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熊川宿寸景2006.11.25



若狭街道・・・・・さば街道
     

 熊川宿の北はずれに、復元された道
 しるべが立てられています。
 左は鯖街道 熊川宿 小浜へ四里と刻
 まれており、右は鯖街道 熊川宿 京
 へ十五里 今津へ四里半と記されてい
 る。今津は琵琶湖を舟で渡り、大津を 
 経て 京へ向かう船着き場です。
 若狭街道を往来する人も、この熊川で
 草鞋を脱ぐ人や先を急ぐ人で賑わった
 ことでしょう。
 この宿場の南はずれに『道の駅』が整
 備されて、休憩、食事もできるので便 
 利です。
 これから宿場の景観整備が進むのに 
 従って、どんどん観光客が増えて、次 
 第に俗化されるのではないか・・・・そ
 んな気がします。どこも同じような途を
 辿りますから。



 今日は、ウィークデイのためか、観光客も少なく静かでした。地
 元の人の話では、休日は観光客で賑わうそうです。  
 時代劇の映画で、この宿場の景観がロケーションに使われる
 こともあるそうです。



 熊川宿は小浜から若狭街道を四里のところにある宿駅で、街
 道沿いに妻入り、平入りの軒を連ねています。道幅は想像して
 いたより広く、きれいに整備されて、よく宿場の景観を維持した
 佇まいです。
 


河内川に架かる『中条橋』。橋の向こうに見える平入り造
りの建物は、昔は商家だったと思われる。
白壁に虫籠窓が、昔日の面影を残しています。




若狭街道の地酒「熊川宿」は、ほんとに若狭街
道を代表する、地酒らしい銘ですね。すぐ横には
ビールの幟がみえます。
蔵の外壁には、行灯を模した宿「月屋」の看板が
眼をひきます。







この店の屋号は「まるしん」さんです。昔から葛を商ってい
る熊川宿の老舗のようです。『くず餅 』『くずきり』などを扱
うお菓子屋さんなのでしょう。
熊川は葛の産地か、小浜にはくず饅頭があるのは、ここの
葛を使っているらしい。ずっと前のこと、くず饅頭をご馳走になったことがあるが、くずの皮に漉し餡を包み、冷やして食べると涼感たっぷりの美味しい夏の菓子です。
店先をよく見ると『「葛うどん』 『葛そば』の立て札もあるが、この葛のうどんやそばは、どんな味なんでしょう。
ここはさば街道ですから『鯖寿司』や『焼鯖寿司』もあるそ
うです。


ゆっくりとカーブした街道に軒を連ねる熊川宿。
家々の前を流れるのは前川です。綺麗な水が
勢いよく流れています。
昔は生活用水や防火用水、街道をゆく牛馬の
飲み水にも利用されたのでしょう。

ここは下之町のはずれ、つまり熊川宿の北はずれです。
熊川の宿をあとに、ここから小浜まで4里の道を旅人は
歩いたのです。
この先、道幅もどんどん狭くなり、当時は淋しい道中が
続いたことでしょう。今は、この街道はすぐ国道303号に
交わり、多くの車が行き交っています。


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