第二七二回大沢句会ご案内
  令和四年二月三日(木)一時三十分
  兼題「日脚伸ぶ」「麦の芽」「当季雑詠」
  会員句
菜を刻む音軽やかに俎始
菰樽の縄一把綯ふ叩初
黙祷は生きる証や寒茜
老班がまた増ゆると日向ぼこ
たすき掛けおとめの包丁始かな
友ありて長寿また良し寒に入る

紀の国のみかんで茶の間笑顔充
熱き茶を夫婦で愛ずる今朝の霜
美しき若きうなじや初点前
さよならと手を振る彼方風花す
餅つきや話は佳き日のむかしかな
北半球地球半分初茜


  高田繁先生句
穏やかなとしのはじめの初茜
初茜六甲山頂そめにけり
真っ新な妻の前掛俎始
葱一本刻む包丁始めかな
傾けて水切る俎始めかな
兼題「初茜」「俎始」「当季雑詠」

九年母の木

抱卵のツバメの番睦まじく
蒸籠の湯気噴き上げて柏餅
慰霊祭愛の詩届けつつじ添う
水溜り天も地もあるかとの国
不揃いの柏餅にも母の味
山間に緞帳のように藤の花
生命の化石の里や若葉風
柏餅羽釜の火たきし祖母想う
過去帳の横に供ゆる柏餅
母の手の温もりありし柏餅
餅見えぬほど広き葉や柏餅
退職の恩師に送る新茶かな
百歳を生きて病室バラの花
柏餅作り終えたる掌の火照り
風吹けば小梅音して降りにけり
濃淡の山々清し老いの会
訪ねたしふんわり牡丹咲きし寺
かとの世もいちびり居るか群れ乱し
母の手の皺思い出す柏餅
薫風やうたた寝している厠にも
第二七一回
大沢句会
         令和四年一月六日

三恵子
三恵子
純 子
純 子
弘 枝
弘 枝

三恵子
三恵子
純 子
純 子
弘 枝
弘 枝