間

朝食 昼食 夕食
第1日目
第2日目 カップ・メンタイコスパ インスタント焼きそば 郷土料理おおとみ・すし
第3日目 コンビニ・サンドイッチ コンビニ・カツ丼 カルボナーラスパ
第4日目 レトルト・親子丼 レトルト・中華おこわ レトルト・もつ煮
第5日目 レトルト・カレー ラーメン ジンギスカン
第6日目 レトルト・カレー コンビニ・豚まん 民宿定食
第7日目 どんべい コンビニ・ざるそば チャンチャン焼き
第8日目 チャンチャン焼き パン 自家製ウニ毛ガニ丼
第9日目 納豆ごはん ホットサンド 居酒屋・善
第10日目 ホテルバイキング つぶ貝弁当 十勝ハンバーグ
第11日目 納豆ごはん 自家製ホットドック 郷土料理おおとみ・すし
第12日目 ジンギスカン インスタント・塩焼きそば