ナイアガラ・サウンドをもっと楽しむ方法

カバー楽曲のオリジナルを楽しもう!編


まずはこの曲の最後にメドレーで唄われる曲を分解しご紹介しましょう。

「あの娘に御用心」

この曲のラストにはオールディーズの名曲のタイトルの数々が出てきます。

1. Who Put The Bomp (In The Bomp, Bomp, Bomp) (Mann/Goffin) /BARRY MANN

フィル・スペクターの重要なソングライターのひとり(パートナーはシンシア・ワイル)バリー・マンのヒット。この曲はジェリー・ゴフィンとの作品。

Original → フー・プット・ザ・ボンプ(シビレさせたのは誰)/バリー・マン → ABC Paramount single #10237 1961.8 US#7 / キング PS-80

→ 『THE BRILL BUILDING SOUND』(4 CD BOX)ERA RECORDS 5025-2 '93

→ 『Who Put The Bomp: Inside The Brill Building~Complete Recordings 1959-1964』Brill Tone BMW111 '98/ブリル・トーン/ヴィヴィッド VSCD2764〜6(I) '99

→ 『フー・プット・ザ・ボンプ〜コンプリートABCレコーディングス』MCA/ユニバーサル MVCE22057 '00

2. Why Do Lovers Break Each Others Hearts? (Greenwich-Powers-Spector)/BOB B. SOXX & THE BLUE JEANS

この曲は天才少年と呼ばれた FRANKIE LYMONの大ヒット曲「Why Do Fools Fall In Love/THE TEENAGERS featuring FRANKIE LYMON」を下敷きにしたものである。

Original → Bob B. Soxx & The Blue Jeans → Philles single #110 1963

→『THE BEST OF DARLENE LOVE』abkco/MMG AMCY-486 '92

→『PHIL SPECTOR BACK TO MONO(1958-1969)』(4 CD BOX)abkco RECORDS 7118-2 '91

→『THE DOO WOP BOX』(4 CD)RHINO/R2 71463 '93

3. サヨナラ・ベイビー(Take Good Care Of My Baby) (King/Goffin)/Bobby Vee

Original → Bobby Vee → Liberty single #55354 1961.8 US#1/リバティ/東芝音楽工業 LIB-12

→ 『THE BRILL BUILDING SOUND』(4 CD BOX)ERA RECORDS 5025-2 '93

→『BOBBY VEE GREATEST HITS』CURB D2-77666 '94

4. Puddin'n'Tain (Coefield-Pipkin-Willis)/ALLEY CATS

LAの5人組のアレイ・キャッツはルー・アドラーがマネージャーを務めていたグループらしいが、古い童謡をアレイ・キャッツのゲーリー・ピプキンがアップ・テンポのポップ・ナンバーに仕上げたもの。そんなアレイ・キャッツですが、アドラーとスペクターの関係がこじれた為にこのシングル1枚に終わったようです。アレンジはジャック・ニッチェで、かまやつひろしへ提供した「お先にどうぞ」でひっそりリサイクルされました。

Original → Alley Cats → Philles single #108 1962.2.16

→『PHIL SPECTOR BACK TO MONO(1958-1969)』(4 CD BOX)abkco RECORDS 7118-2 '91

5. Book Of Love (Charles Patrick/Warren Davis/George Malone)/THE MONOTONES

6人組のドゥ・ワップ・グループのモノトーンズ。メンバーの内の3人による1957年のドゥ・ワップの楽しいナンバー翌年再発されR & Bチャートで3位、ポップ・チャートでも5位のヒットとなっている。

Original → The Monotones → Mascot single #124 1957 / Re-issued Argo single #5290 1958 R&B#3, Pop#5, Billboard#6

→『THE BEST OF DOO WOP UPTEMPO』RHINO R2 75764 '89

→『THE DOO WOP BOX』(4 CD)RHINO/R2 71463 '93

6. Bristol Stomp (Kal Mann/Dave Appell)/THE DOVELLS

フィラデルフィア出身のレン・バリーを中心とする5人組の白人のドゥ・ワップ・グループ、ドーヴェルズの1961年全米2位のヒット曲。

Original → The Dovells → Parkway single #827 1961 US#2

7. Step By Step (Ollie Jones/Billy Dawn Smith)/THE CRESTS

ドゥー・ワップの曲には恋のステップ(段階)について歌った曲がいくつかありますが此の曲もそのひとつ。クレスツは白人、黒人混成の4人組のドゥ・ワップ・グループです、彼等には他に「16 Candles」という名曲があります。

