つみきの会に入会し、いよいよ行動療法のスタート!

   つみきの会に入会

夫婦で話し合いセラピストに療育を手伝って貰おうという事になりました(セラピストとは療育の手伝いをする専門家です)。
『つみきの会』にはプロのセラピスト(専属では無い)が数人いるだけで、殆どが素人(学生)のセラピストしかいません(それでも引く手数多で中々空いている人を見つける事が出来ません)。かと言って『つみきの会』以外でセラピストと如何すれば出会えるのかも解りませんでした。
ダメ元でプロのセラピストのAさんにメールを出してみました。次の日にその方から「たまたま空きが出来たので取り合えず一度会ってみましょう」と御返事が来ました。私達夫婦は舞い上がりました。
そして短期間を前提にAさんが我が家に来て貰える事になりました。

Aさんの療育は行動療法を基本に、生活スキルの向上を狙ったどちらかと言うと遊びの中で療育していくタイプで、『つみきの会』の療育方法とは違う物でした。
Aさんは「『つみきの会』の療育方法はロバァース博士の初期プログラムに近い形の物を使っています。行動療法の基礎と成ったのは間違い無いが、今では色々な形式があって私は良い所取りをした方法を使っているの』と言う事で独学で学ばれた方でした。
最初は課題をせず『ぴょんぴょん丸』と遊んでばかり、楽しいのですぐにAさんに懐いてしいました。さり気無く課題をしてはまた遊ぶ、それの繰り返しです。
こんなので大丈夫か?と思っていましたが、たった数時間のセラピータイムで今まで私達親が何日も掛かっても出来なかった課題をクリアーする様になったのです。
次の日から森さんの真似をして療育スタートしますが、全然うまくいきません。
どこがどう違うのか? Aさんはどんな魔法を掛けたのか?
とにかく宿題をクリアーしなければならないので、夫婦とも初心に戻って頑張りました。しかし出来ないままAさんの次の療育日が来ました。
森さんはその事に対して、「焦りの気持ちはダメです。子供はそれを感じ取ってしまいます。療育をする側が楽しくしなければ、子供は楽しく無いですよ」と教えて頂きました。
Aさんとは、ほんの数ヶ月間でお別れになりましたが、沢山色々な事を教えて頂きました。また『ぴょんぴょん丸』の生活でのスキルはかなりアップしました。
最後に私達家族とAさんとで大型ショッピングタウンに行った時に「完璧です、もう大丈夫」と言ってくれた時には涙が出ました。

そして現在は、行動療法学会の認定を受けているプロのトレーナーに療育して頂いています。
やはり認定を受け現在も研究を続けいかれている方のアプローチは本当に素晴らしい。何人かの友人のお子さんも見て貰っていますが、皆さん凄い伸び方をしています。
「的確な指示と見極め」その一言に尽きると思います。
必要な課題・まだしてはいけない課題・する必要のない課題等、素人では判断が付くものではありません。それを無理に推し進める事への危険や、遣り過ぎによる危険等は、つみきの会では絶対に教えてくれない。
行動療法により、子供の生活での視野を広げようと頑張りすぎた挙句に、デスクワークのさせすぎで、逆に視野を狭めロボットの様な子供になってしまったり、情緒が不安定になったりしている子供を見ます。
行動療法は使い方によって本当に悪にもなりうる物だなと最近つくづく感じます。
つづき


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