第二五九回
大沢句会
        令和三年一月七日(木)

 

 会員句
誉めことば一言ありし賀状かな
孫みあぐ背丈となりし初参
母からの手造り味噌の雑煮飯
佳き料理やさしき人と年忘れ
仲良きも長寿も家伝雑煮膳
お雑煮を食ぶに五感を研ぎ澄ます
残り火の如き母ゐて年変わる
きよらかな牛舎差し入る初明かり
ゆったりと鳥を眺めて初湯かな

この味を娘に伝へし雑煮椀
初明かり渓の底まで届きけり
障子より明るくなりし初夜明
元気です病状平穏初明かり
雑煮膳吾が名書きある箸袋

  高田繁先生 句
築五十年吾家玄関初明かり
初明かりもう起きてゐるポスト
妻ふたつ吾は三つや雑煮餅
三日はや大根漬と茶漬飯
ふくらめるだけふくらんで初雀
兼題「初明かり」「雑煮」「当季雑詠」
第二百六十回大沢句会ご案内

兼題「冴え返る」「梅見」「当季雑詠」

2月は句会は行いません。

九年母の木

抱卵のツバメの番睦まじく
蒸籠の湯気噴き上げて柏餅
慰霊祭愛の詩届けつつじ添う
水溜り天も地もあるかとの国
不揃いの柏餅にも母の味
山間に緞帳のように藤の花
生命の化石の里や若葉風
柏餅羽釜の火たきし祖母想う
過去帳の横に供ゆる柏餅
母の手の温もりありし柏餅
餅見えぬほど広き葉や柏餅
退職の恩師に送る新茶かな
百歳を生きて病室バラの花
柏餅作り終えたる掌の火照り
風吹けば小梅音して降りにけり
濃淡の山々清し老いの会
訪ねたしふんわり牡丹咲きし寺
かとの世もいちびり居るか群れ乱し
母の手の皺思い出す柏餅
薫風やうたた寝している厠にも

三恵子
三恵子
正 子
正 子
ち が
純 子
純 子
弘 枝
弘 枝

三恵子
正 子
ち が
純 子
弘 枝