Original → The Crests → Code single #525 1960 US#14

→『THE BEST OF DOO WOP UPTEMPO』RHINO R2 75764 '89

→『THE DOO WOP BOX 2』(4 CD)RHINO R272507 '96

8. 土曜の夜の恋人に(大瀧詠一)/大滝詠一

当時人気のあったラジオ番組「馬場こずえの深夜営業」のテーマ曲。

コーラス部分は、ホワイト・ドゥー・ワップのリージェンツの「バーバラ・アン」をヒントにして出来ている。

9. お先にどうぞ(大瀧詠一)/かまやつひろし

当時大ヒットしていたTV番組「寺内貫太郎一家」に蒲田質店の店主として出演していたかまやあつひろしのアルバム『あゝ我が良き友よ』に収録された曲。コーラスには山下達郎、吉田美奈子らが参加している。

10. Happy Birthday, Sweet Sixteen (Sedaka/Greenfield) /NEIL SEDAKA

16才、ティーンエイジャーの悩みを歌ったニール・セダカの61年のヒット曲。大滝さんは発表当時27才だったので歌詞を少し変えて歌っています。

Original → Neil Sedaka → RCA single #7957 1961.11

→ 『THE BRILL BUILDING SOUND』(4 CD BOX)ERA RECORDS 5025-2 '93


「レモンのキッス」〜Like I Do (Dick Manning)/ナンシー・シナトラ

フランク・シナトラの娘ナンシー・シナトラは父親の作ったレーベル、Repuriseからデビューしました。この曲は元々イタリアの歌劇「ジョコンダ」で使用されたアミルカレ・ポンキエッリが作曲したカンツォーネの「時の踊り」からメロディを拝借したもので、「逢ったとたん一目惚れ」のB面としてリリースされました。日本ではB面とA面を入れ替えて2枚目のシングルとして発売されて「レモンのキッス」として発売されて日本とイタリアで大ヒットした曲ですが、本国アメリカではヒットせず、ゆえにベスト盤はおろかCD化さえもされていない曲です。ちゃんとマスタリングしたCD化を望みます。なおアパッチのシングルはCMでも共演しているアブドラ・ザ・ブッチャーがアパッチと海で戯れています。佐藤奈々子版はとてもセクシーで、ナンシー・シナトラを意識したアダルト・キッズ・モード(カマトト)です。

Original → Nancy Sinatra → リプリーズ/ビクター JET-1121 1962.9


「恋はボサノバ」〜Blame It On Bossa Nova (Barry Mann/Cynthia Weil)/イーディー・ゴーメ

Original → Eydie Gorme → Columbia single #42661 /コロムビア LL-417


「Dr. Kaplan's Office 」(Spector)/ボブ・B・ソックスとブルー・ジーンズ

カプラン先生とはスペクターの主治医の名前、スペクターはB面曲がラジオでオンエアされるのを防ぐために、どうでもよいようなインストゥルメンタル・ナンバーをカップリングしました。そんな中、ちゃんとアレンジされ、楽曲として成立しているとされるのがこの曲です。

Original → BOB B. SOXX AND THE BLUE JEANS → B Side of Single "Why Do Lovers Break Each Others Hearts" B side of Philles single #110 1963


「Cobra Twist」

"Hey Little Cobra"ホット・ロッドから"Twist"ツイストの名曲の数々、「Hey Little Cobra/リップ・コーズ」や「Twist/チャビー・チェッカー」、「ツイストで踊り明かそう〜Twistin' The Night Away/サム・クック」「Twist and Shout/トップ・ノーツ」(この曲はアイズレイ・ブラザーズやチャビー・チェッカー、ビートルズなども取り上げてヒットさせています。)、日本では「デサノヨ・ツイスト/スリー・ファンキーズ」「ツイスト No.1/藤木孝」などが出てくる「いかすぜこの恋」の続編的作品。

Original → The Twist/Chubby Checker → Parkway single #811 1960/Re-issued Parkway single #835 1962 US#1/パークウェイ/日本ビクター JET-1054(B) '62.4

Original → Let's Twist Again/Chubby Checker → Parkway single #824 1961 US#8/ UK Columbia single DB469 '61 UK#2

Cover Version → Let's Twist Again (Medley)/BRIAN POOLE AND THE TREMELOES "BIG HITS OF '62" Ace of Club/Decca ACL-1146 (UK)

Original → Hey Little Cobra/The Rip Chords → CBS single #42921 1964 US#4/日本コロムビア LL-525-C '64.4

→『HEY LITTLE COBRA/THE RIP CHORDS』Sundazed SC6098 '96/サンデイズド/ヴィヴィッド VSCD1196(I) '97

