ヨーロッパのカボチャ

固定種カボチャ 数種

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ヨーロッパのカボチャ

ヨーロッパのカボチャは江戸時代にポルトガルから日本に持ち込まれました。ですから、日本カボチャとヨーロッパのカボチャは似ています。甘みがなくて、水分が多く、粘質ですが、香りはあります。甘みのあるものもあります。あっさりとした甘みです。
ヨーロッパの人々はこのカボチャを使って、スープやグラタンなどの伝統料理を作っています。あっさりした上品な味になります。

日本で西洋カボチャといえば、えびすカボチャに代表されるように、粉質で甘いというイメージがあります。西洋カボチャは明治時代にアメリカから入ってきたものです。そして、日本人の好みが栗のように粉質で甘いものであったので、そういう品種が選ばれてきました。ヨーロッパのカボチャとは違います。
日本ではこの栗カボチャが好まれ、煮物にしたりスープにしたりします。ただし、これは最近の日本人の好みの味であって、ヨーロッパのカボチャの味ではないことを誤解のないようにしてください。

日本に昔からある日本カボチャ(菊カボチャ)は、西洋カボチャ(栗カボチャ)に押されて人気がなくなってきています。おそらくヨーロッパのカボチャも一般的に好まれないでしょう。でも、レストランのシェフの中には、甘みのないカボチャを探しておられる人もいます。きっと日本カボチャやヨーロッパのカボチャが復活するときがくるでしょう。
料理する時、水分が多いので、煮るときにスープや水の量を少なくするのがコツです。

カボチャの呼び方には2つあります。スカッシュ(英語)またはクルジュ(フランス語)、ズッカ(イタリア語)とパンプキンという呼び方です。両者の呼び方に厳密な境目はないようですが、ニワンスが若干違うようです。


クルジュ・ムスク・ド・プロヴァンズ プロヴァンズの伝統野菜で、菊型の日本カボチャを大きくしたようなカボチャです。重さは二十キロ近くになります。完熟するのに2ヶ月ほどかかりますが、完熟すると外皮は薄い茶色、果肉はオレンジ色になります。

ズッカ・ナポリ イタリア・ナポリのカボチャです。完熟すると外皮は緑、果肉はオレンジ色になります。これも十数キロになります。香りが強く、あっさりとした甘みがあります。


シンデレラカボチャ 朱印という意味の名がついています。フランスの伝統野菜で、童話シンデレラの馬車のモデルになったといわれているカボチャです。甘みがなく水分が多く粘質。





固定種カボチャ 数種
最近のカボチャのほとんどは、F1(一代交配)という雑種です。固定種のカボチャは意外と少ないです。固定種のカボチャが掛け合わさって、今のF1のカボチャができていることを考えると、少ないほうがカボチャを理解しやすい。
カボチャの味や肉質は、種類や収穫の時期、食べる時期によって違ってきますし、料理や個人によっても好みが違っていきます。そういうこともお伝えできたらと思いますが、とりあえず今回は写真による外観だけです。

東京カボチャ
(芳香青皮栗カボチャ)
(西洋カボチャの種類
黒皮甘栗カボチャ
(西洋カボチャの種類)

ジャムパンプキン
(西洋カボチャの種類)
イタリアでジャムを作るのに使う。

会津カボチャ
(日本カボチャの種類)
会津地方に昔からある伝統野菜
スィート・ダンプリング
Sweet Dumpling
フランスのカボチャ
(日本カボチャの種類)
デリカータ
Delicata
バターナッツ