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大津市 山本毅也 

 2010年11月18日から25日にかけてトルコのツアーに参加した。初めてのシルクロードは2002年8月、中国ウイグル自治区の州都ウルムチから天池、トルファン、敦煌、西安を廻った。これで病みつきになり、3年後の2005年8月に最西端の都市カシュガルから中国奥地を訪れた。2009年には西安からローマに通ずるシルクロードのほぼ中間に位置し、ソグド人らが築き興隆を極めた青の都サマルカンドがある中央アジアのウズベキスタンを訪れた。

 トルコは東西文明の接点にあり、イスタンブールはアジアからのシルクロードの終着駅であった。ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパとアジアが出会い、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国などがこの地を支配したため、幾多の文化が層をなし、東西の文化が混じり合った町である。



初 日:11月18日 関空からトルコ航空にて出発

 関空を23時半に出発した飛行機は13時間余かかって翌朝6時イスタンブール空港についた(時差7時間)。


↑ トルコ全土の地図と今回の旅行ルート



2日目:11月19日 イスタンブール空港着、トロイ遺跡見学後チャナッカレへ(泊)

 
空港はヨーロッパ側で市の南西部にある。到着後直ちにバスでマルマラ海沿いを南下し、南端のダーダネルス海峡をフェリーで渡り、対岸のアジア側のチャナッカレについた(320km、6時間)。
世界遺産トロイの遺跡は30km南にあった。トロイの歴史は青銅器文明の紀元前3000年から始まりエーゲ海岸の交易の中心地として紀元前80年頃まで繁栄と滅亡を繰り返し、全部で9層の遺跡が発掘されている。木馬で有名なトロイ戦争は紀元前1200年頃10年間続いた。

 トロイの遺跡、紀元前30〜1世紀に渡り9層の遺跡が発掘された 

↑ トロイの木馬の複製、紀元前12世紀トロイ戦争は10年間続いた




3日目:11月20日 チャナッカレからベルガマ観光後イズミールへ(泊)

 
エーゲ海岸を220km南下し3時間半でベルガマに着いた。ベルガモンと呼ばれたこの都市の歴史はアレキサンダー大王の死後、部下が王朝を築きギリシャ文化を取り入れたアクロポリスの建設が次々と行われた。

ベルガモンのギリシャ文化を取り入れたアクロポリスの遺跡

 ベルガモンの丘陵斜面に造られた円形劇場  イワゴジュウカラ、遺跡に止まっていた
 種不明だが遺跡を飛び回っているのを何度も見かけた  ↑イエスズメ



4日目:11月21日 イズミールからエフェソス観光後パムッカレへ(泊)

 エフェソス遺跡はイズミールの南70kmにある。紀元前334年にアレキサンダー大王により征服された後ローマ帝国の支配下に入り紀元前133年に小アジアの首都となった以降数々のモニュメントが建設され紀元3世紀まで隆盛を極めた。


エフェソス遺跡、中央の建物は12000巻の書物を所蔵した図書館

ヨーロッパコマドリ、逆光で撮影 リス、体毛が青いのは珍しい
アオガラ、樹上でせわしく採餌していた 石柱頂上に築かれたコウノトリの廃巣を小鳥が集団営巣していた



エフェソス遺跡、2万人収容の大劇場




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