Original → Twist And Shout/THE TOP NOTES Atlantic single #2115 '62 →『TWIST AND SHOUT! 12 ATLANTIC TRACKS/PRODUCED BY PHIL SPECTOR』WEA 241 690-2 '89

Cover Version → ISLEY BROTHERS Moton '62 → THE BEATLES Tollie single #9001 '64 US#2/オデオン/東芝音楽工業 OR-1078 '64.5 → BRIAN POOLE AND THE TREMELOES Decca single F-11694 UK#4

Original → Papermint Twist/JOY DEE & STARRIDERS Roulette single 4401

Cover Version → ツイスト No.1/藤木孝

→ デサノヨ・ツイスト/スリー・ファンキーズ

→ パパとママとツイスト/伊藤照子 キング EB-7085 '62.4

→ ツイストで踊りあかそう〜Twistin' The Night Away/SAM COOK RCA single 1277 /ビクター SS-1298 '62.8 US#1

Cover Version → ROD STEWART "NEVER DULL MOMENT" Mercury 6499 163 '72.7 → BRIAN POOLE AND THE TREMELOES "TWIST AND SHOUT" Decca LKM 4550 → ツイストで夜を明かそう/めんたんぴん


「One Fine Day」(Goffin/King)/シフォンズ

女性もののコンピレーションには必ず入っているキャロル・キングとジェリー・ゴフィンによるガール・グループのシフォンズの超有名曲。

→ Original → The Chiffons → Laurie single #3179 1963 US#5

→ 『THE BRILL BUILDING SOUND』(4 CD)ERA RECORDS 5025-2 '93

→ 『BEST OF GIRL GROUPS VOL.1』RHINO RNLP-70179 '87 (LP)


「Walk With Me」〜二人の並木道(Greenfield/Sedaka)/ニール・セダカ

私は今から15年前に連れて行かれた心斎橋のとあるスナックでこのニール・セダカのシングル(此の曲は「悲しきクラウン」のB面である)が壁に飾ってあるのを発見、気になってしょうがなかったのを覚えていますが、その店は思い出せません。またそこにはあのTV-JOCKYの景品の白いギターが飾ってありました。この曲は日本では佐川満男が唄い、彼は最近、想い出の曲としてたまにTVで披露しています。

→ Original → Neil Sedaka → B Side of 「悲しきクラウン」ビクター SS-1295 1962.3 → 佐川ミツオ


「ヴェリー・ソート・オブ・ユー」〜The Very Thought Of You(R. Noble)/リック・ネルソン

シリア・ポールと大滝詠一の素晴らしいデュエット曲。エルヴィス・コステロも近年カバーしたスタンダード・ナンバーです。師匠はリック・ネルソン版を下敷きにコピーしていると言ってます。

→ Original → スタンダード・ナンバー → RICK NELSON

→ 『ザ・ヴェリー・ソウト・オブ・ユー+スポットライト・オン・リック/リック・ネルソン』エイス/ヴィヴィッド VSCD1445(I) '98

→ Cover Version → ELVIS COSTELLO → "KOJAK VARIETY/ELVIS COSTELLO" Warner Bros. 9362-45903-2 1995


「ウィスパリング」〜Whispering (Coburn- Vincent Rose-John Schonberger)/ニノ・テンポ & エイプリル・スティーヴンス

これもシリア・ポールと大滝詠一の素晴らしいデュエット曲。スペクターのレッキンクルーだったニノ・テンポが妹のエイプリル・スティーブンスと組んだデュオ。「ディープパープル」が有名。彼らがスタンダード・ナンバーを取り上げて'63年にヒットさせています。ベスト盤が'96年に米の再発レーベルVARESE SARABANDEからCD化。

→ Original → スタンダード・ナンバー ヌ Nino Tempo & April Stevens → Atco single #6281 1963 US#11

→『Sweet And Lovely/THE BEST OF NINO TEMPO & APRIL STEVENS』VARESE SARABANDE VSD-5592


「イチゴの片想い」〜Tonight You Belong To Me(Billy Rose, Lee David)/ペイシャス&プルーデンス

11才と14才からなる姉妹デュオ、ペイシャス&プルーデンスで有名、ナンシー・シナトラ版も日本ではお馴染みのスタンダード・ナンバー。シリア・ポール版はペイシャス&プルーデンス風にカバーという事で、シリアの姉のポール聖名子さんがヴォーカルを手伝っています。

