2日目


 Kellogg,ID → I-90 → Livingston,MT → US-89 → Yellowstone NP (Mammoth,Norris) Mammoth泊

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 97年5月31日(前編)

 ==== やってきたぞイエローストーン ====  



 午前3時に目が覚めましたが、案の定と言うべきか、大きな雨音が聞こえています。でももう寝れそうにないので、出発することにします。 この時間、宿の周辺では朝食になるようなものを売っていそうにないので、自動販売機でコーラを求め、お菓子を食べます。

 4時前にはKEY DROPに部屋の鍵を入れ、出発です。  I-90を東進すると、程なく山岳地帯となり、濃い霧に包まれます。霧のインターステートは、初めての経験です。まだ周りは真っ暗ですし、かなりゆっくりと走りました。途中、制限速度のない(トラックと夜間は別)モンタナ州に入りますが、こんな状況なので、スピードを出せるわけではありませんでした。(註1) 


モンタナ州境の標識

州境に、制限速度を説明した看板があるのですが、MPHの数字の代わりに "REASONABLE & PRUDENT"と書いてあるのが面白かったです。  




モンタナ州内・USハイ
ウェイの速度制限標識


 モンタナ州に入って80マイルくらいすると、山岳地帯を抜けて、霧が晴れてきます。Missoulaを越えたあたりから天気が好転し、時々朝日が見えるようになって来ました。道も走りやすくなり、快調なドライブです。 Butteあたりまで来ると、ついに完全に晴天となりました。\(^_^)/ 

 
6時20分頃、かなり長い時間の道路工事ストップに出くわしました。随分早くから仕事をされているんですね。インターステートの場合、1車線づつ工事をすることが多いので、通行止めになってしまうのはかなりのハズレではないかと思います。(^^;)  



牧歌的な雰囲気

 LivingstonでUS-89(国道89号線)に乗り換え、憧れのイエローストーンを目指します。 
 とちゅう、広大な草原の彼方、左側に秀麗な連峰が見える場所が続きます。 

 まるで、グランドティートンを左右逆にしたような感じです。 草原では、牛がたくさん放牧されています。 


 そこを越えると、今度は茶色い水のYellowstone Riverに掛かっている橋があります。
 Yellowstone Lakeを通り抜け、Hayden Valleyの野生動物達の恵みの水になり、キャニオンの滝を形作っているこの川は、その後ここを通っているのです。そう思うととても有り難いものに見えてくるから不思議です。 


US-89と並行するYellowstone River


 総じてこの道・北ルートは、変化に富んでいて楽しい道でした。ティートンから南口に入る南ルートは、単調なただの森林を抜ける道であったと記憶していますので、それとは大違いです。 
 残念ながら、公園北口に隣接しているGardinerの町にたどり着いた頃には、薄曇りになってしまいました。
 園内のガソリンは高いだろうと、この町で給油しましたが、その時トランクの中を覗くと、昨日買ったポテトチップの袋がパンパンに膨らんでいました。あまり標高の高い場所に来たという意識はないのですが、結構空気が薄くなっているようです。ちなみに、マンモスまで行ったところで破裂しました。(^^;)  

*解説*  KEY DROP : フロントに24時間人が待機していないモーテルで良く見かける。早朝に出発する人向けの、鍵の返却口。

*註1* 後日談:98年7月にモンタナにいったときも、同様に最高速度の設定がなかったのですが、最近は他州並みの速度制限が設けられたようです。(98年末頃か?) ご注意ください。


 97年5月31日(後編)

 ==== 豪雨のノリス ====  

 早起きのおかげでイエローストーン着は12時頃と、予想より3時間も早く着いたので、今日はマンモスだけに訪れるつもりでしたが、ノリスにも行くことにしました。
 ノリス(Norris Geyser Basin)は、アッパーループとロウワーループのつなぎ目に位置する、活発な噴泉活動をしている地域です。  ここは、駐車場が高台に位置して、噴泉地域が下の方にあるので、一望にできて良い景色です。 



ノリスの景観



ノリスにて。枯れ木の集まり


 天気は概ね晴天で、水浸しになってカラフルな藻が生えている地面に、青空が反射して美しいです。 
 全長2マイルのトレイルを、じっくりと楽しみました。 そこらじゅうでボコボコとお湯が噴き出し、湯気がたちこめます。カラフルで、とても楽しいです。 


 途中、かなり大きな噴泉であるEchinus Geyserがあります。噴泉の周りにたくさんベンチがあるのですが、噴出時刻にはほど遠いせいか、待っている人はまばらです。でも、時間は充分あるし、のんびりと待つことにしました。 30分近く待ったでしょうか、諦めかけたころに、大きい噴出が起きました。\(^_^)/ 


Echinus Geyser


 資料によると、この噴泉はAcid Geyser(酸度の高い水を吹き出す噴泉)の中で最大のものということです。酢とだいたい同じ酸性度ということですから、相当なものです。 
 Acid Geyserは、たいへん珍しいもので、地球上のAcid Geyserのうち大部分がこのノリスにあるらしいです。 

 というわけで、かなり有り難いものではあるのですが、自分のところまで、時折小雨のように飛沫が飛んでくるのには閉口しました。カメラに相当害がありそうで、噴出中は服の中にカメラを入れていました。


 
その後、トレイルの行程の3分の2が終わったあたりで雨がぱらつき始めましたが、折り畳み傘を持っていたため、あせらず見て回りました。ところが、そのうち雷鳴がとどろきだし、どんどん雨が激しくなってきました。
 周りに全然人がいなくなってしまったし。あわててトレイルの帰路を歩きました。  駐車場の近くの森には、エルクと思われる鹿一頭が、群から取り残されたのでしょうか、大雨の中、呆然と立ちつくしていました。 


 車に戻りましたが、こんな雨の中で走るのは危険かなということで、小降りになるまで車の中で待機しようかとも思いましたが、もしかしてマンモスに戻る道が冠水して走れなくなったら大変だと思い、がんばって走ることにしました。

 視界が悪く、出口がわからずに駐車場内のループを2周してしまったのですが、これで雨の激しさを想像できるでしょうか。 道路に戻ると、けっこう走っている車が多く、安心しました。 
 ま、考えてみれば、噴泉というものは、地面に降った雨や雪解け水が地下にしみこみ、高温のマグマに触れて沸騰して噴出するものですから、イエローストーンの景観は降水量の多さによるところが大です。だから少々雨や雪が多くても、仕方がないとは言えるでしょう。 

 何とかマンモスの宿にたどり着き、ギフトショップや自分の部屋でのんびりしました。まだ外は暗くなっていなかったけど、もう天気が好転することはないと思い、夕食をとりましたが、その最中の8時頃に晴れ間がのぞくようになり、まだマンモスを見れたのにもったいないと思いました。

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