会員句
病む母に寄り添ふ日々や初紅葉
書肆を出て仰ぐ街路樹初紅葉
小さき手を繋ぐ散歩や初紅葉
秋雲に人を運びし観覧車
梵鐘の響きにそよぐ初紅葉
手水舎に写りてゆらぐ初紅葉
ようやくに今朝秋めくと感じたる

高田繁先生句
初紅葉みめよき巫女の護符を受く
境内の表も内も初紅葉
朝まだき赤飯蒸して秋祭
顔見知りばかりが参詣秋祭
豊穣に感謝の祝詞秋祭

水澄むや五百羅漢の顔やさし
新米を積み上げ納屋は狭くなる
境内の祝詞洩れ聞く秋祭
天高し屋根より高く足場組み
秋祭化粧した児を背に負うて
つじつまの合わぬこと多き秋の呉
長き夜や若く逝きたる君のこと
無花果を揉んで色見て熟れ具合
墓地までの誘ふ小径に彼岸花
  兼題「初紅葉」「秋祭」「当季雑詠」
第二五七回大沢句会ご案内
令和二年十一月五日(木)
大沢地域活動センター一時三〇分
兼題「神の留守」「時雨」「当季雑詠」

九年母の木

抱卵のツバメの番睦まじく
蒸籠の湯気噴き上げて柏餅
慰霊祭愛の詩届けつつじ添う
水溜り天も地もあるかとの国
不揃いの柏餅にも母の味
山間に緞帳のように藤の花
生命の化石の里や若葉風
柏餅羽釜の火たきし祖母想う
過去帳の横に供ゆる柏餅
母の手の温もりありし柏餅
餅見えぬほど広き葉や柏餅
退職の恩師に送る新茶かな
百歳を生きて病室バラの花
柏餅作り終えたる掌の火照り
風吹けば小梅音して降りにけり
濃淡の山々清し老いの会
訪ねたしふんわり牡丹咲きし寺
かとの世もいちびり居るか群れ乱し
母の手の皺思い出す柏餅
薫風やうたた寝している厠にも
第二五六回
大沢句会
         令和二年十月一日(木)

三恵子
三恵子
純 子
純 子
ち が
弘 枝
弘 枝
三恵子
三恵子
純 子
ち が
ち が
正 子
正 子
弘 枝
弘 枝