→ Original → スタンダード・ナンバー ヌ Patience & Prudence → Liberty single 55022 1956 US#4

→『究極のガールズ・ポップ・コレクション60's〜EARLY GIRLS VOLUME 2』ace CDCHD 657(UK)/P-VINE PCD-829 (JP) 1997

→ Nancy Sinatra → リプリーズ/日本ビクター JET-1196 1963.3


「オー・ホワイ」〜Oh Why (Spector)/テディ・ベアーズ

シリアの素晴らしいヴォーカルに、大滝のドラムがグッドなバッキングをしている素晴らしい曲。フィル・スペクター、アネット・クラインバード、マーシャル・リーヴによる男2人、女1人のコーラス・グループのインペリアルからのデビュー・シングル、しかし彼らはその少し前の9月にドアから「逢っとたんに一目ぼれ」でデビューしていて、その曲が12月には全米1位を3週にわたって獲得しました。

→ Original → Teddy Bears → Imperial single #5562 1958 US#91

→『テディ・ベアーズ〜THE TEDDY BEARS SING!』リバティ/キング K22-P-131 1981


「チャ・チャ・チャーミング」〜Cha Cha Charming (E. Greenwich)/エリー・ゲイ

ジェフ・バリーと組んだソング・ライターとして有名はエリー・グリーンウイッチがエリー・ゲイ名義で出したシングル。

→ Original → Ellie Gay → RCA-Victor #47-7231


「霧の彼方へ」〜Mr. Moto(R.Davey-P.Johnson)/ベル・エアーズ

「悲しき雨音」でお馴染みのカスケーズの「悲しき雨音」に続く第2弾シングル。その哀愁漂う旋律は、「熱き心」を彷彿させます。全米では60位にしか上がらなかった。

→ Original → The Belairs → Arvee single #0034 1961

→『SURFIN' HITS/VA』Rhino R2 70089 '89

→『The Origins Of Surf Music 1960-1963』Iloli ILCD1007 '94

→ ベンチャーズ

→『GOING TO THE VENTURES DANCE PARTY』Dolton BST8017 (Stereo)/BLP2017 (Mono) 1962


「悲しき北風」〜The Last Leaf(B.Chandler-McKendry)/ザ・カスケイーズ

「悲しき雨音」でお馴染みのカスケーズの「悲しき雨音」に続く第2弾シングル。その哀愁漂う旋律は、「熱き心」を彷彿させます。全米では60位にしか上がらなかった。

→ Original → The Cascades → Valliant single #unknown 1963/ワーナーブラザーズ/東芝音楽工業 7B-24 1963.6


「さすらいのギター」〜Mandshurian Beat(K.Manilov-V. Lietkind)/サウンズ

フィンランドのバンド、ムスタングスの先輩に当たるサウンズのヒット曲。サウンズは学生バンドで、メンバーが就職した為に解散したらしい。原曲は日露戦争中にロシアの軍楽隊長が作ったワルツ「満州の丘に立ちて」で、本国ではシングルのB面曲だったのが、日本ではこちらをA面にしてヒット。

→ Original → The Sounds → フィリップス/日本ビクター

→『エレキ・ギター/NEW BEST ONE』ビクター・エンターテイメント VICP-41105

→『さすらいのギター/ザ・サウンズのすべて』ワーナー WPCR-10204 '99.2.24


「霧のカレリア」〜 Karelia(C. Kaparow)/スプートニクス

こちらはスウェーデン出身のバンドのスプートニクスのヒット曲。哀愁を帯びた北欧のインスト・バンドは日本で人気が高かったのである。

→ Original → The Spotnicks → ポリドール/日本グラモフォン DP-1449 1965.11

→『霧のカレリア』ビクター VICP60435 '98

→『霧のカレリア〜60年代のザ・スプートニクス』Pヴァイン PCD23183 '02

→『エレキ・ギター/NEW BEST ONE』VE VICP-41105


「悲しき打ち明け」〜Tell Him(B. Russell)/ジ・エクサイターズ

R&Bボーカル・グループのエクサイターズによる全米4位となったヒット曲。

→ Original → The Exciters → United Artists single #544 1963.1 US#4/ユナイテッド・アーチスト/日本コロムビア UA-34 1963.2

→『THE GIRL GROUPS, VOL. 2』Rhino R2 70989 '90

→『究極のガールズ・ポップ・コレクション60's〜EARLY GIRLS VOLUME 2』ace CDCHD 657(UK)/P-VINE PCD-829 (JP) 1997


