望遠レンズ

 カメラをごみ捨て場で拾いました。安物のフィルム式MFカメラ。

相当古い型みたいです。使ってるレンズは38mmの1:2.8のレンズ。
まだ綺麗で、カビも生えていませんでした。
このレンズをデジカメに移植してしまおうと考えてみました。口径が大きい分、夜間撮影で有利になるのではないかと考えて。

まず、カメラを分解して、中身のレンズを取り出します。取り出したのがコレ。

直径14mmのレンズ。焦点距離はレンズから32mmありました。
オリジナルのレンズは、直径4mm、焦点距離は10mmぐらいです。
そのままでは取り付け出来ないので、延長アダプターを取り付けます。

買ってきたのは、水道パイプの継ぎ手。できるだけ暗い色を選びました。45円。
これを長さ20〜21mmに切断し、内径をそれぞれ19mmと18.5mmに広げます。
切り取った端面部分が必ず平行になるように仕上げます。歪んでいると、レンズが傾いてついてしまいます。


カメラのケース側が19mm、レンズの摺動部のネジが18.5mmでした。
MFに改造の時、この部分を切り取ってしまった方と使用できません。号泣してください。
ちなみに、望遠レンズを取り付けるときは、元々ついてあるレンズを緩めて取り外し、イメージセンサーが直接みえる状態で取り付けます。

イメージセンサーにゴミ等が付着しないように気をつけて作業してください。
(外したレンズにもゴミがつかないように)

水道パイプにレンズを差し込み、カラメにセットてしみました。

上記の状態で試験撮影。同じ位置からカレンダーを撮影しています。
色が青っぽくなり、画面が非常に明るいです。倍率でいうと、4倍ぐらいになっているでしょうか。
望遠レンズになってると気づいたのがこの時点。
よく考えれば、フィルムカメラの場合、35mmのフィルムに焼き付けるのに対してほんの対角線7mm程度のイメージセンサーの範囲しか撮影しないのだから使用する画角は少なく、勝手に望遠になってしまいますね。

ここから先は望遠レンズとして制作する事にしました。
そのままではレンズのピントが合わせずらく、回しすぎるとレンズが取れてしまうので、ストッパー付きのツマミをつくります。

材料はペットボトルのキャップ。これを加工して使います。
レンズが通る大きさに穴を明けて、レンズを固定する金具(レンズユニットに付いていた)をボンドで固定します。
水道パイプの鏡筒に、塩ビのプラスラック片を取り付けて、回り止めにし、レンズを回しても外れないようにして完成です。
左側のネジが回り止め。
これが装着状態。
いざ、撮影

独り言

いったい、私は何を目指しているのでしょか?

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