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<越前勝山城 > 2006.01.25更新






 歴史上の勝山城は、1691年に小笠原貞信が2万2,000石で入封して築城され、以後8代続いて維新を迎えましたが、明治になって多くの城が取り壊されたように、勝山城もすべて取り壊されて今はなにも残っていない。
 現在の勝山城は歴史上の勝山城とは全く関係のない観光用の城で、田圃の中に5層6階、高さ57.8mの天守が聳え立っています。その容姿は、なんとなく姫路城に似ているように思いましたが、姫路城を模したんではないかという話が専らです。
 傍に近づくと鉄筋コンクリート造りそのもので、内部はビルの雰囲気です。天守閣の中は博物館になっており展示室には歴史的価値のある鎧、兜や刀剣類が展示されていますが、保存状態も良く見応えのあるものでした。これだけの歴史的遺産が一堂に展示されているのは、まさに圧巻でした。
 この勝山城は観光用の城とはいいながら個人が築城したそうで、その大きさは日本一だそうです。展示されている重要文化財級の鎧、兜、刀剣なども個人のコレクションだそうで、大きな城を建て、これだけの文化的価値のあるものを蒐集するとは、すごい財力ですね。財政に四苦八苦した江戸期の大名が羨望のまなざしで見ているのではないでしょうか。
 エレベーターで昇った最上階は展望室で、白山連峰までも見えるということですが、わたしが登城した日は生憎の土砂降りでなにも見えなかった。 




勝山城天守閣
 (高さ75.8m)
この天守に小天守と渡
り櫓がつけられている。








2005.05 写す。









天守閣入り口。
豪壮な構えですが、石
垣の石が整然と積み上げられているため、ブロックを積んだように見えて重厚さがない。








2005.05 写す。










天守から見た城下?
周辺は田圃ばかりで、
田圃の中に巨大な城
が聳えているのも異
様な眺めです。







2005.05 写す。








勝山城の城域で見か
けたもみじ。5月の雨
に濡れて、みずみずし
い緑が美しい。






2005.05 写す。






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