「フォエヴァー」〜Forever(B. Killen)/リトル・ディッパーズ

リトル・ディッパーズの唯一のヒット曲、全米9位。

→ Original → Little Dippers → University single #210 1960 US#9


「霧のロンリー・シティー」〜Lonely City(G.Goddard)/ジョン・レイトン

ジョー・ミーク制作、ゴダード作の「霧の中のジョニー」でお馴染みのジョン・レイトンのヒット曲で、全英14位。スタッフは同じミークとゴダードの哀愁ヒット。

→ Original → John Leyton → 霧の中のロンリー・シティ/ジョン・レイトン → エンジェル/東芝音楽工業 HM-1174 1962.11

→『THE BEST OF...PLUS/JOHN LEYTON』See For Miles SEECD201

→『THE EP COLLECTION...PLUS/JOHN LEYTON』See For Miles SEECD401 '94


「TELSTAR」(J. Meek)/トーネイドーズ

イギリスのフィル・スペクターと呼ばれるジョー・ミークがビリー・フューリーのバック・バンドとして活躍していた トーネイドーズの、宇宙時代の幕開けを予感させる通信衛星の打ち上げ成功を記念して制作した第2弾シングル。全英/全米1位。沢山のカバー・ヴァージョンがある名曲ですが、それらをコンピレーションした愛好家向けのCDが出ています。

→ Original → The Tornados → London single #9561 1962 UK#1 → ロンドン/キング HIT-23 1963.3.1

→『テルスター/レ・トルネイドス』ヴィヴィッド VICD-1432 (French/JP) 1998.4.15

→『TELSTAR: ORIGINAL SIXTIES HITS OF THE TORNADOS』Music Club MCCD161

→ Cover → The Ventures → 再発:リバティ/東芝音楽工業 LR-1388 1965.9

→『THE VENTURES PLAY TELSTAR/LONELY BULL』Dolton BST8019/BLP2019 '63

→ Cover → ザ・ルーターズ

→『サーフ・アンド・ドラッグ・ベスト/VA』WMJ WPCR-1229 '97

→ "TELSTARMANIA/V.A." MAGIC 3930350/MAM 106 '03 → テルスターのオリジネイターのトーネードスを始め、スプートニクス、ベンチャーズ、ルーターズを始め、シャドウズ、チャレンジャーズ、はては日本を代表する寺内タケシとブルージーンズなどなど22曲入り、テルスターづくしのオムニバス。テルスターを十二分に堪能出来ます。


「アウト・オブ・リミッツ」〜Out Of Limits(Michael Zane Gordon)/マーケッツ

TV『アウターリミッツ』のテーマのリフを使ったミステリアスなインスト・ナンバー。サンディ・ネルソンなどのプロデューサー、ジョー・サシーノによるでっち上げスタジオ・バンドによるヒット曲で、全米3位。

→ Original → The Marketts → Warner Bros. single #5391 1964 US#3/ワーナーブラザーズ/東芝音楽工業 BR-1056 (JA) 1964.3

→『SURFIN' HITS/VA』Rhino R2 70089 '89

→『The Sounds of SUMMER/VA』ワーナー・ミュージック WPCR-1986 '98.6.25

→ Cover → ザ・ベンチャーズ

→『VENTURES IN SPACE/The Ventures』Dolton BST8027 (Stereo)/BLP2027 (Mono) 1964


「BLUE STAR」(V. Young)/シャドウズ

TVドラマ「メディック」の主題歌で、ヴィクター・ヤングの作品。英国ではシャドウズのものが、米国ではベンチャーズのものが有名。ワイルド・ワンズの「想い出のの渚」の原曲とも言われている曲だそうです。

→ The Theme From TV Series "Medic"

→ Original → The Shadows → オデオン/東芝音楽工業 OR-1559 1966.8.15

→ 『シャドウズ・ベスト・ナウ』東芝EMI TOCP-9104

→ ベンチャーズ

→『ウォーク・ドント・ラン Vol.2』リバティ/東芝EMI TOCP65224 '99


「太陽の渚 NO.1」〜Ride The Wild Surf (J. Berry-R. Christian-B. Wilson)/ジャン&ディーン

ジャン・ベリー、ロジャー・クリスチャンとブライアン・ウイルソンの共作。'64年に全米16位のヒット曲。

→ Original → Jan & Dean → Liberty single #55724 1964 US#16/リバティ/東芝音楽工業 LR-1214 1965.3.15

