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<出雲> 2005.12.17

 

 2005.11月に27書会のメンバーと「ちょっと出雲」にお邪魔しました。 松江は松平18
万6千石の城下町。雲州松江藩は家康の二男秀康を祖とする越前松平の系譜。秀康の三
男松平直政が藩祖で格式の高い親藩です。この松平家が234年間10代にわたり松江に
在封藩政をおこなった歴史のある街。
 市街の中心に松江城が聳えたっていますが、山陰で天守閣をもつ城は、この松江城だけ
であります。どこも同じように城は観光のシンボルですが、この城を取り巻く堀を「堀めぐり
観光船」で一周りしました。松江は今までに4度訪れましたが「堀めぐり」は初めでのことで
す。船から見る町並みはまた違った景観で、写真を写すのも忘れてキョロキョロしているうち
に堀めぐりは終わってしまった。
 松江藩主7代治郷は藩の財政危機に大なたをふるい、藩の財政を立て直したことで治績
を残したお殿様ですが、風流人で茶を好み号を不昧と称して、後に茶道「不昧流」を立てた
ことのほうが有名です。
 今も松江には茶の心が息づいていて、お茶の盛んなところといわれています。お茶と言え
ばお菓子ですが、不昧公の時代から続く「山川」「若草」などの銘菓が今に残っています。
このお菓子はチョット値段が張るで、お土産には買ってきませんでした。昔からお土産は
安い物に限ると、きまっていますから・・・・。



 2005.11 写す

 船頭さんの名調子のガイドで船は進む。


 2005.11 写す 
観光船は屋根付きで雨天でも運航。冬季はこたつが入るそう
ですが、寒いでしょうけど雪化粧のの堀端風景も、またいい眺
めだろうとおもいます。

 2005.11 写す

 ここは松江城の北側。堀端に武家屋敷が並ぶ保存地区。この堀端
 を進むと小泉八雲の旧居などがあります。
2005.11 写す

 武家屋敷の門。この辺りは高級武士の屋敷が建ち並んでいたの
 でしょう。






 2005.11 写す


 北堀橋の向こうに松江城の天守が見える。高さが30m あるそうです。


松江城天守。(別名:千鳥城というそうです)当時、天守に登閣したが5層6階だそうですが記憶にありません。手前に付け櫓をもっています。
(1987年写す)


天守の最上階からみた本丸。


 堀川めぐりの途中でこんな看板をみつけました。
      「自分をゆるす ひと時 笑うもよし 泣くもよし」
 飲み屋さんでした。お品書きには「活真だこ」「黒むつ」「かわはぎ」
 「かつおタタキ」などなど。ちょっと珍しい看板です。
 2005.11 写す


 建物全部が蔦に覆われていますが、これは喫茶店「珈琲館」。
 話の種にどんなコーヒーが飲めるのか入って見たいような店構え
 でした。
 2005.11 写す


 出雲といえば神話の国。大国主命が今も鎮座されている出雲大社。出雲大社は「いずもおおやしろ」と呼ぶのだそう
です。10月は神無月で全国の神々が出雲にお集まりになる、いわば神様の全国大会で、11月には神々もそれぞれ
の郷にお帰りになったことと思っていましたが、神無月は旧暦だそうで、旧暦の10月11日から17日(新暦で今年は
11月12日から18日)まで神々が出雲にいらっしゃるそうで、一般的には旧暦10月を『神無月』と呼びますが、出雲では『神在月』というそうです。
 わたしが出雲大社に参拝したのは11月9日でちょっと早すぎたようですが、早く出雲にお着になった神々もあろうかと思い、お賽銭を奮発して「年末ジャンボ宝くじ」が当たるように、全国の神々がお揃いになったらお伝えくださいとお頼み
してきました。・・・・・が宝くじを買う気がないので帰り際に「もう、いいです」とお断りしてきました。
 出雲にまつわる話はいろいろあるようですが、いま思いつくのは素戔嗚尊が八岐の大蛇を退治して大蛇の胴体から
出てきた剣が「草薙の剣」で三種の神器の一つとして熱田神宮のご神体・・・・という話は戦前の小学校で習った記憶があります。また大国主命の国引きの話なども思い出します。
 「出雲の阿国」の話もよく耳にしますし、歴史小説にも話の材料になつていますが、出雲の阿国は出雲大社の巫女の
出身だそうで、出生不詳で謎の多い人物で、近世初頭に京に出て歌舞伎踊りを踊り、これが歌舞伎の始まりとなったと言われています。確証のない話が多いようです。
 踊りといえば民謡「安木節」にのって踊る「どじょう掬い」です。今回、久しぶりに玉造温泉の宿で「どじょう掬い」を見せてもらいました。ユーモラスな顔と仕草は昔と同じでした。昭和40年前後に民謡が流行した頃、わたしも安木節を稽古したのを思い出します。  『出雲名物 荷物にゃならぬ/ 聞いてお帰り 安木節』。

 神楽殿の注連縄。長さ13m。重量6トンもある巨大なしめなわ。
 

2005.11 写す


大社造りと言われる本殿の屋根。高さ24mあるそうです。最近  のこと発掘調査で建造物の心柱が発掘されたされたそうで、それ によると昔の建物は48mくらいと推定される高殿だったそうです。( 国宝に指定されています。) 

2005.11 写す


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