アポロ16号月面着陸船
(オライオン)
打ち上げ時期 1972年4月16日
軌道上の重量 16428.00kg

 アポロ16号の月着陸船は、1972年4月21日午前2時23分(UTC)に、デカルト高原地域の南緯8度98分、東経15度49分に着陸した。

オライオンと月面移動車

超紫外線分光計を設置する宇宙飛行士

 船長のジョン W.ヤング、パイロットのチャールズ M.デューク・ジュニアのLRVによる船外活動は、時間にして20時間14分、距離にして27km、採取したサンプルは94.7kgに達した。

 船外活動は、前回と同じく3回に別けて行われた。1回目は4月21日午後4時47分から11時56分(UTC)まで続けられ、観測ステーションの設置と周辺のクレーターの探査が行われた。


 2回目は4月22日午後4時33分から11時56分まで、高原の尾根と斜面を中心に探査を行なった。3回目は4月23日午後3時25分から9時5分(UTC)まで行われた。この船外活動で、二人はノース・レイ・クレーターまで往復して探査を行った。

 月面滞在71時間2分後の、4月24日午前1時25分(UTC)にオライオンの上昇部で月面から飛び立ち、午前3時35分(UTC)にトーマス K.マティングリーが待機する指令・機械船キャスパーとドッキングした。



アポロ16号のCSM

 オライオンは、姿勢制御装置の故障したため月面の衝突が不可能になったので、月の周回軌道に投棄された。月面に設置された観測機器は、1977年9月30日に作動を停止した。このミッションの指令・機械船のキャスパーの重量は30,354kgであった。




アポロ計画