→『SURFIN' HITS/VA』Rhino R2 70089 '89

→『THE SURF SET/VA』(3CD) SEQUEL NXT CD 249 '93

→『The Sounds of SUMMER/VA』東芝EMI TOCP-50589 '98.6.24


「ビーチ・バウンド」〜Beach Bound(D. Eddy)/デュアン・エディ

独特の“トワンギン”ギターと「ピーター・ガンのテーマ」でお馴染みのデュアン・エディの曲。シングルのB面としてリリースされました。

→ Original → Duane Eddy → TWANGIN' UP A STORM 1963


「ブラック・サンド・ビーチ」(弾 厚作)〜Black Sand Beach〜/加山雄三

日本を代表するシンガー・ソング・ライターであり偉大なる俳優、その加山雄三主演の映画「エレキの若大将」の挿入歌。オリジナル・ランチャーズは東宝の撮影所の仲間と組んだもので、ウルトラマンやマイティ・ジャックなどの特撮TVドラマでお馴染みの二瓶正也(イデ隊員)もその一人でした。

→ Original → 加山雄三 『加山雄三のすべて〜ランチャーズとともに』東芝レコード '66/CD選書 : ファンハウス FHCF-8001 19 94.5.25

→『BLACK SAND BEACH/加山雄三』CD: ファンハウス FHCF-2173 ' 94.7.1


「ムーン・ドーグ」〜Moon Dawg(D. Weaver)/ギャンブラーズ

61年のギャンブラーズによるローカル・ヒットで、色々な人のカバーがあり、"Moon Dog"とクレジットされているものもある(らしい)。作者でギタリストのデリー・ウィーヴァーは初期ビーチ・ボーイズのプロデューサーのニック・ヴェネットの変名との事。多羅尾伴内楽團ではチャレンジャーのヴァージョンを下敷きにしています。(多分)

→ Original → The Gamblers → 1961

→『The Sounds of SUMMER/VA』東芝EMI TOCP-50589 '98.6.24

→ ベル・エアーズ

→ チャレンジャーズ

→ ベンチャーズ

→『TWIST WITH THE VENTURES』Dolton BST8010 (Stereo)/BLP2010 (Mono) 1962

→『フォーエヴァー/ザ・ベンチャーズ』東芝EMI TOCP-5947〜8


「クルーエル・サーフ」〜Cruel Sea(M. Maxfield)/ダコタス

ビリーJ・クレーマーと活動を共にしていたダコタスの63年、全英18位のインストゥルメンタル・ヒッツ。作者は同グループのギタリスト。多羅尾伴内楽団ではミス・トーンまで忠実のカバーしています。全英18位。

Original → The Dakotas → Parlophone single R5044 1963 UK#18

→『THE BEST OF BILLY J KRAMER with THE DAKOTAS』Capitol SM-11897 (US) 1979

→ ベンチャーズ

→『THE FABULOUS VENTURES』Dolton BST8029/BLP2029 '64


「サーフ・パーティー」〜Surf Party(B. Dunham-B. Beverly)/アストロノウツ

コロラド出身のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループで、日本ではギター・インスト・グループとして有名、特に"Moovin'"に日本語の詞を載せた♪ノッテケ、ノッテケノッテケ、サーフィン、太陽の彼方♪で超有名。本国では63年に全米94位に「Baja」のみがヒットしました。

→ Original → The Astronauts → RCA single #47-8298 1963/ビクター SS-1444 1964.7

→『太陽の彼方に/アストロノウツ』RCA BVCP2301 '90

→『THE SURF SET/V.A.』(3CD) SEQUEL NXT CD 249 '93


「心のときめき 」〜Ajoen, Ajoen(Trad.)/ウイリーと彼のジャイアント

西ドイツのグループがドイツ・ブランドル地方の民謡を取り上げて、日本で大ヒットさせたもの。

→ Original → Willie & His Giant → German Funckler single PDR125 /ユニオン/テイチク US-57 1963.9

Cover Version → ザ・スゥイング・ウェスト → ユニオン/テイチク US 568J (B面) (JP) 1968


「イン・ザ・スティス・オブ・ザ・ナイト」〜In The Still of The Night(F. Parris)/ファイヴ・サテンズ

ドゥ・ワップ・グループ、ファイヴ・サテンズの代表曲。1956年に全米R&Bチャート3位, ポップチャート24位。

→ Original → THE FIVE SATINS → Standord single #200 1956.3 / Re-issue Ember single #1005 1956.5 R&B#3, Pop#24

→『THE DOO WOP BOX』(4CD) Rhino 71463 '93


「ザ・サーファームーン」〜The Surfer Moon(Brian Wilson)/ボブとシェリ

ブライアン・ウイルソンが書いてボブとシェリが唄ったが、まったくヒットしなかった美しい曲。ビーチ・ボーイズも63年のアルバム『サーファー・ガール』に収録されました。

