浄土山スキー200853日)

室堂8:00 室堂山荘9:24−浄土山10:56−滑降―11:30−一の越12:45−浄土山14:00−山荘14:20

はじめてのゴールデンウィークの山スキーとなった今回の山行は、とても充実したものとなった。大阪労山の夜行バスで、立山室堂まで一気に入れたので体は楽ではあったが、初めてなので、今回は室堂山荘に宿を求めた。ターミナルからほぼフラットに数百メートルで宿に着いた、不要品をフロントに預け、さっそく目の前の浄土山で足慣らしにのぞんだ。最初は緩やかな登りだったが、国見山とのコルから頂上をめざした。かなり急斜面となり、這い松のブシュや岩の間を登りながら、「どこまで登るのだろうか?」「はじめての5月スキーなのでこのへんから滑らないのか?」など不安な気持ちになりつつも、リーダーのHさんについて登る。途中で滑降するパーティーを尻目に、どんどん登り、山頂近くなったのか傾斜が緩くなり、真っ平の山頂に飛び出た。目の前に、立山、剣、大日の素晴らしいパノラマが広がった。南は、薬師がすぐそばに、遠くに笠ヵ岳までみえた。2820mからの滑降となる、登ってきた急斜面を滑ることにしたが大丈夫だろうか、緩い斜面から滑り出し、急斜面に入り、最初のターン=意外にもスキーはスピードが加速されず、ゆっくりと足を乗り換えるとスムーズなターンができ減速できた。急なザラメ雪のバーンは、思い切りがいるものの結構滑りやすいことがわかった。急なバーンをターンを切りながら一気に先ほどのコルに戻った、そこからはさらに傾斜も緩くなるのでターンを楽しみながら滑っているとエッジがひっかかり転倒してしまった。それでもザラメ雪にまみれ、若干滑落するものの痛くもなく、すぐに止まった。油断大敵だと思ったが随分感じがわかってきた。山荘そばまで滑り下り、次はどこを滑ろうか、一の越をめざした。トラバースしながら緩やかに登り、コルの直下は急な登りが待っていた。少し我慢の登りをすると1時間ばかりで一の越に着いた。すごい人混みであった。「どこから滑る?」のHさんの質問に、目の前に浄土山の山頂直下からの浅いルンゼにシュプールがあるのが見えた、「あそこを滑りましょうか」というと「そうしよう」ということになり、小屋を越えて今度は稜線伝いに竜王岳と浄土山のコルをめざして登る、これが近くにみえる割に時間がかかった。途中からルンゼに滑り出せると思っていたが、結局、富山大学の低温研究所のあるピークまで出なければならなかった。先ほど登った山頂のすぐとなりで12度、浄土山に登ったことになった。大きな雪庇の下に滑り込みながらルンゼに入る、最初だけ急ではあったが気持ちよく滑り下ることができた。途中から広い緩斜面となり楽しいスキーとなった。あとはトラバースしながら山荘に戻り、ビールで乾杯、温泉、夕食を楽しみ、暖房のきいた部屋、ふとんでゆっくりと寝た、贅沢な山スキーだっ た。 
                                
                                 【5月4日 御前谷・タンボ平滑降へ】

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