→ Original → Bob & Sheri → SAFARI sigle #101 1962 → The Beach Boys B Side of 夢のハワイ キャピトル/東芝音楽工業 CR-1096 1964.6

→ビーチ・ボーイズ

→『GOOD VIBRATIONS-THIRTY YEARS OF THE BEACH BOYS』Capitol C2 0777 7 81294 2 4 '93


「ジャワの夜は更けて」〜Java(A. Tussain-A. Tyler-Friday)/アル・ハート

ニューオリンズのトランペッターのアル・ハートによる64年、全米4位のヒット曲。ムード・ナンバー。

→ Original → Al Hirt → RCA Victor single #8280 1964 US#4


「魅惑の宵」〜Some Enchanted Evening(Oscar Hammerstein II-RIchard Rodgers)/ペリー・コモ他

ミュージカル『南太平洋』からの49年の大ヒット、ペリー・コモ他、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ等々が取り上げています。また映画化されてサントラ盤も全米1位とヒットしました。

→ Original → ミュージカル『南太平洋』 → "South Pacific/Original Cast" Columbia 4180 1958 US#1/ "South Pacific/Original Soundtrack" RCA Victor 1032 1958 US#1 → エチオ・ピンザ '49、ペリー・コモ '49、ビング・クロスビー '49


「パラダイス・ロスト」〜Paradise Lost(F. Metis-R. Star)/アイランダーズ

アイランダーズのアルバム"The Enchanted Sound"に収録された楽曲。

→ Original → The Islanders → The Enchanted Sound


「サーフ・ライダー」〜Surf Rider(N. Edwards)/ベンチャーズ

ベンチャーズのノーキー・エドワーズによるサーフ・インストの代表曲。62年のアルバム『マッシュ・ポテト・アンド・グレイヴィ』に「スパドニック」というタイトルで収録された後改題されました。

→ Original → The Ventures → 『SURFING』Dolton BST8022 (Stereo)/BLP2022 (Mono) 1963

→ 『サーフィン(モノ&ステレオ)』リバティ/東芝EMI TOCP65431 '00

→『The Sounds of SUMMER/VA』東芝EMI TOCP-50589 '98.6.24

→ THE LIVELY ONES → Del-Fi single #unknown 1963

→『SURFIN' HITS/VA』Rhino R2 70089 '89

→『Surf Rider/Surf Drums』Ace CDCHD957 '91

→『サーフ・ビート!!〜ベスト・オブ・ライヴリー・ワンズ』デル・ファイ TECW23018 '95


針切りじいさんのロケン・ロール(ロックを踊る宇宙人)/植木 等

カントリー歌手として実績のあるシェブ・ウーリーが58年にリリースしたユーモラスな曲。大瀧プロデュースにより振り付け師ラッキー池田用に制作しましたが、未使用に終わりました。後に植木等用に取り直しアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングに使用されました。映画「コンタクト」でも使用された有名曲。97年にドイツから31曲入りのCDが発売されています。

Original → Purple People Eater (Sheb Wooley)/Sheb Wooley → MGM single K16467 1958

→『THE PURPLE PEOPLE EATER』BEAR FAMILY RECORDS BCD 16149-AH 1997


サーフィン伝説 (Wipe Out〜Movin'〜Pipeline〜Miserlou〜Cruel Sea〜Diamond Head〜Wipe Out〜Movin')(伊藤アキラ/SURFARIS〜LEE HAZLEWOOD〜B. SPICKARD-B. CARMAN〜TAUBER-WISE-RUBANIS-LEEDS〜M. MAXFIELD〜D. HAMILTON/arr. KENNY 萩原/*Movin'訳詞:タカオ・カンベ)/植木 等

植木“無責任男”等がサーフ・インストの名曲に日本語詞を付けてメドレー形式でカバー。萩原健太の趣味趣味の世界。

Wipe Out (Berryhill/Connolly/Fuller/Wilson)〜Surfaris → Dot single #16479 1963 US#2/1966 US#16

→『ワイプ・アウト/ベスト・オブ・ザ・サーファリーズ』MCA MVCM385 '93

Cover → The Ventures →『LET'S GO』Dolton BST8024 (Stereo)/BLP2024 (Mono) 1963

Pipeline (Spickard/Carman)/Chantays → Dot single #16440 1963 US#4

→『SURFIN' HITS/VA』Rhino R2 70089 '89

→『THE SURF SET/VA』(3CD) SEQUEL NXT CD 249 '93

→『The Sounds of SUMMER/VA』ユニバーサル・ビクター MVCE-24095 '98.6.24

→『パイプライン/シャンテイズ』Varese Sarabande/カルチュア・パブリッシャーズ CVVC8039 '00

→ Cover → The Ventures '63 → 『サーフィン(モノ&ステレオ)』リバティ/東芝EMI TOCP65431 '00

Miserlou (Roubanis/Wise/leeds/Russell)/Dick Dale & The Del Tones → Deltone single #5019 1962

→『SURFIN' HITS/VA』Rhino R2 70089 '89

→『THE SURF SET/VA』(3CD) SEQUEL NXT CD 249 '93

The Cruel Sea (Mike Maxfield) →〜THE DAKOTAS → Parlophone single R5044 1963 UK#18

Diamond Head (Hamilton)〜ベンチャーズ '63

→『ウォーク・ドント・ラン Vol.2』リバティ/東芝EMI TOCP65224 '99 ほか各種ベスト盤やライヴ盤

Movin' (L. Hazelwood)〜太陽の彼方に/アストロノウツ → ビクター SS-1428 1964.5 → 日本のみのシングル・カット。

→『太陽の彼方へ/アストロノウツ』BMGビクター BVCP-7501 1990 → 後にリマスターされ再発されています。


はいから〜ウララカ〜ロンロン〜サイダー〜Da Doo Ron Ron (Spector/Barry/Greenwich)/クリスタルズ

ライブでメドレーで唄われたこの曲ですが、この曲のリズム・パターン/アレンジは「はいからはくち」や「Happy Endで始めよう」などでも使用されています。

Original → The Crystals → Philles single #112 1963 US#3

→『PHIL SPECTOR BACK TO MONO(1958-1969)』(4 CD BOX)abkco RECORDS 7118-2 '91

→『THE BEST OF THE CRYSTALS』abkco/MMG AMCY-484 ''92


Doo-Wop Tonight(Virgil Johnson/訳詞・編曲-多羅尾)/キングトーンズ

→ Original → Tonight(Could Be The Night)/The Velvets featuring Virgil → Monument single #441 1961 Pop#26

→『THE DOO WOP BOX』(4CD) Rhino 71463 '93


Sheila(Roe)/トミー・ロウ

Original → 可愛いシェイラ〜Sheila/Tommy Roe → ABC Paramount single #10329 1962 US#1

→ Live Version →「Sheila〜シャックリ・ママさん〜Love's Made A Fool Of You」


Love's Made A Fool Of You(Holly-Montgomery)/ボビー・フラー・フォー

→ Original → Bobby Fuller Four → Mustang single #unknown 1966

→ Live Version →「Sheila〜シャックリ・ママさん〜Love's Made A Fool Of You」


ラストダンスはヘイジュード(Pomus-Shuman, Lennon-McCartney/多羅尾伴内)/キングトーンズ

「ヘイ・ジュード」は、ポールが「ラスト・ダンスは私に」のような曲をと、書いた曲で、同じコード進行で作られているのに着目して作られたもの。見事に融合している処が楽しい。

→ Original → THE DRIFTERS → Save The Last Dance For Me (Pomus-Shuman) Atlantic ssingle #2071 1960 US#1 → 「ラスト・ダンスは私と(今宵の思い出に)」アトランティック/ビクター ATL-1085 1961

→ Original → THE BEATLES → Hey Jude (Lennon-McCartney) Apple single R5722 1968.8.26 UK#1/Apple #2276 1968.8 US#1/オデオン/東芝音楽工業 OR-2121 1968.9.14


「私の天竺」(私の青空)〜My Blue Heaven(作詞:George Whiting/作曲:Walter Donaldson)

→ Cover → 青空/二村定一 → ビクター (?) 昭和3年


陽気に行こうぜ (All Shook Up〜Rip It Up) (Blackwell)/エルヴィス・プレスリー

→ Original → Elvis Presley → All Shook Up RCA Victor single #45-6870 1957 US#1 → 「恋にしびれて」ビクター SS-1019 1957.7 US#1

→ Original → Elvis Presley → Rip It Up〜陽気に行こうぜ → "ELVIS" RCA LSP-1382 US#1


恋のひとこと〜Something Stupid (C. Carson Parks)/ナンシー・シナトラ & フランク・シナトラ

娘ナンシーと父フランクの親子によるデュエット。

Original → Nancy Sinatra & Frank Sinatra → Reprise single #0561 1967 US#1

→ 『グレイテスト・ヒッツ〜恋のひとこと/ナンシー・シナトラ』レイヴン/MSI MSIG-0064 '03.11.25


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